普天間基地移設問題

〜 政権担当能力ゼロの鳩山バカボン 〜



沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設をめぐって、鳩山政権が迷走を続けている。政権担当能力が皆無だということを、世界中に対してさらけ出している。やっぱり鳩山のバカボンでは国政は無理だよ。

この問題については、連日連夜テレビや新聞を賑わわせているので、ここでくどくどと経緯を述べるつもりはない。はっきり言える事は、この問題は、難しい問題のようで、実は、極めて明快に簡単な問題だ。難しいように見えるのは、あり得ない可能性を探っているから難しく見えるだけだ。整理して考えれば、とても簡単だ。

まず、最初の選択は、

@ 日米同盟をどうするか

だ。つまり、

  A.このまま日米同盟を維持する
    ・アメリカの核兵器の傘の下で、自らは核兵器も持たずに中国やロシアの脅威に対抗する
    ・自国の軍事費は少ないまま、経済的に余裕ある暮らしを享受する
    ・その代わり、アメリカの属国として、基地を提供し、またあらゆる面で外交的にアメリカに追従する


のか、あるいは

  B.日米同盟を破棄する

    ・アメリカ軍には撤退してもらい、アメリカの属国の立場から抜け出す
    ・その代わりに、中国やロシアに対抗するために、自ら核兵器で武装する


のか、二者択一だ。簡単な問題だ。

(石材店)「簡単じゃないでしょーっ!」
(幹事長)「すまんすまん、どっちを選ぶかは簡単じゃないけど、明快な問題だ」


どっちも一長一短ある。個人的にはAがいいと思うが、国民の大半がBを選択するのなら、それでも結構。ただ、核兵器を保有するってのは、日本の技術力をもってすれば可能だろうけど、ものすごくお金がかかるから、当然、財政的には苦しくなる。今までのようなアメリカの軍事力の頼った経済的繁栄は諦めざるを得ない。核兵器を保有するって事は、単に国土のどこかに核ロケットを隠し持つって言うだけではない。そんなん、この狭い日本では、どこに隠したってバレバレになるから、どこに居るか分からない原子力潜水艦に搭載して、常に世界の海のどこかにこっそりと潜っていなければならない。また、当然のことながら原子力空母も必要になるだろう。これらは、口で言うのは簡単だけど、莫大な費用がかかるし、技術的にも、そう簡単な事ではない。また、日本が核武装するとなると、当然のことながら、中国や朝鮮だけでなく、世界中から非難されるだろう。そこまでやる覚悟があるのなら、やってもいい。それは、それで、1つの選択だろう。

(石材店)「ちょっと選択肢が極端じゃないですか」
(幹事長)「でも、結局、そうなるよ」


現実的な道を考えると、結局、そうなるのである。
なぜアメリカ軍は日本にいるのか。なにも、ボランティアで日本を守ってあげるためだけに居るのではない。自国の利益を考えないで他の国を守るようなアホな国は、古今東西あり得ない。アメリカ軍が日本にいるのは、アメリカの覇権を侵しかねない中国やロシアを抑え込むためだ。だから、鳩山バカボンが言ってるように、アメリカ軍にグアムへ行け、なんて言うのは、要するに日米同盟は破棄すると言ってるのに等しい。アメリカ軍としては、中国や朝鮮やロシアに近いから日本に駐留し、そのついでに日本を守っているのだ。遠いグアムへ追いやられたら、もう日本を守る意味も理由も無い。在日米軍基地を縮小しろ、と言うのも、同じような意味だ。縮小することによって対中国や対ロシアの軍事的な抑止力が減退してしまえば、もう日本にいる意味が無くなってしまう。今は、日本にアメリカの強力な軍事力が存在するからこそ中国やロシアは好き勝手できにくくなっているのだ。在日アメリカ軍の力が弱まれば、一気に我が物顔で極東の軍事的覇権の確立に乗り出すだろう。つまり、今、日本にあるアメリカの基地は、アメリカ軍として必要不可欠な戦力なのだ。そして、アメリカ軍が居なくなれば自分で日本を守らなければならないが、こんな小さな日本が悪の大帝国の中国やロシアに対抗するには核武装しか選択肢は無い。なぜ北朝鮮が核兵器にこだわるのか。それは、日本以上にちっぽけな北朝鮮としては、アメリカと対等にやり合うには核兵器しか無いからだ。

鳩山バカボンがそれを選択するというのなら、それはそれで結構だが、こなな重要な問題なんだから、勝手に決める前に、選挙で国民に意向を問うべきだろう。たぶん、多くの国民は現状の日米同盟関係を選択すると思う。

