参議院選挙で民主党大敗

〜 ますます混迷する政治 〜



参議院選挙民主党が予想以上の大敗北を喫した

(石材店)「ご感想を」
(幹事長)「眠い」
(石材店)「それだけですかっ!」


政治オタクと言うか選挙オタクの僕としては、8時の開票スタートから最終結果が出るまで、一時もテレビから目を離さず注視していたうえに、夜中の3時半からはワールドカップの決勝戦があったため、まともな睡眠も取れないまま、再びテレビにかじりつき、その決勝戦が延長戦にまで突入したもんだから、朝もほとんど眠れなかった。

(石材店)「選挙結果に対するご感想を」
(幹事長)「参議院なんて、不要なんじゃない?」


一体、なんのために参議院は存在するのか。もともとは、衆議院とは違う立場から判断するという存在意義があったはずだが、現状は、完全に衆議院の子分だ。参議院を残すのなら、衆議院と同じような政党制ではなく、個人名による全国区のみとか、あるいはアメリカの上院のように人口に関係なく各都道府県から1名ずつとか、抜本的に変える必要がある。

(石材店)「何を突然、言い出してるんですか?」
(幹事長)「衆参ねじれ現象による国政の停滞が心配でなあ」


せっかく鳩山バカボン首相が退陣して民主党人気が回復したのに、菅首相がアホみたいに選挙直前という最悪のタイミングで消費税増税なんて言い出したもんだから、一気に人気が下がっちゃった。

(石材店)「幹事長も消費税増税には反対ですか?」
(幹事長)「いえ。大賛成です。その代わり、僕の所得税を下げてくれ!」


バリバリの財政再建論者の僕としては、歳出カットと並んで、消費税の増税は避けて通れない、と思う。社民党を始めとする一部の売国奴たちは高額所得者の所得税率を上げろと言ってるけど、気持ちは分からなくもないけど、一部の高額所得者の税率をいくら上げたところで、総額としては大した税収にはならない。バカの真骨頂である子供手当ての導入に際して、所得制限を設けるかどうかという下らない議論があったけど、所得制限を設けたって支給総額にほとんど影響が無いのと同じだ。高齢化が進み、社会保障費や医療福祉関係の支出の激増が続く中で、まともな税収増の道は所得税増税しかあり得ない

(幹事長)「10%なんて小さいこと言わず、欧米のように20%でも30%でも引き上げてくれ」
(石材店)「えらく過激ですねえ」
(幹事長)「その代わり、僕の所得税を下げてくれ!」


なのだが、国民の多くが消費税増税に反感を持っているのは事実なんだから、いくらなんでも選挙の直前になって消費税増税を打ち出さなくてもいいと思うのだけど。菅首相の政治センスを疑ってしまう。そんなんは、選挙で勝利して、衆参両院で多数を獲得してから、選挙の無い3年間で好きなようにやれば良かったのに。ほんと、アホやなあ。

(石材店)「でも、民主党より先に消費税増税を打ち出した自民党が勝利しましたが?」
(幹事長)「浮動票に頼らない自民党議員の足腰の強さの勝利やね」


民主党を支持していた浮動票は、消費税に反対する人が多かっただろう。そういう人たちは、菅首相が消費税増税を言い出しても自民党支持に回るはずはないけど、消費税に一貫して反対してきた共産党や社民党も伸びなかったから、そっちに回ったんじゃなくて、たぶんアホらしくなって選挙に行かなかったのだろうな。そのせいで、激しく競り合っていた1人区で、固定票を確保している自民党が軒並み勝ったというわけだ。
ただし、マスコミは、つい1年前まで自民党を叩いて叩いて叩きまくっていたくせに、今度は手のひらを返したように自民党の勝利を囃し立てているけど、比例代表の得票数を見ると、ぜーんぜん民主党にかなわないじゃないの。これで自民党の勝利と言えるのか大いに疑問だ。政策的には、幼稚園児のようなレベルの低い政策がオンパレードの民主党に対して、自民党の政策の方が良いんだけど、もっと若返ってくれないと老害がひど過ぎるもんなあ。

