死刑執行正常化

〜 法治国家として当然 〜



3月29日、東京・広島・福岡の3拘置所で3人の死刑執行された。民主党政権での死刑執行は一昨年7月以来、1年8ヵ月ぶりの2度目だ。去年は19年ぶりに執行ゼロの年となり、なし崩し的に死刑が実質廃止になる危険性も指摘されていたので、何はともあれ死刑執行が再開されて正常化した

近年、凶悪犯罪に対する国民の厳しい態度を反映して、少年に対するものも含め、死刑判決は多くなった彼らが犯した凶悪犯罪を考えると、死刑でも足りないくらいだ。もっと拷問して苦しめてから死に追いやりたいくらいだ。

ところが、そのように死刑判決が出ても、執行されなければ何の意味もない。懲役の場合は、懲役っていうくらいだから文字通り役務をさせられるけど、死刑囚の場合は、懲役ではなく単に死刑執行まで待っているだけだから、仕事もせずにのんきに毎日を過ごしている。無期懲役と違って何年か経ったら出所するって事はないにしても、なんにも仕事もせずにダラダラと生活するなんて、まるでニートだ。生活保護だ。税金の無駄遣いだ!

死刑が執行されるかどうかは、その時の法務大臣の意向にかかっている。それが、そもそもおかしい。刑事訴訟法では死刑判決の確定から6ヶ月以内に法務大臣が執行を命令するように定めている。死刑判決が出た以上は、死刑執行するのが義務なのだ
自民党の時も、だらしない法務大臣がたくさんいて、死刑確定数より執行するが少ないから、未執行の凶悪犯がどんどん溜まっていったけど、それでも普通は、平均して毎年数人程度の死刑が執行されていた。
ところが、民主党政権の多くの法務大臣は、この大事な仕事をほっぽり出して知らん顔だ。確信犯的に死刑反対の人もいれば、単にややこしいことには手を付けないというだらしない人もいた。もっとも、民主党政権の多くの政治家は、仕事をしないどころか、鳩山バカ総理や菅ヒステリー総理みたいに、日本の足を引っ張ってばっかりだから、民主党政権になった事自体が日本にとって未曾有の悲劇なんだけど。

それでも、一昨年は、千葉法相が民主党政権下で初めて2人の死刑を執行した。千葉法相は、もともと死刑に反対だったのに、なんとか執行したってことで、まだマシな方だ。真面目な人なんだろう。しかし、その後は、コロコロと4人も法相が替わったが、だーれもやる気無しお状態だった。そして、今年の1月に就任した小川法相が、ようやく正常化に向けてスタートしたって訳だ。小川法相は裁判官や検察官の経験があることから死刑執行の正常化が期待できたし、就任記者会見でも「法律で定められた法相の職責なので、大変つらい職務だが、その職責をしっかりと果たしていきたい」と前向きな姿勢を示していた。

ところで、いつも死刑執行の度にキャンキャン喚き立てる人達がいる。
まずは、毎度おなじみ死刑廃止を推進する議員連盟だ。この団体は、あの亀井静香が会長をしているくらいだから、いい加減な奴らの集団だ。亀井静香なんて、消費税も反対、死刑も反対で、日本の事なんかこれっぽっちも考えずに自分の選挙で票を集めることしか考えてないから、まさに亡国の政治家だ。なんで、こんなアホな爺さんがいつまでも政治生命を維持できるのかなあ。日本の政治システムは、機能不全に陥っているぞ。(選挙で票を集めることしか考えてないってのは、小沢一郎も同じで、かつては大いに期待していたのに、消費税反対、こども手当維持、なんてアホな事ばかり言ってるのを見ると、ほんと悲しくなっちゃう。もっとまともな政治家だとばかり思っていたのになあ)

社民党も「政権交代で日本も死刑廃止に踏み出すべきだが、自民党政権と全く変わらない」なーんて言ってるけど、そんなトンチンカンなことを言ってるから、党が存亡の危機に追い込まれるのよ。
日本は法治国家であり、どんな裁判でも、判決が出たら、それに従うのが義務だ。いかに不服があろうとも、それは仕方ない。そのために地裁、高裁、最高裁、と3回も争えるのだ。それでも不服があるからと言って、永遠に争うことはできない。判決が出たら、仕方なくても従うのが法治国家だ。死刑だって同じであり、判決が出たら執行するのが法務大臣の義務だ。それなのに、いくら法務省の事務局が執行対象となる死刑囚の記録を渡しても、決して死刑執行命令書に署名しない法相が続いてきたのだ。法務大臣が堂々と法律を守ってないなんて、そんなん許されるか?
政権交代直前にスタートした裁判員制度で、これまでに9人に死刑が言い渡されている。一般国民は堂々と死刑を言い渡しているのに、死刑執行にほおかむりする民主党の姿勢は、国民をバカにしていたのだ。今回、小川法相は「刑事裁判に国民の声を反映する裁判員裁判でも死刑が支持されていることを重要な要素と考え、職責を果たした」と言ってるように、法治国家として当たり前のことだ。ただ、今回3人が執行されたとはいえ、まだ132人もの未執行の死刑囚がいるのだ。もっと一気に正常化して欲しい。

一方、例によってマスコミも基本的に死刑反対なので、死刑執行に対して批判的な論調だ。ただし、国民世論は9割近い人が死刑を指示しており、あんまり露骨に死刑反対の論陣を張ると新聞が売れなくなるので、商売第一主義のマスコミとしては、そこは狡く中途半端な論調にしている。アホだ。

国外では、EUが日本での死刑執行に対して、深い遺憾の意を表明している。EUは世界中で死刑廃絶を訴えているのだけど、ヨーロッパ至上主義の独善的意見に耳を傾ける必要はない。アメリカも中国も、完全に無視して毎年バンバン死刑執行している。それが正常な国家だ。EUは、そんなアホな内政干渉しているヒマがあるんなら、ギリシャ問題を何とかしてくれ!



(石材店)「ところで、随分久しぶりの記事ですねえ。何サボってたんですか?」
(幹事長)「ようやく3年の長い青森勤務が終わって、4月から高松に戻ることになったんよ。
       それで何かと忙しくて」
(石材店)「仕事の始末が?」
(幹事長)「これで当分スノボーにも行けなくなると思って」


て事で、4月から高松に戻るよー!

(2012.3.31)



〜おしまい〜





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