ドラフト会議

〜 四国アイランドリーグからの6人に期待 〜



プロ野球のドラフト会議が開かれた。注目を集めた早稲田大学の斎藤佑樹投手には1位指名で日本ハム、ヤクルト、ロッテ、ソフトバンクの4球団が重複し、抽選で日本ハムが交渉権を獲得した。他にも同じ早稲田大学の大石達也投手(西武が交渉権獲得)や中央大学の沢村拓一投手(巨人が単独指名)などが注目を集めた。我が阪神タイガースはどうだったかと言うと、相変わらずくじ運が悪く、大石投手のクジで負け、はずれ1位で榎田大樹投手(東京ガス)を獲得した。

(石材店)「今年は大学生の当たり年だったらしいですね」
(幹事長)「豊作だったとか言われてるなあ。
       でも、注目は四国アイランドリーグから6人もが指名されたって事なのだ!」


普通のドラフトで3人、育成ドラフトで3人の計6人四国アイランドリーグ4球団から選ばれたのだ。そして、この選手達のコメントが泣かせるのだ。彼らのプロフィールと一緒に紹介しよう。
弦本悠希投手(徳島インディゴソックス)
広島東洋カープから7巡目指名

身長175cm、体重76kg、右投右打、投手
1989年6月16日生まれ
大阪府出身
生光学園高〜大阪商業大(中退)
2009年に徳島インディゴソックスに入団
【成績】
2009 : 12試合 0勝0敗0S 防御率2.38(22回2/3) 16奪三振
2010 : 37試合 1勝3敗13S 防御率2.32(42回2/3) 56奪三振
【獲得タイトル】
2010 : 2010年6月度月間MVP賞
【弦本投手のコメント】
嬉しい気持ちでいっぱいです。6巡目指名後に選択終了の球団が増え、指名されないかもしれないと不安になりましたが、7巡目に広島に指名していただき、言葉にならないくらい嬉しいです。広島には、昔から尊敬する先輩の前田健太選手がいますので、一緒に出来る事が楽しみですし、少しでも近づけるように頑張りたいと思います。徳島で2年間プレーしてきた事を忘れない様に頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします。


大原淳也内野手(香川オリーブガイナーズ)
横浜ベイスターズから7巡目指名
身長173cm、体重75kg、右投右打、内野手
1984年6月26日生まれ
佐賀県出身
佐賀学園高〜九州共立大〜ヒタチエクスプレス〜アークバリアドリームクラブ
2010年に香川オリーブガイナーズに入団
【成績】
2010 : 277打数87安打 打率.314 32打点 10本塁打 29盗塁
【獲得タイトル】
2010 : 2010年4月度月間MVP賞
【大原選手のコメント】
この1年に賭けてアイランドリーグに来ましたので、指名していただき、正直ほっとしています。大学卒業後在籍していた社会人チームが解散し、その後クラブチームで1年プレーしてアイランドリーグにやってきました。少し遠回りしましたが、今考えると、遠回りと思えた道も自分の糧になったし、その経験があったからこそここまで来られたと思います。横浜では、一軍でしっかりと結果を残せる選手になりたいです。


岡賢二郎捕手(愛媛マンダリンパイレーツ)
横浜ベイスターズから8巡目指名
身長177cm、体重77kg、右投右打、捕手
1987年7月7日生まれ
埼玉県出身
春日部共栄高〜日本体育大
2010年に愛媛マンダリンパイレーツに入団
【成績】
2010 : 89打数16安打 打率.180 10打点 1本塁打
【岡選手のコメント】
指名が下位になる度にドキドキしました。指名されたときは、信じられないという気持ちと嬉しいという気持ちが込み上げてきました。NPB入りしたから終わりではなく、常に向上心を持って、1軍の試合を任せられる捕手になりたいと思います。愛媛の皆さんからは、温かく接してもらい、また、応援していただき、本当に有難うございました。愛媛の皆さんの声援を力に一日でも早く1軍の舞台で活躍できるように全力で頑張ってきます。


