日本未来の党が崩壊

〜 哀れな末路 〜



先の衆議院選挙で惨敗した日本未来の党が、早くも分党した。分党と言ったって、超弱小泡沫政党だから、もう崩壊と言うか壊滅と言った方がふさわしい。やっほーい!

(石材店)「嬉しいですか?」
(幹事長)「スッキリ!目障りで仕方なかったもんな。残るは社民党だな」


日本未来の党は、衆議院選挙で惨敗してから、小沢一郎の処遇をめぐって嘉田代表と小沢系議員の対立が激化した。嘉田代表は、社民党を飛び出して未来の党に合流した阿部知子衆院議員を共同代表にしようとしたが、小沢系議員がこれに反発し、逆に小沢氏を共同代表とするよう要求するなどして双方の対立が深まっていた。

仮に衆議院選に勝利して嘉田代表側の議員がたくさん生まれていれば、嘉田代表もそれなりに主導権を取れただろうが、選挙で惨敗した結果、僅か17人の国会議員のうち、阿部と亀井静香のほかは、みんな小沢系の議員だ。つまり、実質的に民主党を飛び出した小沢一派の集団だ。だから、どうあがいても嘉田代表が主導権を取れるわけがない。

ついでに、亀井静香も離党を表明した。このおっさんも、もう政治生命は終わっているんだけど、選挙には強いんだなあ。いつまで議員やるんだろう。こんなおっさんも一緒にいたっていうこと自体が、未来の党の野合ぶりが良く分かるってもんだ。

一方、阿部知子衆院議員は、福島瑞穂の独裁に嫌気がさして社民党を飛び出したものの、路頭に迷っていたところを嘉田代表にスカウトされて未来の党に入った輩だ。小沢一派とすれば、こんなんを代表に据えるのは抵抗があるだろう。
また嘉田代表の側近として暗躍している飯田哲也代表代行も、鳩山バカボン内閣の事業仕分け人やったり橋下大阪市の特別顧問やったりしたあげく、今回の衆議院選挙に立候補してボロ負けした胡散臭い輩だ。こういう連中が野合した政党に対して、さすがに国民も騙されなかったわけだ。

そもそも、未来の党なんて政治理念が一致して合体した政党ではなく、民主党の中で居場所が無くなった小沢一郎が、自分の存在意義を必死で盛り返すために小沢ガールズらを引き連れて民主党を飛び出して生活がナントカなんていう意味不明の政党を結成したものの、国民から全く相手にされず忘れ去られようとしていたので、焦って嘉田滋賀県知事をそそのかして行き当たりばったりでデッち上げた政党だ。選挙で負ければ、小沢にとって存在価値は無い。

「卒原発」だなんて、昔の小沢一郎の言動を考えると、あまりの嘘くささに爆笑してしまうが、他に訴えるものが無くなった哀れな政治家の末路だ。彼としては、脱原発が大きな波となって選挙を有利に戦う武器になると思ったんだろうけど、結果は見ての通りで、国民は脱原発なんかに関心は無くて、そななアホなスローガンしか言えない政党は相手にしなかった。大半の国民はアホだけど、ここまでアホな政党に騙されるほど国民はアホではない。大きな読み違えだった訳だ。かつて自民党を飛び出して新生党として政権を取ったり、民主党を乗っ取って政権を取ったりした小沢一郎とは思えない読みの甘さだが、もう限界なのだろうか。他に道が無かったから、生き残るためなら、もう何でもやっちゃうって感じだった。

小沢一郎としては、どうせ政治生命は風前の灯火だから失うものも無いので嘉田知事をたぶらかして無理心中したんだろうけど、嘉田知事は一体どういうつもりだったんだろう。何を考えて、こんな無謀な行動に出たんだろう。冷静に考えて勝算はあったのだろうか。あると思ったんだろうか。そこまでアホだったんだろうか。まあ、小沢一郎やこの女だけでなく、民主党を飛び出した大半の連中や、社民党や、その他モロモロも、みんなアホみたいに「脱原発」だけ唱えてれば当選できると思ってたんだろうなあ。ほんとうにアホだなあ。国民は原発問題なんて関心が無いんだってば。

「反原発、反消費税、反TPP」を訴えるだけで国民を騙せると思ったんだろうけど、反○○を訴えるだけで建設的な事を何一つ言わない政治家って、存在価値は無い。何もしないんだから、いないのと同じだ。選挙で惨敗して、こういった存在価値の無い議員がほぼ一掃されたのは良かったけど、それにしても、いくら惨敗したからって、こうまであからさまに分党したりするなんて、本当に節操が無いと言うか、あまりに思慮がないと言うか、呆れるわなあ。嘉田代表は体勢を立て直して来年夏の参議院選挙に再挑戦するつもりみたいだけど、さて、どうでしょう。

(2012.12.28)



〜おしまい〜





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