東京オリンピック開催決定

〜 まあ良かったかな 〜



2020年オリンピック開催地東京に決定した。

アジアの都市で2回目のオリンピックを開催するのは初めてだ。ま、前回の開催が欧米以外では初めてであり、その後もアジアで開催されたのはソウルと北京だけなんだから、当たり前だ。回数で言えば、去年のロンドンが3回目だし、アテネやパリやロサンゼルスは2回開催しているから、2回目だからと言って自慢するほどの事でもなければ非難される筋合いではない。ただ、すごく客観的に言えば、アジアで4回目のオリンピックを日本や韓国や中国の東アジアばっかりで開催するのもどうかと思うので、初めての開催となるトルコの方が良いような気はする。とは言え、トルコはEUへの加盟を熱望しているくらいだから、本当にアジアなのか、という疑念も無いわけではない。さらに、1992年に開催したばっかりのスペインで再び開催するってのは不謹慎だろう。

(石材店)「で、どうなんですか?素直に喜んでるんですか?」
(幹事長)「素直じゃないけど、喜んでるよ」


喜んでいる理由は、たぶん、他の人とは違う。私が喜んでいるのは、どうでもいいような取るに足りない福島原子力発電所の汚染水問題を、ことさら大問題のようにバカみたいに叫んで東京でのオリンピック開催を妨害しようとしていたアホどもに「ザマアミロ」と言えるからだ。
アホの原発反対派どもは、本当に取るに足りない微々たる放射能レベルの水が少し漏れただけで、世の中が終わったようなバカ騒ぎぶりで、それに乗っかったアホなマスコミ共が一緒になって大騒ぎしていた。アホなマスコミ共が騒がなければ、そもそも国際的にも誰も関心を持たなかった水漏れなのに、アホなマスコミのバカ騒ぎのせいで、オリンピック開催地決定の直前になって海外のマスコミも騒ぎ出したのだ。最悪のタイミングだ。日本のマスコミは、オリンピックの東京開催が決まったら、それこそバカ騒ぎしているくせに、なんでそれを邪魔するような報道をするのかなあ。ほんと、あいつらの知能の低さは想像を絶するな。
しかし、結果的には、国際的には、一部のマスコミが騒いでいただけで、誰も福島の汚染水問題なんて気にしていなかったことが分かった。そうでなければ、決勝投票での60対36なんていう圧勝は無いだろう。いくらアホどもが騒いだところで、東京のライバル都市のイスタンブールの隣国シリアで行われている内戦に比べれば、福島の汚染水問題なんて取るに足りない事だ。誰もそんな事は気にしていないのだ。

(幹事長)「いやあ、スッキリしたわ。良かった良かった」
(石材店)「で、オリンピックの開催自体は、どうなんですか?」


はっきり言って、東京でのオリンピック開催は、それほど関心は無い。どうせなら、大阪で開催して欲しかった。大阪なら近いから日帰りでも行けるけど、東京は日帰りって訳にはいかないよなあ。 ただ、2008年オリンピックの誘致活動に惨敗した大阪の失態を見ると、どこまで本気だったのか疑われるというか、大阪の誘致活動を行っていた役人根性の情けなさを目の当たりにすれば、大阪オリンピックは有り得ないわな。

大阪よりは遠いとは言え、東京なら海外でやるよりは行きやすいだろう。でも、東京って、普段でも、どこ行っても人がいっぱいいてウンザリするのに、オリンピックなんてことになったら、もうこの世のものとも思えないような混雑ぶりだろうなあ。そもそも東京の大学に行きながら、あの満員電車が嫌でUターンしてきたくらいだから、東京の人混みは耐えられない。
サッカーのワールドカップは、全国各地で開催するから、チケットの取りにくさは別として、行きやすい。オリンピックは基本的に東京だけでやるだろうから、ちょっと行きにくいなあ。どうせホテルも満室になるだろうし。東京に住んでる娘のとこに転がり込むしかないか。