安田圭祐外野手(高知ファイティングドッグス)
福岡ソフトバンクホークスから育成選手として指名
身長174cm、体重74kg、左投左打、外野手
1987年10月6日生まれ
宮崎県出身
延岡工業高〜別府大
2010年に高知ファイティングドッグスに入団
【成績】
2010 : 242打数73安打 打率.302 21打点 46盗塁
【獲得タイトル】
2010 : 2010年盗塁王
【安田選手のコメント】
ソフトバンクは、尊敬する川崎宗則選手がいますし、自分は九州出身ですので、入りたい球団の一つでした。指名されて嬉しいです。両親、お世話になった方、スポンサー様、ホームタウン、そしてファンの皆さんに感謝です。皆さんへの恩返しは、早く登録選手になり、1軍で活躍することだと思っております。これからも応援宜しくお願いいたします。


岸敬祐投手(愛媛マンダリンパイレーツ)
読売ジャイアンツから育成選手として指名
身長180cm、体重75kg、左投左打、投手
1987年1月16日生まれ
兵庫県出身
関西学院高〜関西学院大〜大阪ゴールドビリケーンズ
2010年に愛媛マンダリンパイレーツに入団
【成績】
2010 : 38試合 6勝9敗1S 防御率3.18(124回2/3) 88奪三振
【岸投手のコメント】
今年1年に掛けていたという想いもあったのですが、正直信じられないです。まだ実感が沸きません。NPBは本当に厳しい世界ですし、また育成選手という立場なので、明日からが勝負という気持ちで一日でも早く支配下登録されるように頑張ります。愛媛の皆さんからは練習のときからの差し入れや応援していただいたことが、自分を支え成長させてくれました。常に下を向かずに前を向いて取り組めたのは、愛媛の皆さんのお陰だと思います。NPBへ行っても、応援よろしくお願いします。


上野啓輔投手(香川オリーブガイナーズ)
東京ヤクルトスワローズから育成選手として指名
身長193cm、体重92kg、右投右打、投手
1986年3月6日生まれ
千葉県出身
習志野高校卒業後、上武大を中退しアメリカに渡り、米独立リーグ(GBL)サムライベアーズ、フロリダマリーンズアカデミー、MLBテキサスレンジャーズ傘下アリゾナレンジャーズ、スポケーンインディアンス
2009年香川オリーブガイナーズ入団
【成績】
2009 : 39試合 4勝5敗2S 防御率3.92(78回) 48奪三振
2010 : 23試合 3勝0敗1S 防御率3.34(67回1/3) 28奪三振
【上野選手のコメント】
ずっとNPB入りを目標にやってきましたので、次のステップに進める事が、とにかく嬉しいです。アメリカでの4年間も、アイランドリーグでの2年間も、たくさんの人との出会いがあったからこそ、今自分がここに立つことができていると思います。支えてくれた皆さん、応援してくれた皆さんに感謝しています。まずは早く支配下登録されることを目指して、頑張ります。
(幹事長)「どうよ。なかなか泣かせるやろ」
(石材店)「ほんとですね。なんだかしみじみしますよね」


もちろん、みんな、学校を卒業する時点でドラフトで指名されたかっただろうけど、それがかなわず、それでも野球への憧れを捨てきれず、色んな経験を積みながら四国アイランドリーグに加入し、このたび目出度く指名されたのだ。四国アイランドリーグの4球団には、それぞれ数十人ずつの選手がいるから、今回指名された6人はラッキーな人達だろうけど、それでも苦労がしのばれる。
ドラフト会議では、普通はエリート球児達の獲得競争が注目を集めるが、地味に苦労した選手が報われる機会が増えたという意味で、四国アイランドリーグの意義は大きいと思う。これからも頑張ってね!

(石材店)「ところで中国はどうですか?相変わらず理不尽な態度ですけど」
(幹事長)「呆れて物も言えんよなあ。自分たちから問題を引き起こしておいて、何でもかんでも日本のせいにして。
       アメリカでもロシアでもいいから、頼むからあの国に核兵器をぶち込んで殲滅してくれたらいいのになあ」
(石材店)「それにしても、久しぶりに記事が掲載されたと思ったら、ついこないだのマラソンの記事も書いてるし、
       こそっと夏休みの記事も掲載されてるし、どしたんですか、ヒマなんですか?」
(幹事長)「珍しく今週は高松に帰省しなかったから時間があってね。でも、帰省しないと寂しい!」


(2010.10.31)



〜おしまい〜





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