バレンティンがプロ野球新記録

ヤクルトのバレンティンが神宮球場で行われた阪神戦でプロ野球シーズン最多本塁打の新記録となる５６号を放った。ついでに、おまけに５７号も打った。

（石材店）「阪神ファンとして一言」
（幹事長）「阪神の脳天気ぶりに拍手だな」

これまで王が持つ５５本のホームラン日本記録に外人打者が並んだ場合、２００１年のローズにしても２００２年のカブレラにしても、「日本人による記録」を守ろうとする相手投手の露骨な敬遠策により新記録達成が阻まれてきた。さらに、この二人より前の１９８５年には、阪神のバースが５４本まで打ったが、王監督ひきいる巨人との最終戦で、極端に露骨な敬遠攻めにあって５５本が打てなかった。この時は、王監督が「自分はバースに敬遠を指示しなかった」なんてコメントする一方で、投手コーチの指示で「バースにストライクを投げると１球につき罰金１０００ドルが課せられていた」とされたりして、物議を醸した。

それに比べれば、今年は、まだ残り試合数が多かったため、いくらなんでも全部敬遠する訳にもいかないから、投手も厳しいコースを突きながらも勝負しない訳にはいかず、新記録も時間の問題とは思われていた。
そうは言っても、記録達成を目前にして足踏み状態が続いていたバレンティンに対して、何も考えずにあっけらかんと勝負して、あっさりと連続でホームランを打たれた榎田は、阪神の脳天気ぶりを見事に体現して、いかにも阪神らしく、大いに好感が持てるぞ。

（石材店）「それは皮肉で言ってるんですよね？」
（幹事長）「違うぞ。本気やぞ」

そもそも「日本人による記録」なんてことには何の意味も無い。何の価値も無い。メジャーリーグ崩れの外人が日本人の記録を破ることに耐えられないっていう人が必死で守ろうとしてきたんだろうけど、バカバカしくて付き合ってられない。そんな姑息な事をすると、かえって記録の価値を貶めるだけだ。そんな簡単な事も分からないのだろうか。野球しかやってこなかったバカには分からないんだろうなあ。そんなアホな事をするんじゃなくて、なぜ日本人では新記録を打てないのかを真剣に考えた方がマシだ。

なので、そんな事は全然気にせず、あっさりとポカーンと打たれた榎田は、いかにも阪神らしくて、あっぱれじゃないか！
新記録の打球が飛び込んだ神宮球場のレフトスタンドを埋め尽くしていた阪神ファンも大歓声を上げていたぞ。
連続ホームランを打たれたせいで２軍に降格された榎田は気の毒だけど、阪神タイガースは永遠に不滅だ！

（２０１３．９．１６）

〜おしまい〜

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