テレビで見るのなら、東京よりも、行ったことのない外国でやってるのを見た方が面白い。てな事を総合的に考えると、東京でのオリンピック開催は、はっきり言って、それほど関心はない。

(石材店)「でも、日本で開催するオリンピックを見てみたいですけどねえ」
(幹事長)「そうか、君らの世代は東京オリンピックを知らないのか」

僕等の世代はギリギリで東京オリンピックを知っているあの強烈な感動を知っている。裸足のアベベやゴール直前で抜かれた円谷選手、東洋の魔女、メダルを見せる三宅選手などなど、あの強烈過ぎる印象を与えてくれた東京オリンピックの感動を超えるようなものを、今度の東京オリンピックで再び見ることができるだろうか。恐らく無理だろう。なぜなら時代背景が全く異なるからだ。あの頃、私たちは貧しかった。道路の舗装もロクにされていなかった時代に開催されたオリンピックは、社会全体に強烈な希望を与えてくれたのだ。東京オリンピックによってテレビも一気に普及したし、私たちは東京オリンピックに釘付けになった。今の世の中、いくら日本でオリンピックが開催されるからと言って、あそこまで熱狂することは無いだろう

(石材店)「分かりました。他に言いたい事は?」
(幹事長)「今度の東京オリンピックの2年前に韓国で冬季オリンピックが開催されるって知ってた?」
(石材店)「えっ、ほんまですか?」

冬季オリンピックって地味だから、そもそもみんなあんまり関心が無いけど、実は2018年には韓国で開催される。もちろん私も知らなかった。日本で開催された時だって、札幌の時は初めてだったから、まだそれなりに盛り上がったけど、悪いけど長野の時は、あんまり盛り上がらなかったよなあ。それにしても、冬と夏のオリンピックが隣国で連続して開催されるなんて、なんとなく偏ってるぞ。いいのか。

それから、今さら言うことではないけど、ブラジルって、来年ワールドカップが開催されるのに、その2年後にはオリンピックが開催されるなんて、これまた偏り過ぎじゃないのか。ブラジルだって、そんな続けて開催されると、もったいないんじゃないか。10年くらい間をあければ盛り上がりが継続するのに。

それから、日本プレゼンテーションだが、高円宮妃ってフランス語が上手だなあ。最初の部分だけだったけど、発音がきれいだった。その後は、もっと得意な英語に切り替えたが、英語も上手だった。それから、当たり前だけど滝川クリステルもフランス語が上手だった。安倍総理の英語も決して下手ではなかったぞ。

それから最後に、どうでもいい話だけど、決定の後の安倍総理の記者会見が面白かった。最初に手を挙げた外人記者は、オリンピック開催決定の記者会見であるにもかかわらず、オリンピックとは全く関係ない直前のG20で安倍総理が中国人や朝鮮人と立ち話をした事件について問いただしていた。さすがに外人って、全然、空気を読まないんだなあ、なんて呆れかえった。その次は日本人記者で、さすがに空気を読むのかと思ったら、なんと、この日本人記者も同じようにG20での中国人と朝鮮人相手の立ち話に関係する質問をしていた。その次の外人記者は、ようやくオリンピック関係の質問をしたが、その内容は福島の汚染水問題だった。普通、こういう目出度い記者会見なら、半分リップサービスではあるけれど、もうちょっと相手が喜ぶような質問をすると思うんだけど、さすがは空気を読まない記者さんたちだ。もう、驚きだ。安倍総理の横でズラッと待機していた日本のオリンピック関係者も唖然というか肩すかしというか不機嫌そうだった。そら、そうだわな。

(幹事長)「そうだ、もっと重要な事があった!これで株価が暴落しないですむ。
       もし東京が落選していたら明日の東京市場は暴落が予想されていたもんなあ」
(石材店)「結局、私利私欲に走ってますね」


(2013.9.8)



〜おしまい〜





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