菅首相再選

〜 当然ですわな 〜



民主党の代表選挙で、菅首相が小沢前幹事長を破って党代表に再選された。つまり、首相を続投する事が決まった。

(石材店)「小沢支持者の幹事長として、ご感想を」
(幹事長)「いくら小沢支持者と言っても、今回は菅首相だろう?」


今、こななアホな戦いを繰り広げていられる状況ではない。

@ 経済問題を始めとして、国の内外に、これほど課題が山積している中、日本として、首相のクビを替える余裕は無い。

A ようやく鳩山バカボン首相が辞めて、なんとかまともな人間が首相になったのに、僅か3ヵ月で再び交代するなんて、何の意味もない。偉大な小泉元首相が辞めてから、安倍、福田、麻生と3人続けて自民党の首相が1年ごとに交代し、さらに鳩山バカボンまでもが1年で辞めて(こいつの場合は、1日で辞めて欲しかった。ていうか、最初から就任しないで欲しかった)、さらに菅首相が3ヵ月で辞めたりしたら、国際的な恥さらしだぞ。

B せっかく鳩山バカボン首相が退陣して民主党人気が回復したのに、アホみたいに選挙直前という最悪のタイミングで消費税増税なんて言い出して惨敗した政治センス皆無の菅首相ではあるが、だからと言って僅か3ヵ月前に金の問題で鳩山バカボンと一緒に無理心中させられた小沢幹事長を首相にするなんて、あまりにも大義名分が無さ過ぎ。タイミング悪すぎ。
て言うか、党首を決めてから選挙するべきであって、選挙と全く縁の無い所で勝手に首相を簡単に替えるなんて、自民党時代と全く同じで、国民をバカにするにもほどがある。
て事で、そもそも、こなな時期に代表選挙で争っている政党って、国民無視も甚だしい。民主党の代表の任期が切れるというのなら、スケジュール的には仕方ないが、良識があるのなら、今回は菅首相以外は立候補するべきではない。淡々と再任させればいい。それなのに、ああ、それなのに、あの期待する小沢一郎が、この最悪のタイミングで立候補するなんて、あいつ、これほどまでに政治センスが無かったのか!?驚きだ。

これは、僕の個人的な感想と言うより、多くの国民の共通した感想ではないだろうか。その結果、今回の代表選挙では、最も国民に近い党員・サポーター票で249対51、次に国民に近い地方議員票で60対40、最も国民から乖離した国会議員票が412対400という差で菅首相が勝った。現時点での内閣支持率なんかからすれば、党員・サポーター票の圧勝は予想できたが、逆に国会議員の票がほとんど同じってのは、これも下馬評どおりとはいえ、いかに国会議員に政治センスが無いかが良く分かる。小沢を支持した議員は、小沢支持の理由を「選挙でお世話になった恩人だから」とか平気で言っている。もちろん、これは本音であり、「正直ですねえ、よい子、よい子」と褒めてあげたいが、全く国民を無視している。自分の事しか考えていない。

(石材店)「所詮、政治家って、そんなもんでしょう?」
(幹事長)「もちろん、与野党を問わず、政治家って、そんなもんです」


自民党政権の時なんか、自民党議員達は、そもそも国家とか国民のためなんていう発想が皆無で、単に自分たちの派閥の親分を首相にさせたいために、みんな血眼になって政争を繰り広げていた。自分の利益に直結するからだ。みんな、自分が大臣とかになりたいというだけの理由で親分を首相にしようとしていた。みんなみんな、自分の出世の事だけを考えていた。それしか考えていなかった。あまりに露骨に徹底していたから清々しいくらいだ。なので、国民は最初から、誰が自民党総裁になって首相になるかなんて、あんまり関心が無かった。誰がなっても、所詮、自民党政権が続くのなら大きな変化はないし、官僚がしっかりしていれば国は大丈夫だろうと思っていた。

(幹事長)「古き良き時代だったよなあ」
(石材店)「大昔の話のようで、つい最近の話ですねえ」


でも、そんな時代は終わったんじゃないかあ?それなのに、今回の代表選挙で、民主党の議員達が同じようにほざいているのを聞いて、呆れてたと言うかガッカリと言うか。

(石材店)「だから、政党が違っても、政治家なんて、そんなもんですってば」
(幹事長)「それは分かってるんだけどなあ」


もちろん、民主党と言っても、そんなに自民党と違う訳はないので、それは分かっている。その本音は分かっているが、それを隠すか隠さないかが大きな違いじゃないのか?そりゃあ、彼らが本音では自分の事しか考えてないってのは分かっているし、自分の選挙でお世話になった人を支持するってのも分かるけど、有権者の前でバカ正直に言っちゃあおしまいだよ。国民の目線で政治するってのが自民党との違いのはずなんだから、小沢を支持するのなら、「小沢さんのような強力なリーダーシップが今、日本には必要なんです」なんて嘘ついてればいいのだ。

ま、それでも、当初は国会議員票は小沢支持の方が多いだろうと予想されていたのに、結果的には僅差とはいえ、菅首相が勝ったというのは、最後は国民の視線を気にする議員が多かったということだろう。当たり前だけど。

(石材店)「それでも小沢信奉者の幹事長は、小沢支持だと思いましたが」
(幹事長)「最近は、彼を信じて良いのかどうか分からなくなって」


小沢支持がぐらつき始めたのは、鳩山バカボンを首相にした時からだ去年の衆議院選挙で民主党が勝って、そのまま小沢首相になるのなら、とても良かったのだけど、白痴の鳩山バカボンを首相になんかさせたために日本はガタガタになってしまった。(余談だけど、鳩山バカボンは、首相を辞めた時に、国会議員も辞めるみたいな事を言ってたくせに、いつの間にか表舞台に蘇ってきて、今回の代表選挙でも、最初は菅首相を支持し、いつの間にか手のひらを返したように小沢支持に回り、さらに両者の手打ちを画策したりして、非常に目障りというか邪魔というか、腹立たしい存在だ。国会議員どころか、人間を止めて欲しい。)
それから、衆議院選挙のマニフェストだ。あの幼稚園児のようなレベルの低い政策がオンパレードのマニフェストには呆れかえって真面目に議論する気も起こらないけど、いくらマニフェストに支離滅裂な矛盾だらけの政策が並んでいても、それはあくまでも選挙目当ての空手形であって、いざ政権をとれば、現実的な対応をとると思っていた。強権小沢なら、それくらい平気でやると期待していた。
そして、多くの国民もそうだった。多くの国民が去年の衆議院選挙で民主党を勝たせたのは、何も日本を破滅に導く白痴的なマニフェストに期待した訳ではなく、長年の自民党支配によって社会の隅々まで凝り固まった古い利権体質を徹底的に壊してくれることを期待したからであり、百害あって一利なしのマニフェストは、早々に捨て去って欲しいと思っている。
それなのに、驚いた事に、なぜか小沢は最後までマニフェストの実現にこだわっていた。あれは本気なのか?本気で、あの痴呆のようなマニフェストを実現させたいのか?本当なのか?ちょっと信じられない。おかしい。おかし過ぎる。あの小沢ともあろう者が、政治オンチになってしまったのか?こんな状況で代表選挙に立候補するくらいだから、まるで政治オンチになってしまったのかもしれない。

てことで、せめて一度でいいから小沢民主党に政治をやらせてみたかった僕としても、少なくとも今回の立候補は止めて欲しかった。結果的に、菅首相が圧勝して、本当にほっとした。

(2010.9.14)



〜おしまい〜





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