衆議院選挙で自民党圧勝

〜 恐るべき小選挙区制 〜



3年ぶりの衆議院選挙自民党圧勝した

(幹事長)「選挙はええなあ。ほんまに興奮するわあ!」
(石材店)「ほんとに選挙が好きですねえ。国際紛争とどっちが好きなんですか?」
(幹事長)「国際紛争の方が長い間、楽しめるけど、短期的には選挙の方が盛り上がるな」


本当に国政選挙は面白い。楽しい。興奮する。特に今回の総選挙は、3年間の場当たり的な迷走政治で日本をガタガタにした民主党政権から脱却できる大きな転換になるものであり、単なる第三者的な野次馬的な観戦としての面白さだけではない。

キチガイ菅がむちゃくちゃにしたエネルギー政策で甚大な被害を被っている我々としては、速やかに全ての原子力発電所を無条件で再稼働させて日本経済を立て直してもらわなければならないので、なんとしても民主党に退場してもらわなければならないという切羽詰まった状況だった。だから、自民党の地滑り的な大勝というか民主党の地滑り的な大敗というか、それ以上に、脱原発だとか卒原発だなんて日本を破滅に導くようなスローガンをヒステリックに叫ぶだけの頭カラっぽ亡国政党どもが軒並み撃沈したのを目の当たりにして大興奮だった。


得票率を大きく上回る自民党の勝利

それにしても、予想外の自民党の大勝利だった。事前の世論調査は、軒並み自民党の勝利を予想していたものの、どこまで勝つかは蓋を開けてみないと分からないのが選挙だ。事前の予想で自民党が大勝するっていう報道が相次ぐと、自民党は油断してしまうとか、有権者が「もう自分が投票しなくても勝つだろう」って思って別の候補者に投票したり棄権したりする可能性もあるし、「あんまり自民党に勝たすのも良くない」なんて思って敢えて別の候補者に投票したり、とかで大きく情勢が変わる可能性がある。あるいは逆に、「どう転んでも自民党の勝利が揺るがないのなら、民主党に投票しても無駄か」なんて思って棄権する人もいるかもしれない。てなことで、事前の世論調査ってのは気をつけないといけない。て言うか、どうせ開票すれば分かるんだから、そんなに事前にしつこく世論調査する必要なんて無いだろ。ていうか、悪影響もあるから、直前の世論調査は止めさせろ、と言いたい。

余談になるけど、テレビの開票速報ってのも、なんであそこまで急ぐのか疑問だ。そんなに慌てなくても、数時間も経てば開票が進んで、正式な結果がはっきりと分かるのだ。寸刻を争って当選確実を出す必要なんてないだろ。出口調査に大量の人員を投入して競争する必要は無いだろ。

ま、とにかく、事前の世論調査でも自民党の圧勝が予想されたけど、結果は、それ以上の大勝だった。しかも驚くのは、自民党の得票率が大敗した前回とさほど変わらないにもかかわらず大勝利した事だ。

小選挙区では自民党の得票率は43%だったのに、獲得議席数は300議席のうちの79%に相当する237議席だ。得票率で見ると前回より若干は上回っているものの、投票率が低かったため、小選挙区の得票数自体は前回より減っているのだ。
比例区での得票はさらに少なく、得票率は大敗した前回とほぼ同じの27%ちょっとだ。得票数の推移を見ると、大勝した前々回が2588万票、大敗した前回が1881万票で、今回は1662万票だ。着々と減少を続けているのだ。投票率が低かったので、議席数はかろうじて前回を上回ったとは言え、大敗して民主党が政権を獲得した前回の選挙に比べて僅か2議席上回っただけだ。小泉旋風が吹き荒れて大勝した前々回の77議席に比べたら今回は20議席も少ないのだ。この比例区が象徴しているように、決して自民党の人気が復活した訳ではないのだ。


泡沫政党に足を引っ張られた民主党の惨敗

一方、民主党は得票率で自民党の半分の23%を取ったが、議席では9%の27議席しか獲得できなかった。自民党の1割程度の議席だ。
このように議席数が得票率以上に差が開いたのは、小選挙区制の特徴ではあるが、特に今回は、自民党、民主党以外にアホな政党が乱立したせいだ。日本維新の会は大阪では小選挙区でも当選が多かったくらいだから、自民党の強力なライバルであり、強力な第三極となったが、未来の党とかのおバカ泡沫政党どもは、明らかに民主党の足を引っ張っていた。こいつらが選挙直前になってウジャウジャと出てきたため、民主党と合計した得票数で見れば増えただろうが、分散してしまったため、自民党が漁夫の利を得て当選したケースが非常に多かった。もし未来の党なんかのアホ政党が無ければ、もっと民主党に票が集中して、もっとマシな結果になっただろう。
その意味で、選挙直前になって出てきた未来の党なんて、民主党を潰すために自民党が仕掛けた別働隊ではないか、なんて思ったりするくらいだ。