あるいは、鳩山バカボンは、中国や朝鮮の奴隷である社民党と同じく非武装中立なんて夢物語を信じている可能性がある。過去の言動から推察すると、かなり可能性があるのだ。こななバカボンに政権を任せているなんて、狂気の沙汰なんだけど、可能性は否定できない。恐怖の暗黒帝国の中国に対し、脳天気な鳩山バカボンは、中国が優しくしてくれるなんて勘違いしているのかもしれない。まあ、アメリカの属国になるか中国の属国になるかの選択ではあるけど、どう考えても中国よりはアメリカの方がマシだろう。
中国の属国になるなんて、考えただけでも発狂しそうになる。ただ、いくら民主党でも、そななキチガイ政策に賛同する議員は少数派だろうと思うので、実現はしないだろう。

さて、そうなると、たぶんAの日米同盟維持になるだろう。
そうなると、もう選択肢は、限られている。


A 普天間基地をどうするか

  A.普天間基地も含めて、現状のまま基地を維持する

  B.普天間基地を辺野古に移転し、市街地の基地を減らす

民主党の議員達は、好き勝手にあーだこーだと思いつきのままアホな案を出し放題だけど、これ以外に選択肢はない。なぜかと言うと、在日米軍の再編については、ものすごく長い時間をかけて、さんざん日米で協議を続けてきた結果、普天間基地を辺野古に移転するという方針が決まったのだ。中国やロシアに対するアメリカ軍の抑止力維持や地元の意向も取り入れながら、苦心惨憺してギリギリで纏め上げたのが辺野古への移転だったのだ。今さら、もう一回、考え直そうなんて言ったって、そんな良い案が出てくるはずがない。あれば最初からやってるわい。て言うか、アメリカはもう今さら再度検討する気は無い。なので、アメリカにとっては、日米同盟を維持する限り、現行の計画通りBでいくか、そうでないなら全てを御破算にしてAにするか、どっちかしかない。これ以外の選択肢は無いのだ!

だいたい、沖縄県外に移設ったって、あなた、どこにそなな場所があるんや?以前、僕は四国に米軍基地を誘致するってのを提案したけど、原子力発電所の高レベル放射性廃棄物最終処分場の誘致を言っただけで高知県東洋町の町長がクビになったくらいだから、絶対に無理だろう。
それに、今回の鳩山バカボン内閣の迷走は、カルト集団の社民党が反対している事が一番大きな問題だが、社民党は日本国内であれば沖縄県外移転だって反対だぞ。あいつらは日米同盟を破棄して中国の属国になることを望んでいるんだから、日本国内に残る限り県内移設も県外移設も絶対反対だぞ。

て事で、選択肢は明瞭だ。上のどっちか2つしかない。
個人的に言えば、サンゴ礁のきれいな辺野古の海を埋め立てて新しい基地を作って移転するなんて、莫大な費用がかかる上に自然破壊だから、現状のままでAでもいいと思う。ただ、普天間基地が住宅密集地に囲まれているのも事実で、周辺の住民の事を考えれば、移転もやむを得ないかもしれない。

(石材店)「難しい問題ですねえ」
(幹事長)「だから難しくないって。どっちかしか選べないんだから」


民主党の迷走は、以上のような選択肢しか無いのは分かり切った事なのに、選挙で勝つために、県外移設なんてあり得ない嘘ばっかり公約した事が原因だ。そんな事を言うから、へんに期待する人が出てきて混迷するのだ。自分で自分の首を締めて問題を難しくしているだけだ。しかも、色んな人が好き勝手言い放題だ。あいつら野党気分が抜けておらず、自分たちの発言の重みを理解していない。
もし仮に、日米同盟を堅持したまま県外や国外へ基地を移設できるのなら、それは都合の良いことかもしれないが、それが非現実的なのは明白だ。その可能性が全く無いのに、思いつきだけで好き勝手言いたい放題で、いたずらに沖縄県民の期待だけを煽って、混乱させているだけだ。
岡田外相は「自民党政権のもとで、すでに米軍再編について一定の合意がなされているなかで、それを白紙に戻して議論するという選択は、私は非常に難しいと思う」と県外移設には否定的な見解を示しているが、それでも思いつきと言うか苦し紛れと言うか嘉手納基地への統合なんかをほざいている。しかし、シュワブやハンセンへの移設も含め、県内他地域への移設は、部隊運用上の理由からアメリカ軍が難色を示しているし、そもそも県内移設では社民党は賛成しないだろうから、そなな事を検討しても政局は打開できない。全く時間の浪費だ。

