体罰逆転無罪

〜 当たり前すぎる判決 〜



熊本県で7年前、臨時教員の男性が小学2年生の男児の胸元をつかんで叱責した行為が体罰に当たるかどうかが争われた訴訟の上告審で、最高裁「教員の行為は体罰に当たらない」として、体罰を認定して損害賠償を命じた1、2審判決を破棄し、原告の請求を棄却した

これだけだと、何のこっちゃら分からないが、事実はこうだ。
この男児は、休み時間に女子児童を蹴っていた。それを見つけた教員が、クソガキを注意したところ、このクソガキは教員の尻も蹴った。それに怒った教員がクソガキの胸元をつかんで壁に押しつけて、「もう、すんなよ」と叱ったのだ。教員はクソガキから蹴られたけど、蹴り返したり殴ったりしたわけではなく、ただ胸元をつかんで壁に押しつけただけだ。なーんの体罰も加えていない
学校教育法は「校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、児童らに懲戒を加えることができる。ただし、体罰を加えることはできない」なんて規定しているが、そもそも体罰は加えてないぞ。

それなのに、このクソガキの親のモンスターペアレントは、ヒステリックに大騒ぎし、心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったなんて喚き立てて訴訟を起こした。ほんま、よう言うわ。こななクソガキが心的外傷後ストレス障害だって?ええ加減にせい!こんなクソガキ、しばき倒したって平気だわ。ガキがガキなら、親も親だ。こんな親は、クソガキと一緒に市中引き回しにすればいいんだ。
しかし、訴訟を起こすのは勝手だが、信じられないことに、1、2審ではモンスターペアレントの訴えを認めて賠償を命令していたのだ。もう呆れかえって言葉も出ない、って感じ。世も末だよ。

こんなアホな判決を出したりしてるから、授業中に騒いだガキを廊下に立たせただけで、体罰だ、人権侵害だ、なんてモンスターペアレントがわめくんだよ。そして、ガキどもが勝手に席を立ったりして授業が成立しない学級崩壊が起きるんだよ。

しかし、最終的に最高裁は良識を示し、「許される教育的指導の範囲を逸脱せず、体罰には当たらない」と判断したのだ。良識というか、どう考えても、当たり前すぎて、良識なんて持ち上げるほどの事ですらない。誰がどう考えても体罰には当たらない。むしろ、1、2審が異常だったのだ。

(石材店)「なんか、最近、同じようなことを書いてなかったですか?」
(幹事長)「痴漢裁判逆転無罪判決の記事だ。
       あの事件も、アホな1,2審の判決を良識ある最高裁がひっくり返したんだよなあ」


ほんと、全く同じ構図だ。
それにしても、誰が考えても分かるような、こんな簡単な判断を、最高裁まで争わないと結論が出ない司法制度って、おかしいぞ。地裁や高裁の裁判官って非常識なのか?もしかして、そうなのかも。地裁や高裁の判事って、司法試験を合格した普通の裁判官だけだが、最高裁って、それ以外に行政官や外交官や大学教授なんかからも任命されるから、そういう人の存在が刺激になって良識が保たれているのかも。逆に言えば、司法試験を通ってきた人って、ちょっと頭がおかしいのかも。それを直すために裁判員制度が導入されるのかな。

(2009.5.5)



〜おしまい〜





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