(石材店)「ほんとに思ってるんですか?」
(幹事長)「嘘です。単にバカにしているだけです」


未来の党なんて、そもそも、民主党の中で居場所が無くなった小沢一郎が、自分の存在意義を必死で盛り返すために小沢ガールズらを引き連れて民主党を飛び出して生活がナントカなんていう意味不明の政党を結成したものの、国民から全く相手にされず忘れ去られようとしていたので、焦って嘉田滋賀県知事をそそのかして行き当たりばったりでデッち上げた政党だ。「卒原発」だなんて、昔の小沢一郎の言動を考えると、あまりの嘘くささに爆笑してしまうが、他に訴えるものが無くなった哀れな政治家の末路だ。あんなスローガンしか言えないで、恥ずかしくないのかなあ。生き残るためなら、もう何でもやっちゃうって感じだ。かつての小沢一郎の存在感を考えると、本当に哀れだ。


万死に値する泡沫政党ども

ところで、小沢一郎としては、どうせ政治生命は風前の灯火だから失うものも無いので嘉田知事をたぶらかして無理心中したんだろうけど、嘉田知事は一体どういうつもりだったんだろう。何を考えて、こんな無謀な行動に出たんだろう。冷静そうな顔をして、この女も実は腹黒い野心家だったのだろうか。まあ、政治家は大半は腹黒い野心家だろうけど、この女は勝算はあったのだろうか。

この女に限らず、民主党を飛び出した大半の連中とか、みんながみんな揃いも揃って「反原発、反消費税、反TPP」を訴えていたけど、そんなんで国民を騙せると思ったんだろうか。余りにも国民を舐めてないか?もちろん、国民の大半はアホだけど、それにしても反○○を訴えるだけで建設的な事を何一つ言わない政治家って、存在価値があるのか?何もかも反対するだけって、要するに何もせずに寝っ転がっているって事であり、そんなん、その辺のおっさんがやればいいのであって、政治家の仕事ではないだろう。仕事してないもんな。

もちろん、とにかく何でもかんでも反対するだけの政党って、昔からあった。

(石材店)「もちろん社会党の事ですね」
(幹事長)「もちろん社会党の事です」


社会党の時代は良かった。社会全体が高度成長を続けていたので、野党の政治家は反○○を訴えているだけだったけど、そんなのは無視して社会はどんどん良くなっていった。非武装中立なんていう幼児的な絵空事をほざく社会党が中国の手先となって社会を混乱させても、力強い日本経済が高成長を続けていたので、大きな問題にはならなかった。
しかし、日本の国力が弱まりつつある現在では、そういう思考停止型の政党は邪魔なだけで消え去るのみだ。社会党の末裔である社民党は、今回の選挙では僅か2議席しか取れず、後は消え去るのを待つのみの泡沫政党だ。これで瑞穂ちゃんのキンキン声をテレビで聞かなくても済むと思うとホッとする。選挙前は、あんな泡沫政党でも、なぜか平等に発言の機会を与えなければならないようで、自民党や民主党と同じように社民党党首もテレビでキンキンわめくから、うるさくて仕方なかった。あんなの悪平等の典型であり、カットできないのかなあ。

経済的にも国際関係的にも閉塞感が漂う日本を何とかせねばならない現在、反○○を訴えて何もかも反対するだけの政党に投票したって、生活が良くなるわけがない。反原発をヒステリックにわめくだけで現実的なエネルギー政策なんて分かっていない奴らは、日本経済を破滅の道に導くだけだ。反消費税をヒステリックにわめくだけで現実的な財政施策なんて考えていない奴らは、財政を破綻に導くだけだ。反TPPをヒステリックにわめくだけで現実的な産業政策の基礎知識すら持ち合わせていない奴らは、日本の産業を衰退させるだけだ。
いくらアホな日本国民とは言え、こんな白痴政党に任せたりしたら日本が滅亡してしまうってことくらいは分かるぞ。なので、歴史ある幼稚政党の社民党や、新参者の頭カラっぽ政党未来の党どもが揃って討ち死にして本当に嬉しい。こいつら新参者の頭カラっぽ政党の奴らは今回の大敗について「時間不足だった。もっと選挙活動の時間があれば我々の訴えが国民に浸透したのだが」なんて勘違いコメントを出しているが、時間があれば、もっと大敗しただろう。短期決戦だったので、イメージだけが先行してアホぶりが隠されていたので、かろうじて数議席を確保できたのだ。


