生活保護老齢加算

〜 当たり前だよね 〜



国の生活保護制度見直しによる老齢加算廃止は「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を保障した憲法などに反するとして、高齢者が取り消しを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁は「廃止は合憲で適法」との判断を示して高齢者側の上告を棄却し、高齢者側敗訴の東京高裁判決が確定した

(石材店)「どうですか?」
(幹事長)「当たり前じゃない?」


そもそも、この訴訟が報道されたとき、「えっ?そんな制度があったのか!?なんで高齢者だけが増額されてたんだ?むしろ逆じゃない?高齢者の方が金がかからないんじゃない?」って驚いた。

(石材店)「高齢者は年中病院に行ってるからですかね?」
(幹事長)「そっちは健康保険から出るんじゃない?」


今、両親の介護に忙殺されている私は、とんでもない実態を知って驚いている。介護業界や医療業界は裏でつるんでいて金づるである高齢者をたらい回しにして金儲けに走るから、介護や病院でウンザリするほど金がかかって嫌になるんだけど、健康保険も介護保険も、低所得者には驚くほど手厚いのだ。普通、自己負担が1割とか2割とか話題になるけど、低所得者はなんだかんだと言って信じられないような給付制度があり、一切金がかからない。もうほんと、信じられない。こういうのが全部、僕らの税金から出ているのかと思うと腹が立って仕方ない。

(幹事長)「日本はいつから社会主義になったんだ!金かえせ!税金ドロボー!」
(石材店)「またまたボヤキ漫才ですか」


介護や医療はタダだから関係ないとなると、高齢者にだけ生活保護を上乗せする理由なんて見当たらない。訴えている高齢者たちの言い分では「高齢者になると、消化吸収のよい食品のための食費や暖房費、孤独を防ぐための交際費など特別な需要がある」なんていうトンデモナイ理由を挙げている。
消化吸収のよい食品って、なあに?金かかるの?じっくり煮込めば?
高齢者は暖房費がかかるって、若い人は我慢しろってか?
孤独を防ぐための交通費って、なあに?近所に公園にゲートボールでもしに行けば?

(幹事長)「どう思う?」
(石材店)「さすがにトンデモナイってのは認めましょう」


このトンデモナイ理由に対し、最高裁も「70歳以上の月間の消費額が60歳代よりも少ないという統計がある」などと指摘して、欲張り高齢者の訴えを退けたのだ。
こなな意味不明のこじ付け理由で、これまで、なんと月額約1万8千円もが生活保護費に上乗せして支給されてきたのだ。もう、あり得ない。言語道断だ。好景気で国中が浮かれていた頃は黙認されていたのかもしれないけど、国家経済が破綻しようかという時に、これはあんまりだ。まるでギリシャだ。ギリシャ以上だ。

(石材店)「言い過ぎじゃ?」
(幹事長)「すんません。言い過ぎました」


ギリシャって、すごいらしい。労働者の1/3を占める公務員は、50歳代で定年退職するんだけど、なんと在職中の給与が年金として死ぬまで保障されるらしい。だから、EUに押し付けられた緊縮政策に猛反対している。でも、このままじゃ国家が破綻して、年金どころじゃなくなるのにね。
なので、生活保護の老齢加算は、ギリシャよりはマシだ。ただ、正当な理由の無い、あぶく銭という意味では同根であり、根絶せねばならない
訴えていた欲張り高齢者は、判決後の会見で「友人が亡くなっても香典も出せず、義理を欠いた生活を送っているのが苦しい」なんて話しているが、どういう状況なんだろう。香典が必要なのは高齢者に限ったことではないけど、高齢者だと友人も死ぬ人が多いから香典を出す機会が多いってことか?でも、生活保護を受けている高齢者が、友人の高齢者の遺族に香典を出すって、どういう意味があるんだろう。生活保護で香典まで面倒見る必要があるんだろうか?

(幹事長)「て言うか、そもそも生活保護制度って、手厚すぎることないか?」
(石材店)「そこまで根本的なセンシティブな問題に入ると、私は貝になります」


欲張り高齢者たちは「憲法が保障する生存権を根拠に、人間らしい生活を取り戻すために訴えた」としているが、憲法が保障する生存権って、生活保護のことなのか?なんか意味を都合よく解釈してないか?憲法さんが打ち出の小槌を持った大金持ちなら別だけど、全国民がそう言って働かなかったら、どうなるんだ?今さら高齢者は仕事するのはしんどいだろうけど、そのための年金制度が大昔からあるんだし、国民皆年金であるにもかかわらず年金保険料を払わなかったために年金をもらっていない人は自業自得だし
それから、若いくせに仕事が見つからないからっていう理由で生活保護を受けている人もワンサカいるけど、仕事を選り好みしすぎじゃないか?自分の貯金で食いつないでいるうちは好きなだけ選り好みしてりゃいいけど、生活保護をもらう身分になったら仕事の選り好みは許されない。はっきり言って場所や仕事を選ばなければ、仕事はある。

我が国の生活保護費は、なんと年間で4兆円に達しようとしている。4兆円だぞ。4兆円。余りにも多い。とんでもなく多すぎる。おまけに、収入があったり財産があったりするのに生活保護を受けている不正受給も何百億円もある。
どこかの太っ腹な大金持ちが何ぼでも金を出してくれるんなら好きにしてくれていいけど、なんやかやと理由を付けられて毎年毎年税金が上がり、手取りがどんどん減少していっている僕としては、ほんと腹立つ制度だ。老齢加算だけじゃなく、生活制度自体を根本的に見直して欲しい

(2012.2.28)



〜おしまい〜





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