空港の手荷物検査

〜 やり過ぎじゃないか? 〜



(幹事長)「最近、空港の手荷物検査って、ひどくないか?」
(石材店)「混んでますよねえ」

日本全国どこの空港へ行っても、手荷物検査場混雑はひどい。ひどすぎる。

羽田空港は大きいから手荷物検査の窓口も沢山あるけど、乗客が多いから、やっぱりいつ行っても混んでいる。仕方ないから、いつも手荷物検査でのタイムロスを織り込んで早めに空港へ行っている。
ところが、つい数日前に羽田から高松便に乗った時は、慣れない客が沢山いたからかどうか知らないが、手荷物検査で時間がかかって遅れた乗客が20人ほどいたため、飛行機の出発が30分も遅れた。一義的には、それくらい考慮して早めに空港に来ない乗客が悪いから、そんな奴らに構ってないで、さっさと離陸して欲しいところだが、事の本質は、過剰な手荷物検査にある。

昔の手荷物検査は、なぜか、よくブザーが鳴って、すぐ身体検査をさせられた。金属製品なんか何も持ってないのに、検査機の精度が悪かったからか、よくブザーが鳴った。しかし、手荷物のX線検査は、とてもシンプルで、さっさと終わっていた。
ところが最近は、「パソコンは入ってませんか」とか「ペットボトルは出して下さい」とか、やたらめったら細かく検査するもんだから、時間がかかって仕方ない。事前にパソコンやペットボトルくらい出しておけよ、と言いたいが、その場になってバッグを開けて取り出す人が多いから、イライラする。

いったい、これまで日本の空港で、ハイジャックなんて、何回あったんだ?昔むかし、その昔、よど号事件とかあったけど、日本でハイジャックなんて、ほとんど無かったはずだ。それなのに、ここまでバカみたいに厳しく細かくしつこく検査する必要があるのか?

(石材店)「厳しく検査してるから、ハイジャックが無いんでしょ?」
(幹事長)「検査するのは仕方ないにしても、もうちょっと手際よくできないものか?」


僕は海外にも、しょっちゅう出かけているけど、あんなにバカみたいに細かく検査するのは日本だけだ。いつハイジャックが起きても不思議じゃないような国でも、非常におおざっぱだ。

(石材店)「おおざっぱだからハイジャックが起きるんでしょ?」
(幹事長)「意味がある検査だけに絞っているのじゃよ」


誰が指示しているのか知らないけど、日本は無意味な事が多すぎる。これは、手荷物検査だけじゃなく、一般的に言えることだ。例えば、インフルエンザの予防にうがいは全く意味が無い。100%意味が無い。それなのに、いまだに多くの医療関係者や行政関係者がうがいを勧めている。マスクだって、国際的には、インフルエンザの予防には意味が無いって事がコンセンサスになっているのに、多くの日本人が海外へマスクしたまま出かけて、奇異な目で見られている。

(石材店)「何があったんですか?」
(幹事長)「よくぞ聞いてくださいました!」


実は、昨日、高松空港から東京行きの飛行機に乗ろうとしたとき、手荷物検査で引っかかったんだ。何が引っかかったかと言えば、アイゼンだ。アイゼンってのは、雪山に登る時に登山靴の底に付ける滑り止めの金具だ。

(石材店)「なんでまたアイゼンなんか持ち込もうとしたんですか?」
(幹事長)「青森の冬山を登ってみようと思ってな」


青森は雪が多いから、冬山に登るにはアイゼンくらいは必携だろうと思ったのだ。そのアイゼンが引っかかったんだ。

手荷物検査で引っかかったアイゼン

(幹事長)「これが武器になるか?」
(石材店)「まあ、振り回したら危ないでしょうね」
(幹事長)「これを振り回しながら、スチュワーデスを人質にとってハイジャックするてぇの?
       ヌンチャクか、これは?」
(石材店)「若干、無理がありますか」


無理がありすぎる。こななもん振り回したってハイジャックできるはずがないじゃないの。

(石材店)「抗議したんですか?」
(幹事長)「これで抗議せんかったら、幹事長の地位が危ういやろ?」


敵は「先の尖った金属製品は持ち込めません」などと言うので、「これアイゼンやで?登山靴に付ける。これの何がいかんの?」と抗議したんだけど、あきまへんでした。
乗った飛行機はJALだったので、「JALはやっぱり問題が多い」と言いたいところだけど、これはJALのせいじゃなくて、空港の検査場の人の問題だ。あれは、どこがやってるんだろう。国土交通省かなあ。役所であるのは間違いないだろうなあ。
こんな愚かな検査に貴重な税金使って、しかも利用者の不便を増大させるなんて、いかにも役所のやりそうな事ではあるけど、何とかならないのかなあ。

(2009.11.23)



〜おしまい〜





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