(石材店)「で、民主党に勝って欲しかったと」
(幹事長)「もう少しは、ね」


政策としては、去年の衆議院選挙でのマニフェストを見れば分かるように、民主党は幼稚園児のようなレベルの低い政策がオンパレードで、こんなん本気でやられた日には日本が滅亡してしまうんだけど、菅首相は鳩山バカボンに比べれば、はるかにまともな現実主義者だから、適当な頃合を見てマニフェストなんか捨てちまうだろうし、とにかく長年にわたる自民党政権の下で身動きが取れないまでに凝り固まった悪弊を事業仕分けのように掃除してくれるまでは、民主党に期待したいのだ
ただし、民主党も政権を獲ってしまうと、自民党時代の悪弊を掃除よりも、新たな悪弊をどんどん撒き散らし始めた。子供手当てとか農業の戸別所得補償とか年金制度改革とか、財源の事を全く無視して、どんどんバラ撒き始めた。その一方で消費税増税を言い出したのが嫌われたんだろうなあ。消費税増税は止むを得ないかもしれないけど、その前提として、バカみたいなバラ撒き政策を止めてくれ、と。

(石材店)「みんなの党の考えですね」
(幹事長)「そういう意味で、みんなの党が躍進したのは、良識ある国民も多いという事だわな」
(石材店)「幹事長は、みんなの党は支持しないんですか?」
(幹事長)「小さな政府支持派の僕としては、大賛成なんだけど、渡辺喜美は、親父の渡辺美智雄の顔がちらついてなあ」

まあ、しかし、ここは、みんなの党が民主党と連携して、民主党のおバカ政策に歯止めをかけつつ、一緒になって社会の掃除をして、硬直した政治を打破してもらいたい

ところで、民主党が負けた今回の選挙だけど、良かったことの1つとして、国民新党の惨敗がある。アホみたいに郵政改革逆戻りばかり訴えてたせいで、1議席も取れなかった。これで静香ちゃんも終わりだろう。本当は、民主党が選挙に勝利して単独過半数を取り、社民党と一緒に国民新党もあっさりと切り捨てるのを期待してたんだけど、中途半端な選挙結果のせいで連立が続くより、民主党の惨敗により国民新党との連立が無意味になった方がマシではある。これで郵政改革逆戻り法案は完全に葬り去られるだろう。

それから、法務大臣でありながら死刑に反対して死刑執行を停止してきた千葉法務大臣が落選したのは喜ばしい。当分は内閣改造無しで法務大臣を続けるらしいけど、9月の民主党の党首選までの話だろう。
もちろん、岡崎友紀とか庄野真代とか池谷幸雄とか堀内恒夫が落選したのも良かった。

(石材店)「三原じゅんこは当選しましたけどね」
(幹事長)「いったい誰が投票したんやろなあ・・・」


自民党の比例代表の1位、2位が片山さつきと佐藤ゆかりってのも、すごいけど。

今回、全国の選挙区で民主党が候補者を立てなかったのは沖縄と香川だけだ。沖縄は基地問題で民主党は出入り禁止になったから仕方ないにしても、なぜ香川で民主党が候補を立てなかったのか?それは社民党との選挙協力のためだ。過去の経緯から、香川では社民党との協力関係を優先するあまり、民主党独自の候補を立てるわけにいかなかったのだ。民主党としては、社民党とも協力することにより、民主党の支持者に加えて社民党に支持者も取り込めると考えたのかもしれないが、それは甘い。甘すぎる。社民党と協力したことにより、本来なら民主党に入れようと思っていた人が、社民党と一緒じゃ嫌だとばかり大量に逃げてしまった。こんなアホな事は、今後は止めてもらいたい。

最後に、マスコミに言いたい。なんで、あんなにバカみたいに事前の世論調査投票所での出口調査を必死にやるんだ?直前の世論調査は、国民の投票動向に影響を与えるので、不適切だ。また、事前調査や出口調査を必死にやって、開票が始まるや否や、競って当選確定を出しているけど、あれは意味があるのか?どうせ、どんなに待ったとしても、数時間もすれば選挙管理委員会から正式な当選者発表があるんだから、そんなに必死になって予想する意味があるのか?

(石材店)「何を怒ってるんですか?」
(幹事長)「選挙速報がつまんなくなったからなあ」


かつては、選挙管理委員会が時々発表する途中経過が頼りだったから、本当に時々刻々と情勢が変わり、テレビの選挙速報番組がエキサイトして非常に面白かった。ところが最近は、開票スタートと同時に、事前調査や出口調査の結果を基に、いきなり当選確実とか出してしまい、しかも精度が高くなったから、開票スタートと同時に、当選者があらかた分かってしまい、あっという間に結果が分かってしまい、全然面白くなくなってしまったのだ。お願いだから、もっと楽しませて欲しい。

(2010.7.12)



〜おしまい〜





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