レスリングのオリンピック残留決定

２０２０年に東京で開催されるオリンピックで実施される競技について、レスリングが存続する事が決まった。

（石材店）「こちらは、どうですか？」
（幹事長）「東京での開催決定と違って、素直に喜ぶぞ」

て言うか、レスリングが残留するのは当たり前すぎて、嬉しいというより、これまでのＩＯＣの混迷ぶりに腹が立つくらいだ。そもそもレスリングを外すなんて、ＩＯＣのアホどもは何を考えてるんだ。レスリングって言ったら、オリンピックの起源みたいなもんだぞ。

レスリングの残留は当たり前すぎて、論評する気もおきないが、ただ、それと引き替えで野球・ソフトボールが落選したのは残念だ。
８年前に野球・ソフトボールの除外が決まった時に、もっと他に廃止すべき種目が山ほどあるぞ、って書いたけど、当然ながら、あの時と事態は全く変わっていない。

オリンピックは毎回毎回肥大化し、リストラは必要かもしれず、その中で、野球やソフトボールは世界的に見ると、普及度はそんなに高くないから、やむを得ない面はある。しかし、それならレスリングや野球より先に廃止すべき競技が山ほどある。
例えばテコンドーなんてレスリングや野球よりメジャーとは思えない。全く持って、どうでもいいマイナーだ種目だ。それなのにオリンピックの種目になっているのは、韓国の政治力のおかげだろう。韓国って、日本と違って、妙に政治力がある。国連の事務総長だって出しているくらいだし。（あの偏向事務総長は即刻クビにして北朝鮮に収容して欲しいが）
だとしても、誰がどう考えても、テコンドーが残ってレスリングが除外されるなんて、あり得ない話だ。いかにＩＯＣ委員の頭が空っぽなのか、白日の下にさらされたようなものだ。

テコンドーは極端にしても、他にもオリンピックの競技や種目には偏りがある。８年前にも書いたけど、現在の全競技の全種目を羅列してみる。


【陸上競技】
100m・200m・400m・800m・1,500m・5,000m・10,000m・マラソン・110mハードル(男子)･100mハードル(女子)･400mハードル・3,000m障害・20km競歩・50Km競歩・4×100mリレー・4×400mリレー・走高跳・棒高跳・走幅跳・三段跳・砲丸投・円盤投・ハンマー投・やり投・10種競技(男子)･7種競技(女子)

【水泳】
50m自由形・100m自由形・200m自由形・400m自由形・800m自由形（女子）・1500m自由形（男子）・100m背泳ぎ・200m背泳ぎ・100m平泳ぎ・200m平泳ぎ・100mバタフライ・200mバタフライ・200m個人メドレー・400m個人メドレー・4×100mリレー・4×200mリレー・4×100mメドレーリレー･オープンウォーターマラソン10km、3m飛板飛込み・10m高飛込み・3mシンクロナイズド飛板飛込･10mシンクロナイズド高飛込･シンクロナイズドスイミングチーム・シンクロナイズドスイミングデュエット･水球

【トライアスロン】
個人

【体操】
団体総合・個人総合・種目別ゆか・種目別跳馬・種目別つり輪（男子）・種目別あん馬（男子）・種目別平行棒（男子）・種目別鉄棒（男子）・種目別段違い平行棒（女子）・種目別平均台（女子）･新体操個人（女子）・新体操団体(女子)･トランポリン個人

【フェンシング】
フルーレ個人・フルーレ団体・エペ個人・エペ団体・サーブル個人・サーブル団体

【レスリング】
フリースタイル／
男子／55kg級・60kg級・66kg級・74kg級・84kg級・96kg級・120kg級
女子／48kg級・55kg級・63kg級・72kg級
グレコローマンスタイル（男子）／55kg級・60kg級・66kg級・74kg級・84kg級・96kg級・120kg級

【ボクシング】（男子）
ライトフライト48kg級・フライ51kg級・バンダム54kg級・フェザー57kg級・ライト60kg級・ライトウエルター64kg級・ウエルター69kg級・ミドル75kg級・ライトヘビー81kg級・ヘビー91kg級・スーパーヘビー91kg超級

【柔道】
男子／60kg級・66kg級・73kg級・81kg級・90kg級・100kg級・100kg超級
女子／48kg級・52kg級・57kg級・63kg級・70kg級・78kg級・78kg超級

【テコンドー】
男子／58kg級・68kg級・80kg級・80kg超級
女子／49kg級・57kg級・67kg級・67kg超級

【射撃】
10mエアピストル･10mエアライフル･25mラピッドファイアーピストル（男子）･50mピストル･50mライフル伏射（男子）･50mライフル3姿勢･クレートラップ･クレーダブルトラップ･クレースキート

【アーチェリー】
個人総合・団体

【自転車】
個人スプリント・チームスプリント･ケイリン･オムニアム･4,000m団体追抜き･100-140km個人ロードレース（女子）･230-250km個人ロードレース（男子）･20-30km個人ロードタイムトライアル（女子）･40-50km個人ロードタイムトライアル（男子）･マウンテンバイククロスカントリー・BMX個人

【ボート】
シングルスカル・ダブルスカル・クォドプルスカル・舵なしペア・舵なしフォア（男子）・エイト・軽量級ダブルスカル・軽量級舵なしフォア（男子）

【セーリング】
エリオット6m級･470級･フィン級･スター級･レーザー級･49er級･RS:X級･レーザーラジアル級

【カヌー】

カナディアンシングル500m（男子）･1,000m（男子）･カナディアンペア 500m（男子）･1,000m（男子）･カヤックシングル 500m･1,000m（男子）･カヤックペア 500m･1,000m（男子）･カヤックフォア 500m（女子）･1,000m（男子）･カヌー-スラロームカナディアンシングル（男子）･カナディアンペア（男子）･カヤックシングル

