ヤングなでしこ銅メダル

〜 日本女子サッカーの未来は明るい! 〜



日本で行われていたU−20女子ワールドカップで、日本のU−20女子代表(ヤングなでしこは、3位決定戦でナイジェリアに勝利し、史上初の3位となった。

(石材店)「目指していた優勝はできなかったとは言え、大活躍ですよね」
(幹事長)「十分、楽しませてもらいました」


もちろん、優勝できれば、それに超したことはない。しかし、準決勝のドイツ戦を見る限り、今の状況でドイツ相手なら、10回やって10回負けるだろう。明らかな、圧倒的な力の差を見せつけられた。基本的に、なでしこジャパンもそうだけど、日本女子は個々人のフィジカルの差をチームプレーでカバーしようというものだ。しかし、ドイツチームは、フィジカルの強さだけでなく、個々人の技も圧倒的に素晴らしかった。はっきり言って、全く歯が立たなかった。あそこまで見事に差があれば、負けても悔しくはない。ドイツの素晴らしさに感動すら覚えた。

(石材店)「あの、ドイツの賞賛ばかりになってますが」
(幹事長)「ごめんごめん」


ドイツの素晴らしさを見て、ダントツの優勝だろうと思っていた。ところが、なんと決勝戦ではドイツはアメリカに負けてしまった。てことは、アメリカもドイツに匹敵する素晴らしいチームなのか。この2チームは、他のチームとかけ離れたレベルなのかも。

てな訳で、この2チーム以外ではトップになった日本は、十分に素晴らしい結果と言えよう。ナイジェリアも、冷静に見て、日本と互角だ。今回はホームだったけど、双方で5回ずつ10回やったら5勝5敗くらいか。

(石材店)「アメリカとドイツには、なかなか追いつけませんか」
(幹事長)「ただし、フル代表とは違うからな」


今回、他の国のチームは、ほとんどの国がフル代表の選手も混じっていた。ところが日本チームは、フル代表の選手はいない。フル代表の佐々木監督が言ってたけど、まだまだフル代表で試合に出られるレベルの選手はいないとのことだ。つまり、日本の場合は、今回のチームとフル代表との差が大きいということだ。なので、フル代表では日本とアメリカやドイツの差は、ほとんど無いってのが実情だ。確かにドイツやアメリカはフル代表でも当然ながら強いが、去年のワールドカップや今年のアルガルヴェ・カップやオリンピックでは勝ったり負けたりだ。個々人で見るとドイツやアメリカの方がレベルは高いが、チームとしては互角だ。

てことで、日本の若手も、今後、成長すれば、将来が非常に楽しみだ。なんと言っても、今回のチームの一番の魅力は、その攻撃力だ。日本チームは、男子は決定力が無いと言うか、なかなかシュートを打たないというか、決定力が無いから怖くてシュートが打てないんだけど、それに比べて、なでしこジャパンは思い切りがよく、結構ビシビシ打ってくる。今回の若手チームは、それに輪をかけて思い切りが良かった。結構、距離があっても大胆にガンガン打ってくる。そして、それが見事に決まるのだ。この決定力を男子に分けてあげたいくらいだ。例えば、3位決定戦のナイジェリア戦で田中陽子がいきなり打った先制ゴールは、もう鳥肌が立ってしまった。あそこでいきなり打つなんて、もう全く予想外だ。そして、それがキーパーの手をはじく強烈なシュートなんだから、もう素晴らしいの一言に尽きるぞ。
田中陽子と言えば、スイス戦では右足と左足で1つずつフリーキックを直接ゴールにけり込んだ。どっちも素晴らしいシュートだったけど、特に1本目の右足のシュートは、キーパーが絶対に取れない絶妙のコースだった。それにしても、右足でも左足でもすごいシュートが打てるなんて、ほんと、すごいの一言に尽きる。しかも、田中陽子は自らファールをもらってフリーキックを得ている。すぐ倒れるというか、すぐ倒されるのを見ると、フィジカル面で弱いとも言えるが、しかしいくら倒されてもピンピンしているのを見ると、弱いとも言えない。本当にすごい選手だ。これだけの選手が、なでしこリーグでは全然試合に出してもらえないらしいから、日本の女子リーグのレベルは非常に高いと言える。だからフル代表のレベルが高いんだけど、ほんとに将来が楽しみだ。

(2012.9.8)



〜おしまい〜





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