高校授業料無償化と朝鮮学校

〜 除外していいのか? 〜



民主党が打ち出している高校授業料無償化政策について、朝鮮学校を対象からはずそうという動きがある。ちょっと考えさせられる問題だ。

(石材店)「幹事長は、そもそも高校授業料無償化に否定的なんでしょ?」
(幹事長)「いや、決してそういう訳じゃないよ」
(石材店)「でも子供手当てに対してはボロボロに言ってたじゃないですか」


確かに、高速道路無料化と並ぶ民主党の2大バカ政策の1つである子供手当ては、愚の骨頂だ。自民党政権が犯した世紀の愚作である定額給付金をはるかに上回るキチガイ政策だ。もちろん、もらえる人は喜んでもらうだろうが、貯金するのか散財するのか分からないけど、経済効果も無ければ教育効果も無いし、ほとんど何の効果も無い。こんな中途半端な額のバラマキ政策したって、子育ての困難さは、全く解消しない。ぜーんぜん関係ない。トンチンカン。的はずれ。こんなアホな事をするんじゃなくて、保育園を増設して待機児童を解消させるとか、育児休暇を取る女性に対して不利な処遇をする企業を徹底的に処罰するとか、もっと実効性のある政策をして欲しい。それに、そもそも、発狂的バラマキの子供手当の財源はどうするんだ?代わりに配偶者特別控除を廃止するなんて言ってるけど、そんな簡単にいくか?国民の賛同が得られるのか?全く浅知恵というか、知恵が完全に無いというか。

しかし、高校授業料無償化は、ちょっと違うと思う。子供手当てのように親のパチンコ代に消える心配も無いし、ほとんど全ての子供が高校へ行く時代なんだから平等性にも問題は無いし、悪くないと思う。
だがしかし、だからこそ、朝鮮学校を除外するというのは問題ではないのだろうか

(石材店)「おや?幹事長は北朝鮮に対しては、人一倍厳しかったんじゃ?」
(幹事長)「あの国というか、あの国を牛耳っているおっさんに対しては厳しいけど、
       日本に住んでいる子供達にまで厳しくしなくてもいいんじゃないかな、って思ったりなんかして」


朝鮮学校を除外するという動きは、民主党政権の中井拉致問題担当相が言い出した事だ。4月から実施予定の高校無償化について、在日朝鮮人の子供達が通う朝鮮学校を対象から外すように文部科学相に要請したのだ。拉致問題担当相としては、北朝鮮に対して経済制裁を続けているのに、日本人拉致問題でなんら進展が見られない現状を考え、北朝鮮に対して強い姿勢を示さなければならない、てな事で言い出したんだろう。

確かに、朝鮮学校というのは怪しい機関だ。講堂には金正日総書記の肖像画を掲げるなど、北朝鮮礼賛の教育を続けていて、無償化にふさわしいカリキュラムかどうかと言う観点からすれば、「そなな学校に援助していいのか」という素朴な疑問は出てくるのが当然だ。
しかも、朝鮮学校は北朝鮮から過去半世紀にわたって計460億円もの資金提供を受けているらしい。資金提供を通じて、北朝鮮が朝鮮学校に対する政治的支配力を確保しているのは間違いないし、逆に言えば、朝鮮学校の授業料無償化は、北朝鮮への間接的な経済支援になってしまうのだ。
こういう事情から、鳩山バカボン首相も、朝鮮学校を無償化から除外する方針を示唆している。

しかし、確かに、朝鮮学校は怪しい機関だが、だからと言って差別するのは、どうかと思うんだけど。

(石材店)「どうか、ってのは、どういう意味ですか?はっきり言ってくださいよ」
(幹事長)「う〜ん。なんとなく、子供達に嫌な思いはさせたくないなあ、なんて思ったりなんかして・・・」


歯切れが悪いのは、いまいち明確に言いにくいからだけど、朝鮮学校に通っているとは言え、子供達は生まれた時から日本に住んでいて、実態としては日本人と変わりないし、親の考えとか色んな事情で普通の学校じゃなくて朝鮮学校に通っているんだろうし、必ずしも本人が反日で親北朝鮮的とも限らないし、これからも大半の子供達は日本に住み続けるだろうし、そういう子供達に対して変な差別をするのは、むしろ反日的な考えを持たせてしまったりして、あんまりよくないような気がしたりなんかして。

それにしても、このような動きが、自民党からじゃなく民主党の内部から出てきたことには、ちょっと驚きだ。

(2010.2.26)



〜おしまい〜





独り言のメニューへ