【テニス】
シングルス・ダブルス

【サッカー】

【バスケットボール】

【バレーボール】
バレーボール・ビーチバレー

【ハンドボール】

【ホッケー】

【卓球】
シングルス・ダブルス

【バドミントン】
シングルス・ダブルス・ミックスダブルス

【ウエイトリフティング】
男子／56kg級・62kg級・69kg級・77kg級・85kg級・94kg級・105kg級・105kg超級
女子／48kg級・53kg級・58kg級・63kg級・69kg級・75kg級・75kg超級

【馬術】
障害飛越個人・障害飛越団体・馬場馬術個人・馬場馬術団体・総合馬術個人・総合馬術団体

【近代五種】
個人


これを見て、どう思うか。

まず、陸上や水泳はオリンピックのメイン競技だけど、それにしても種目が多い。陸上では１,５００ｍとか２０ｋｍ競歩とか１０種競技なんて要るのかなあ。競歩なんか２種目もあるけど、世界中の競歩をやっている人数を合わせたって日本国内のマラソン人口の１％にも満たないだろう。水泳では５０ｍ自由形とか２００ｍ個人メドレーとか４×２００0ｍリレーとか、オープンウォータースイミングやシンクロナイズドダイビングとか、本当に要るのかなあ。陸上や水泳では、時々、一人で何個も金メダルを獲る選手が出てくるけど、そんな事があり得ること自体が、種目が多すぎる証拠だ。

ボクシングやレスリングや柔道も階級が多いけど、個人同士の闘いなので体重は大きなハンディになるのでやむを得ないかもしれないけど、ウエイトリフティングは、ここまで分ける必要があるのだろうか？
ただ、陸上や水泳はスポーツの原点であり、ボクシングやレスリングも伝統あるスポーツなので、まだ許せる。だが、ボートやセーリングやカヌーは、そんなにポピュラーなスポーツでもないのに余りにも種目が多すぎるよ。

とは言え、これらは、まだ堂々たるスポーツなので許容できる。明らかに違和感があるのは馬術だ。馬術は馬のスポーツであり、馬次第だ。スポーツ新聞にも競馬の欄はあるけど、それとこれとは別だ。それなのに馬術が６種目もあるなんて、これはおかしいぞ。それから射撃だっておかしい。これもスポーツとは言い難いのに、種目が多い。そもそも射撃がスポーツならビリヤードだってスポーツだ。花札やカルタもスポーツだ。て言うか、実際、カルタやチェスもスポーツだ、なんて言う人もいるから、もう訳が分かんない。なんでもかんでもスポーツと名乗れば良いってもんじゃないぞ。スポーツって、そんなに偉いのか？ゴルゴ１３が出ない射撃なんてオリンピックに必要ない。

それに比べれば、サッカー、ホッケー、バスケットボール、ハンドボールなどのチームスポーツは１種目しかない。あんなに大勢で一生懸命やってメダルは１個だけだ。競技の性格上、そうなってしまうとは言え、メダルの価値が重いぞ。て言うか、チーム競技の場合、選手の数だけメダルを出せばいいんだ。て言うjか、実際、選手の数だけメダルをくれるんだけど、国別のメダル獲得数の数字に、選手の人数分の個数を勘定していけばいいと思う。そうしたらサッカーで金メダル獲ったら、それだけで金メダル１１個って言えるぞ。実際、それだけの価値があるぞ。
バレーボールだけは、最近はビーチバレーが追加された。これは象徴的だ。確かにビーチバレーは楽しいし、競技人口という事になると本物のバレーボールより多いかもしれない。しかし、オリンピックの競技種目になるほどのものだろうか、という疑問はある。自分らで海水浴に行ってやるのは楽しいけど、レスリングを除外してビーチバレーが残るっていうのは非常識だろう。ここにIOCの矛盾が凝縮されている。トランポリンも同じだ。トランポリンは素人でも遊べるし楽しいけど、野球やソフトボールを除外してまでオリンピックの種目にする必要があるのか？

さらに近代五種とかになると、もう論外だ。近代五種の五種が何かを正確に言える人は、日本中で僅か７人、世界中でも１８３人と言われている。もちろん陸上の十種競技も正確に言える人は世界中で２１４人に過ぎない。近代五種にしても陸上の十種競技にしても、これだけ様々な競技を一人でこなす選手は、もう驚愕の世界であり、いくら尊敬しても尊敬し足りないくらいだが、あまりにもマイナーすぎて、オリンピックの種目にする必要性は感じられない。野球やソフトボールが除外されているのに残っているのは違和感があり過ぎる。

それから次回のリオデジャネイロオリンピックからゴルフが採用されることになったが、ゴルフもスポーツと言えなくもないけど、野球やソフトボールを除外してまで採用するほどのものかどうか。同じくラグビーも次回のリオデジャネイロオリンピックから採用されることになったが、ラグビーは押しも押されぬスポーツの中のスポーツだが、１５人制が採用されていないのに７人制が採用される事になったのは違和感がある。

てな事で、オリンピックの競技種目には違和感だらけだ。もしも私が世界の独裁者になったなら、正しい姿に直したいぞ。

（２０１３．９．９）

〜おしまい〜

独り言のメニューへ