東京都議会選挙

〜 消え去る泡沫政党 〜



7月の参議院選挙の前哨戦と位置づけられた東京都議会選挙が終わった。
いくら首都の選挙とは言え、本来は1つの地方選挙に過ぎないから、国政とはあんまり関係ないはずなんだけど、過去からずっと、直後に国政選挙があり、東京都議会選挙の結果が国政選挙の結果に直結してきたもんだから、今回も、すぐ1ヵ月後の参議院選挙の前哨戦に位置づけられてしまった。
そして、その結果は、事前の予想通り、政権与党である自公の圧勝だった。

しつこいようだが、本来は地方選挙であるから、その地方特有の事情とかがあるし、地方選挙と国政選挙とは性格も異なるし、選挙制度も異なるし、争点も全く異なるはずなんだけど、どうしても国政選挙の前哨戦と位置づけられてしまう都議会選挙は、東京都政を巡る争点なんか無視されて、各党ともに国政選挙かと思うような政策が全面的に打ち出されて争われた。どう考えても、東京都民にとって好ましい状況とは言えないんだけど、まあ仕方ないかなあ。で、政権与党である自公の圧勝というのは、このまま行けば、間違いなく参議院選挙でも自公が圧勝するという予想に結びつく。それまでにスキャンダルとかあれば別だけど、そういう事でも無い限り、野党が逆転できる理由が無い。

民主党は、つい半年前の与党時代のだらしなさが強烈な印象として残っているだけに、今の時点で何を言っても、どんなに政権を批判しても、全く説得力は無いだろう。今になって自民党の政策に真っ向から反対しているが、ほんの半年前までは、自民党と似たような政策を進めようとしていたのだから、今になって反対したって誰も信用はしないだろう。
て言うか、民主党がダメだったのは、自民党と似たり寄ったりの政策が悪かったのではなく、余りにも幼稚な思いつき政治で日本をガタガタにしたのが悪かったのだ。沖縄の基地問題もそうだし、エネルギー政策もそうだ。何の信念も無い思いつきの行き当たりばったり政策のせいで日本がボロボロになったのだ。国民はバカだけど、こんな政党に再び政権を委ねるほどバカではないだろう

もちろん、だからと言って、自民党に投票する気にもなれないっていう人も多くて、そのために東京都議会選挙の投票率は非常に低かった。そして、その投票率の低さのおかげで、なんと共産党が大躍進してしまった。共産党は公明党と並んで基礎票が非常に固い一方で、基礎票以外にはほとんど得票が期待できないため、投票率が低ければ低いほど有利になる。民主党の得票率が15%なのに対して、公明党と共産党はどちらも14%だ。これは、かなり、すごい事だぞ。議席獲得数では民主党が15で、公明党は23、共産党は17だ。立候補者の立て方とか惜敗した人が多いかどうかとか、色々と事情はあるから、得票率と獲得議席数は必ずしも比例しないとは言え、議席数で民主党が公明党や共産党にまで負けたってのは、民主党にとっては愕然とする結果だろう。

てことで、このままいけば参議院選挙も自民党の圧勝になるだろう。

(石材店)「喜ばしい事ですかね?」
(幹事長)「あれだけ期待した民主党が日本を奈落の底に突き落とした事を考えれば、他に選択しは無いよな」


自民党が圧勝するだろうって事は事前の予想通りだが、今回、それ以上に喜ばしかったのは、アホな社民党や生活の党が選挙民から全く相手にされなかったことだ。社民党の得票率は0.3%、生活の党の得票率は0.2%だ。もう完全に泡沫政党だ。もちろん、これも候補者の立て方とかに影響されるから、そのまま国政選挙につながるかどうかは分からないが、風前の灯火ってのは間違いないだろう。こういう選挙で票を得るだけのために非現実的な公約を連呼する泡沫政党が消え去ってしまうとスッキリするなあ。

(2013.6.24)



〜おしまい〜





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