小選挙区制の恐ろしさ

とは言え、目障りで存在自体が許せない社民党や未来の党だけど、今回の選挙に限って言えば、民主党の足を引っ張って自民党を圧勝に導いた功績は評価しなければならない。こいつらのおかげがあったからこそ、予想以上の自民党の圧勝だったのだ。事前の世論調査でも自民党が勝つってのはコンセンサスになりつつあったが、それはあくまでも相対的に第一党になるっていうだけであり、こんなに議席数に差が付くとは思わなかった。泡沫政党どもが民主党の票を奪って足を引っ張ってくれたおかげだ。

それにしても、小選挙区制の怖さを思い知らされた今回の選挙だ。十分な民意の反映って事からすれば、小選挙区制は適切な制度とは言えない。今回の比例区の得票率を見れば、自民党を支持している国民は3割にも満たないのに、自民党が圧倒的多数の議席を獲得した。大量の死票が発生して、少数派の声が反映されないからだ。個別に見れば少数派だが、合計すれば圧倒的多数の声が反映されないのだ。
理想を言えば、党派別の全国計の得票数に応じて党派別に議席を割り振り、彼らが徹底的に話し合って国民的なコンセンサスを形成して政治を進められれば良い。しかし、キチガイ政党やヒステリック政党や無能無知自己中心的独善的政党が溢れているので、そんな事になったら何も決まらず日本が沈没していくだけなので、相対的に得票数の多い政党が一任的に政権を担い、とにかくやってみて、もし良くなかったら次の選挙でひっくり返せばいい、ってのが小選挙区制の特徴だ。その意味で、前々回、前回、今回と極端な結果になった総選挙は、小選挙区制の特徴が予想以上に大きく発揮された選挙だった。

あまりに極端な結果が3回も続いたので、この選挙制度に対する批判が大きくなってきたが、当初は批判的に見ていた僕としては、むしろ小選挙区制の方が良いように思えてきた政治がダイナミックに変わるからだ。民主党も一度は政権を取って難しさを知ったから、これからは実現不可能なマニフェストを作ったりはしないだろうし、自民党も一度は痛い目を見たから、これからも下手な事をすればいつでも再び痛い目を見ることが分かっているからアホな事はしないだろう。
特に、自民党は、結果的には大勝したものの、得票率を見れば決して大勝した訳でないことは明らかなので、調子に乗ってアホな事はしないだろう。と思う。と期待したい。ちょっとでもヘタな事をしたら、間違いなく次回は大敗するだろう。ただし、その時に民主党が大勝するのかどうかは分からないが。


気の毒な野田首相

民主党が得票率を大きく減らしたのは、支離滅裂で幼稚な政権運営によるものだから当然の報いだ。だが、その責任は何のアテも無くバカみたいに基地の県外移転を吹聴してドン詰まった鳩山バカボンと、ヒステリックに原子力発電所を停めまくって日本経済をガタガタにしたキチガイ菅が負うべきだ。3年前に民主党が政権を取ったとき、鳩山バカボンやキチガイ菅を首相にせず、野田とか岡田とか前原を首相にしておけば、まともな政権になったのになあ。

今回、このタイミングで国会を解散して衆議院選挙に持ち込んだのは野田首相だから、民主党議員としては野田首相の責任を問いたい気持ちはあるだろう。しかし、このまま来年の夏まで解散を先延ばしして衆参同時選挙になれば、何かラッキーが無い限り、衆参両院とも今回以上の大惨敗になり、民主党は徹底的に壊滅するだろう。なので、今回の解散は仕方なかったのではないか。
我々国民にとっては、野田首相はそんなに悪い事はしていない。悪いどころか、小泉後の自民党3首相より、よほどマシだったぞ。なんちゅうでも消費税の増税を強力に決め、TPP参加も強力に進めようとしていたんだから、何も決められず進められなかった自民党3人衆より良かったぞ。

そして、その1年交替自民党3人衆のトップバッターが安倍総理だった。5年以上の長期政権を維持して大きな成果を出していた小泉政権が安倍政権に交替してから日本の政治の混迷が始まった。小泉とすれば、若い安倍なら後継者として同じように長期安定政権を維持できると思ったんだろうが、お坊ちゃん安倍が信じられないことに僅か1年で政権を放り投げたもんだから、本当はやる気の無かった福田が急遽リリーフで登場し、もともとやる気が無かったから同じように1年で政権を放り投げ、その後を次いだ麻生は、やりたくて仕方なかったけど能力が無かったから民主党に負けたわけだ。
で、その後は鳩山バカボンとキチガイ菅と野田首相が1年交替を続け、結局、1年交替が6人も続いた訳だ。なんでもいいから、とにかく今後4年間は政権を継続させて、外交を正常化して欲しい。1年交替の首相なんて、どこの国も相手にしてくれないんだから。


新政権への期待

(石材店)「新政権には何を期待しますか?」
(幹事長)「原子力発電所の再稼働による日本経済の立て直しだわな」


全ての原子力発電所が無条件で再稼働すれば、電気料金は安いまま据え置かれるし、石油やガスの輸入で大赤字になっている日本の経常収支も黒字に戻る。原子力技術は輸出産業としても大いに有望な分野であり、日本経済の立て直しの大きな柱である。それだけで日本経済は立ち直る。間違いない。

