大関陥落

〜 潮時じゃないか? 〜



遂に千代大海が2場所連続で負け越して大関を陥落する
それなのに、まだ引退しないで、来場所での復帰に挑戦すると言う。いくらなんでも、諦めが悪すぎるんじゃないか?

(石材店)「おっ、厳しいですね。千代大海は嫌いですか?」
(幹事長)「いやいや、結構、好きなんだけどね」


今の大関で言えば、魁皇と千代大海は好きな方だ。琴欧州も割と好きだ。琴光喜や日馬富士になると、あまり関心はない。
しかし、好き嫌いの問題じゃなくて、千代大海の往生際の悪さは、大関の名を汚すというか、大相撲そのものの権威に関わってくるぞ。

そもそも、最近の大関陣のふがいなさ振りは目を覆うものがある。大関が5人もいるのに、多くの場所で、誰一人として優勝争いに絡まないのだから、呆れて物も言えない。
今場所だって、2勝8敗で早々に負け越した千代大海は論外としても、今のところ、日馬富士が5勝5敗、琴光喜が6勝4敗と、今場所もふがいない。千代の富士が持つ幕内807勝の史上1位記録の更新が見えてきて力が入る魁皇は7勝3敗だし、さらに琴欧洲は8勝2敗と頑張っているが、優勝争いには入っていけそうにない展開だ。

昔は弱い大関の代名詞としてクンロク大関なんて呼ばれてたけど、最近の大関は9勝6敗なら立派なもんで、8勝7敗でギリギリで勝ち越しってのが異常に多い。しかも、7勝7敗で千秋楽を迎え、最後の最後に大関同士の対戦で勝ち越すっていうパターンが多い。明らかに、大関同士が互助的に星の融通をしている。それでも、千秋楽まで7勝7敗で持ち堪えれば八百長で乗り切れるけど、それまでの負け越すケースが増えている。あまりにもひどすぎる。

横綱ほどじゃないにしても、大関だって、大相撲の権威を守るため、弱くなったらさっさと引退すべきだ。いつまでも醜態をさらしてはいけない。千代大海は先場所だって2勝9敗4休と大きく負け越してて、今場所も同じく2勝だ。それなのに、ああ、それなのに、まだ引退しないと言う。来場所、10勝すれば大関に返り咲けるからだ。2場所連続で2勝しか挙げられなかった千代大海が、どんなに頑張っても10勝するのは至難の業だ。それなのに挑戦するって、どういうつもりなんだろう。

(石材店)「最後まで諦めない見上げた根性じゃないですか?」
(幹事長)「他のスポーツと違うんだから、相撲の美学を忘れて欲しくないなあ」


幕内史上最多勝を目指す魁皇と言い、史上最多の大関在位65場所の千代大海と言い、その記録は、すごいと言えばすごいけど、要するに、あんまり強くないから横綱になれなくて大関にとどまっているんだし、弱くなって醜態をさらしながらも引退しないから、それなりに数字が積み上がっているだけだ。そして、積み上がっているのは、実は負けの数の方が多い。今年は、6場所中、8勝が3場所で、2勝が3場所だ。8勝が3場所もあるってことだけでも、弱い大関の典型だけど、なんとそれ以外に2勝が3場所もあるなんて、言語道断じゃないか?2勝の場所のうち、先場所と今場所は4休があるから2勝9敗4休だけど、2勝13敗なんていう大関としては空前絶後の成績も残している。これで今年は計30勝52敗8休だ。勝率僅か1/3だ。ちなみに去年だって39勝44敗7休の負け越しだ。こなな状態で大関に65場所もしがみついていたって事は、何の自慢にもならないどころか、恥の上塗りを重ねているだけだ。
千代大海のカド番の回数は、史上ワーストの14度だ。ちなみに、魁皇もカド番12度を誇っている。ちょっと考えられないというか、呆れて物も言えない回数だ。今まで陥落しなかったのが不思議だが、それは決して褒められた事ではない。八百長疑惑もあるし。

千代大海も魁皇も好きなだけに、もう醜態をさらして欲しくない。

(2009.11.24)



〜おしまい〜





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