美白化粧品の驚異

〜 恐るべき効果! 〜



カネボウ化粧品が販売している美白化粧品により、白斑と呼ばれる肌がまだらに白くなるトラブルが大量発生し、問題になっている。

(幹事長)「すごいなあ」
(石材店)「トラブルが悲惨っていう意味?」
(幹事長)「いや。美白効果がすごいなあ」


問題の化粧品は、ロドデノールという美白成分が配合されたもので、ロドデノールはメラニン生成反応にかかわる酵素チロシナーゼと結合して反応を阻害することにより、色素沈着部位の色調が改善するという仕組みだ。厚労省の承認を受けた美白有効成分であり、当然ながら社内基準においても様々な試験を実施して安全性を確認してたんだけど、現時点で4千人以上の被害が出ている。この化粧品を使用しているは25万人もいるとのことなので、被害はもっと大きくなるかもしれない。

もちろん、使用している人全体から見れば、トラブルになった人は少数だけど、安全確認が足りなかったのかもしれない。
症状は大きく分けて、顔や首、手、指のうち製品を塗った部位で炎症が起こった後にスポット的に白くなる場合と、炎症がなく気が付かないうちに、まだら状態や境界が不明瞭に白抜けする場合の2通りが確認されている。
日本皮膚科学会は「既に使用を中止している症例の中で、ゆっくりと色素脱失が回復し、脱色素斑の面積が縮小していることが経験されていますが、すべての症例で回復するかどうかは、不明です」と説明しているので、回復するかどうかも個人差があるようだ。

(幹事長)「それにしても、すごい!すごすぎる美白効果だ!」
(石材店)「何をそんなに感心してるんですか?」
(幹事長)「今まで、美白化粧品なんて嘘っぱちだと思っていたから」


美白化粧品と言えば、我々が子供の頃は、黒子さん白子さんでお馴染みのロゼット洗顔パスタが有名だったが、僕はこの類の商品は100%嘘っぱちで何の美白効果も無いと信じていた。単に白粉(おしろい)としての効果だけで、肌が白くなるなんてあり得ないと思っていた。それが、こんな問題になるくらい美白効果があるなんて、ほんと、もう、びっくりだ

これまで知らなかったんだけど、化粧品と呼ばれるものには「化粧品」と「薬用化粧品」(医薬部外品)の2つがあるんだそうだ。薬用化粧品なのに医薬部外品ってのも意味不明だけど、医薬部外品とは言いつつも少なくとも薬用って言うくらいだから、薬の仲間なんだろう。

今回のカネボウの美白化粧品も「薬用化粧品」だ。つまり、嘘で固めた化粧品ではなく、実際に美白の効果がある薬の一種なんだろう。知らなかったけど。なので、程度の差はあるだろうけど、本当に美白効果はあるはずなのだ。信じられないけど。で、今回、その絶大な効果が明らかになった訳だ。
当然、薬用っていうくらいだから人体へ与える作用はあるだろうし、異常反応が出る人もいるだろう。美白化粧品は、皮膚の色素細胞に浸透しなければ美白効果が発揮できないから、皮膚への吸収性を高める処方が必要となる。このため、他の化粧品に比べてトラブルが起こりやすいとされている。

(幹事長)「しかし、今回のはトラブルではあるにしても、美白効果が強すぎたって事なので、効果絶大と言えるのではないか?
       こんな強力な効果がある美白化粧品があるなんて、もう驚きだ!
       爆発的に売れても良いのではないか?」
(石材店)「どう聞いても、肯定しているとしか思えませんが」


そもそも、だ。化粧品で肌を白くしようという魂胆自体に疑問が無いわけではない。←(二重否定)
そんなに肌を白くしたいのか?それは、結局、白人になりたいってことなのか?マイケルジャクソンは100%純粋な黒人なのに、死ぬ前は真っ白になっていた。顔の整形は許容したとしても、あの肌の変色は異常だ。おかしいとは思わないのか?本人は、白人になりたかったのか?みんな黒人ってのを知ってるのに、それでも白人になりたかったのか?それで差別は無くなるのか?て言うか、マイケルジャクソンに差別はあったのか?

(石材店)「話がマイケルジャクソンになってますけど」
(幹事長)「すんません」


マイケルジャクソンに限らず、スポーツ選手にドーピング規制があるのと同じように、芸能人にもある程度の規制があってもいいのではないか。

(石材店)「いや、そうじゃなくて、美白化粧品の話はどうなったんですか?」
(幹事長)「すんません」


美白化粧品ていうものの存在そのものに疑問はあるが、その存在が許されているのであれば、思ったより白くなり過ぎた事に文句を言うのもおかしな話だ

(石材店)「使ってた人は、まだら模様に白くなるとは思ってなかったでしょ?」
(幹事長)「全然、効果が無いよりマシだろ?ハゲの人が毛はえ薬を使った場合、まるっきり効果がないよりは、まだらでも毛が生えてきた方が喜ばれるんじゃないのか?」
(石材店)「・・・どうでしょうねえ」


存在が許される限り、こんな効果絶大な化粧品なんだから、もっとうまく使えば、本当に魔法の薬になると思う。

(2013.8.2)



〜おしまい〜





独り言のメニューへ