(石材店)「外交はどうですか?中国や韓国に強気な安倍政権に期待が大きいんじゃないですか?」
(幹事長)「そんなん、そうっとしておけばええやん」
(石材店)「えっ!?そうなん?極右の幹事長とは思えぬお言葉!」
(幹事長)「誰が極右や。わしは平和主義者やぞ」


尖閣諸島にしても竹島にしても、ほとんど何の価値も無いような島の領有権で、不毛な争いをするべきではない。強気な対応を取れば気分はスッキリするだろうけど、実質的な利益は無い。反日暴動を繰り返す頭の悪い中国人どもと同じような行動を取るべきではない。バカを相手にしてバカと同じ行動を取ってはいけない。こっちもバカになってしまう。もちろん、断固たる態度で接しないといけないが、それはそれ、これはこれ、で整理し、他の分野に悪影響を及ぼすのは避けるべきだ。

そもそも韓国との竹島問題は、人気が無くなったアホな李大統領が人気取りだけのために意味も無く竹島を訪問したのが事の発端だ。韓国としては既に実行支配している小さな島にわざわざ大統領が行ったって、なんにも良いことなんてないのに。また日本にしてみれば、韓国に実行支配されている小さな島に対して、軍隊を派遣して戦争を起こしてまで占領する価値は無いから、現実的には何もする選択肢は無い。なので、お互いに今まで通り何もせずに放っておけば良いだけの話だった。それを、アホな李大統領が発作的に思いつきで訪問したから問題化しただけだ。安倍首相にしても、韓国の朴新大統領にしても、人気取りのために国内向けにはそれぞれ強気な事を言ってもいいけど、本音の所では、これ以上、不毛な争いは止めて、問題は棚上げしてナアナアでやっていけばいい。たぶん、2人とも、それは分かっていて、そうなるんじゃないかなあ。とにかく、韓国とケンカしたって、気分は良いかもしれないけど、実利は全く無い。

尖閣諸島は、もうちょっと鬱陶しい。ちょっと前までは、竹島の場合と逆の立場で、お互いに暗黙の了解で問題を棚上げしていた。ところが最近は、中国は超強気な膨張主義を取り、南シナ海でも他国の島を次々と占領しており、同じ事を尖閣諸島でもやろうとしている。あいつら本気で隙さえあれば占領してしまおうとしている。ただし、隙を見せなければ、さすがに日本と本格的に戦争を起こそうとまでは思ってないだろう。なぜならアメリカとの戦争になりかねないからだ。なので、なんとか適当に現状維持で済ませればいいんじゃないか。少なくとも、日本としては、こちらから積極的に戦争を仕掛けるだけの価値は無いのだから。
とにかく、そのためにも、鳩山バカボンがメタメタにした日米同盟を速やかに修復しなければならない。

(石材店)「国民の一番の関心事の経済政策はどうですかねえ?」
(幹事長)「経済の立て直しを政治家に期待するのは無理があるんじゃないかなあ」


経済に関しては、とにかく不要な規制を取っ払う以外に特効薬は無い。役所のためだけに存在する様々な規制を取っ払えば、だいぶマシになるはずだ。政治や役所は、とにかく経済の邪魔さえしなければ良いと思う。政府や役所や日銀に期待するのは甘えだ。公共工事頼みの業界は期待したいだろうけど、そんな事いつまでもやっていけるはずがないし。

(石材店)「結局、あんまり期待は無いってことですか?」
(幹事長)「民主党みたいに悪いことさえしなければ、何もしなくてもOKじゃない?」


「生活が苦しい。会社が苦しい。政府は何もやってくれない」なんて文句を言う人がいるけど、そもそも自分の生活の事を政府に頼るのはお門違いだ。政府が不要な規制を作って邪魔するのは止めてもらいたいが、それ以上の事を期待するのは甘い。政府なんかに期待しているようでは、所詮は駄目になる。生活保護なんて即時に全廃して欲しい。子供については、徹底的に保護し、完全平等の教育を受けさせなければならないが、成人を保護する必要は無い。

前回の選挙で民主党が大勝した時は、信じがたいアホな政策のオンパレードの民主党のマニフェストに呆れ果てながらも、長年の自民党支配によって社会の隅々まで凝り固まった古い利権体質を徹底的に壊してくれることを期待した。で、その結果、日本は滅茶苦茶になった。日本を無茶苦茶にした鳩山バカボンやキチガイ菅の事を思えば、無害でさえあれば無能でも構わない。何も期待しないから、悪いことだけは止めてね〜。

(2012.12.17)



〜おしまい〜





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