鳩山バカボンは、自分で勝手に八方塞がりに追い込まれたのだが、決断力も無ければ指導力も無いので、このままズルズルと問題解決を引き延ばそうとしている。いつまで引き延ばすのかと言えば、少なくとも来年の参議院選挙で民主党単独で過半数を獲得するまでだろう。そうなれば社民党を切り捨てる事ができるからだ。しかし、そなな自己中心的なわがままが許されるような状況ではない。
来年、沖縄では1月の名護市長選挙を始め、県知事選挙や沖縄市長選挙などが行なわれるが、今のような状況が続けば基地反対派が勢力を強め、軒並み反対派が勝つだろう。そうなると、もう永遠に県内移設は不可能になり、結局は現状維持となるだろう。ま、それはそれでもいいんだけど、そうなると普天間基地移設問題だけでなく、沖縄にいるアメリカ海兵隊のグアム移転なども含む在日米軍再編ロードマップ全体が影響を受けるだろう。結局、何も変わらないという結果になる。本当にそれで良いのか?(僕はいいんだけど)

売国奴亀井静香が率いる国民新党は「沖縄県知事が辺野古の埋め立て許可を出さない限り着工できないが、許可を出したら県議会は知事の不信任案を出して、通ってしまう。だから県知事は埋め立て許可を出せない。政府はなんで無理だと米国に説得できないのか理解できない」なんて言ってるが、これも同じ事だ。そんな事になれば、沖縄から基地が無くなる訳ではなく、逆に、辺野古への移設ができないとなれば普天間の移設計画は頓挫してしまい、このまま残ることになる。本当に沖縄県議会はそういう選択をするのだろうか?

この問題に対するマスコミの姿勢は、見ていて面白い。独善的で自己中心的で商売第一主義で売国奴的で社民党的でヒステリックなマスコミは、普通なら、こういう場合、民主党と一緒になって「基地を国外に移転しろ」なんて叫ぶところだけど、なぜか今回は違う。さすがに今さら県外移設も県内の他地域への移設も非現実的だし、基地を国外に移転させたら日米同盟が破綻し、とんでもない事になるのが分かっているから、民主党には同調していない。そして鳩山バカボンに決断を迫っている。どう決断しろとは明示してないが、記事を読むと、他に選択肢は無いから、既定路線を維持するしかないとの論調だ。当たり前すぎる。
ただ、八方美人のマスコミは、沖縄県民を敵にする訳にはいかないから、沖縄県民の全員が基地に反対しているように言う。だけど、事実はそなな事はなくて、沖縄に行った時に乗ったタクシーの運転手さんは、「米軍基地に反対しているのは安定した地位で高い給料をもらっている公務員たちだ。我々庶民は米軍基地に依存している。基地が無くなったら商売はやっていけない」と言っていた。
これは同じく米軍基地がある三沢も同様だ。三沢の状況は、今、僕は青森に住んでいるからよく分かる。社民党系の連中は、年がら年中「基地反対」を叫んでいる。ところが、ちょっと前に、米軍が出て行ってしまうかも、という噂が流れた。信憑性については僕も分からないが、地元は上を下への大騒ぎになってしまった。基地が出て行ってしまうと地元経済が破綻するからだ。普段から基地反対を叫んできた社民党系だって同じで、右往左往していた。
そんなん分かっていながら、なぜ彼らは反対するのか。それは反対することが彼らの存在意義に結びつくからだ。かつて過激派が成田空港闘争に活路を見いだしたのと同じ構図だ。反対するものが無くなれば彼らの存在意義は無くなるから、本音で言えば基地が無くなると一番困るのは反対している社民党だ。全国でゴミみたいな議席数しかとれない社民党が、なぜ沖縄で議席を取れるのか。それは沖縄には基地があり、社民党が基地に反対しているからだ。沖縄から基地が無くなれば社民党は存在意義が無くなり、他の地方と同様に衰退するだろう。社民党にとって米軍基地は必要不可欠な存在だ。

もう一度、繰り返して言うけど、この問題は極めて明瞭で簡単な問題だ。なぜなら現実的な選択肢が非常に限られているからだ。民主党としては、アホなカルト集団の社民党と一緒に心中するか、さっさと切り捨てるか、だけの決断だけだ。もちろん、一緒に亀井静香を切り捨てる事も忘れてはならないぞ。

(2009.12.9)



〜おしまい〜





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