大相撲の賭博問題

〜 公営の野球くじを導入しよう 〜



日本相撲協会が、賭博問題で大揺れだ。騒ぎの発端は、大関琴光喜が野球賭博で揉めてるっていう週刊誌報道だ。最初は警察の調べに対して報道の内容を否定していた琴光喜だが、最後は報道内容を認め、それをきっかけに大問題に発展したのだ。

琴光喜自身については、野球賭博に参加してた事で、賭博容疑で警視庁に立件されるらしいが、それに加えて、琴光喜は幕下力士の兄の元力士から、賭博をした事についての口止め料として350万円を脅し取られ、さらに1億数千万円を要求されたという恐喝事件の被害者でもあるらしいのだ。この恐喝事件は、なんでそんな事になったのか分かりにくく、不可解だ。なんでも、琴光喜は長年の野球賭博で負け金が3千万円以上に膨らみ、その支払いを要求されていたらしい。それに充当するために、勝ち金の500万円の払い戻しを求めていたら、逆に恐喝されたとのことだ。何がなにやら、よう分からない構図だ。
琴光喜って、見るからに人が良さそうというか、ちょっとお間抜けっぽいというか、あんまり憎めないキャラなんだけど、今回の件でも、さんざん野球賭博をやって大損した上に、恐喝されてさらに金をむしり取られていたなんて、お間抜けぶりを大発揮と言えよう。警察としては、本筋で言えば琴光喜は恐喝の被害者なんだけど、そもそも野球賭博に参加した頻度や賭け金が非常に多いことから、悪質性が高いってことで賭博容疑で立件することになったくらいだから、あんまり同情の余地はない。外国人力士全盛の現在、琴光喜は日本人力士の最高峰にいるのだけど、仮にこのまま角界を去ることになっても、仕方ない奴だよな。

また、琴光喜は口止め料の支払いを恐喝されたことについて、大嶽親方時津風親方に相談していたらしい。大嶽親方は相手側との交渉にも同席していたとのことだ。なんか、これも、よく分からない構図だけど、大嶽親方や時津風親方は、自分たちも同じ野球賭博をしていたらしい。大嶽親方と言えば、相撲協会の理事に当選して今後の活躍が大いに期待される貴乃花親方を支持するグループの一員だ。また時津風親方は、力士リンチ死亡事件で前親方が逮捕された時津風部屋を引き継いで建て直しの期待を背負う若い親方だ。こういう親方達が関与していたってのも、かなりショックだ。

この野球賭博に端を発して、他の賭博疑惑も次々に出てきた。ここでちょっと不可解なのは、なぜか日本相撲協会が唐突に力士に自主申告させた事だ。大相撲関係者の賭博汚染の実態を知っている相撲協会が、早めに事態を収束させようとして行ったのだろう。その結果、野球賭博以外にも、自分たちだけの仲間内の賭博の広がりが次々と明るみになった。花札や賭けマージャン、賭けゴルフなどだ。例えば、元大関の雅山は、野球賭博のほか、賭けマージャンや花札賭博を自己申告している。

(幹事長)「しかし、世の中に金を賭けないマージャンなんて存在するのか?」
(石材店)「97%存在しませんよね」


最近は老化防止のために、お金を賭けないマージャンが老人ホームで流行っているという話も聞くので、100%あり得ないとは言わないが、サラリーマンのマージャンでお金を賭けないなんてのは想像できない。今回の大相撲の賭博汚染についてギャアギャアとわめき立てるマスコミだって、記者達は当然、賭けマージャンの常習犯じゃないのか?絶対にそうだろ?批判記事を書きながら、良心は痛まないのか?それとも、最近は、そうなのか?みんな賭けてないのか?
ゴルフだって、お金を賭けてるケースは多い。

(石材店)「そうなんですか?」
(幹事長)「好きな人は絶対に賭けるなあ」


賞金を争うプロゴルファーじゃないんだから、ゴルフは、コンペは別として、基本的には自分との戦いだ。誰かと競っている訳ではない。この点はマラソンと同じだ。なので、調子が良いと、良いスコアを目指してやる気がどんどん沸いてくるが、調子が悪いと、途中で緊張感が無くなって、漫然としたゴルフになり、つまんなくなる。マラソンレースも、調子が良いと自己ベストを目指したりして頑張れるけど、調子が悪いと苦しいだけで面白くなくなる。 ところが、金を賭けてると、スコアが悪くても最後まで緊張感が続く。最後まで楽しめるのだ。

(幹事長)「そうか!そうだったのか!よし、今後は、マラソンレースでも金を賭けて走ろう!
       そうすれば、みんな最後まで頑張れるはずだ。もちろん、ハンディは私がつける!
       石材店はハーフマラソンでハンディ30分ね」
(石材店)「ちょっと、ちょっと、話がズレてってますよ」


このように、世の中に賭け事は蔓延しているが、力士たちと決定的に違うのは、掛け金の大きさだ。ゴルフだと、縦、横、オリンピックと、いっぱい賭けても、どんなに差がついても、せいぜい2〜3千円くらいだろう。たいていの場合は百円玉何個かのやり取りで終わる。マージャンの場合は、もっと動くけど、それでもトータルで見れば、たかがしれている。小遣いの範囲だ。それが力士たちの花札なんかだと、札束が飛び交うらしいから、こら、ちょっと怖い世界だ。

(石材店)「金回りが良いから金銭感覚が違うんでしょうね」
(幹事長)「それに、そもそも力士って、勝負が商売だもんな。気合と言うか、発想が違うわな」


なので、金額が大きくても、自分たちでやってる分には、まあ、大目に見てあげたらいいんじゃないかなあ。
ただ、琴光喜がやっていた野球賭博は、ちょっと悪質だ。何千万円も借金が膨らむなんて、動いている金額が大きすぎる。

(幹事長)「でも、高校野球のトトカルチョは面白いぞ!」
(石材店)「そんな大きな声で言ったら駄目ですよっ!」


昔は高校野球のトトカルチョは、どこの職場でもやってた。高校野球なんて、漫然と見ていたら、地元のチームか有名選手くらいしか興味が沸かないけど、賭けてると、どんな試合でもめっちゃ力が入る。だから昔は、みんな仕事をしながらラジオ聴いたり、中には小型テレビを隠し見していた人もいた。今ならインターネットでリアルタイムで見れるけど、当時はパソコンなんて無かったし。

(幹事長)「あの頃は良かったなあ。セクハラなんて言葉も無かったし」
(石材店)「話が、またズレてますよ」


近頃、高校野球のトトカルチョって、まだやってるのだろうか。たまたま僕の周りでやらなくなっただけで、やってる所では相変わらずやってるのだろうか。それとも、なんでも目くじら立てる世の中になってしまって、もう絶滅しかかっているのだろうか。もしそうだとしたら、寂しい限りだ。

で、提案ですけど、野球に関しても、サッカーと同じように公営くじをやったらどうだろう。サッカーにtotoがあるのだから、野球にだって導入しても良いと思うぞ。もちろん、プロ野球だけじゃなくて高校野球にも導入してくれたら、とても嬉しい。それから、サッカーも含めて、もっと単純に、カードごとに設定して欲しい。今のサッカーくじは、複数の試合の勝敗を全て当てなければならないから、当りになる確率が低すぎる。偶然だけが支配する宝くじの世界になってしまっている。何対何でどっちが勝ち、とかで賭ければ、分かりやすくて大変面白いのになあ。

(2010.6.22)



〜おしまい〜





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