福島第一原子力発電所５，６号機廃炉要請

安倍首相が東京電力に対し、福島第一原子力発電所の５号機、６号機を廃炉にするように要請した。
これに対し、東京電力は「年内に判断する」と答えたという。

福島第一原子力発電所は、東北大地震による巨大津波により１〜４号機が使い物にならなくなったが、５、６号機は、あの巨大地震＆津波にもビクともせずに健全な状態を保っており、いつでも使える状態にある。
とは言え、現実的に考えれば、今の地元情勢からすれば、１〜４号機が重大な事故を起こしているだけに、いくら何の問題も無いと言っても、５、６号機の運転を再開するのが困難なのは確かだ。
だから、今回の安倍首相の要請は、トンでもない話ではない。何の法的根拠も無く、何の科学的根拠も無く、何の脈絡も無く、ただ単に個人的な売名行為だけのために中部電力浜岡原子力発電所の運転を強権的に停止させたキチガイ菅の発狂的行動とは異なる。どうせ運転再開できない５、６号機を、そのまま放っておくのか、廃炉にするのか、の違いだ。
東京電力だって、動かそうと思えばすぐにでも動かせる発電所を、そのまま廃炉にするなんて理不尽だと思っているはずだが、現実的に考えれば、当分、動かせる状況にはないから、政治的判断として、廃炉要請を受け入れるだろう。受け入れる目処が無ければ「年内に判断する」なんて言わないだろう。幼稚な低脳集団の民主党と違って、自民党なら電力の安定供給にも配慮して責任を持って行動してくれるだろうと期待しているはずだから、総合的に考えれば５、６号機の廃炉もやむを得ないと考えているのだろう。

しかし、それにしても、もったいない話だ。もう一度繰り返すが、５、６号機は、あの巨大地震＆津波にもビクともせずに健全な状態を保っており、いつでも使える状態にある。火力発電所と違って高い石油を買う必要が無いため、運転コストは非常に安い。この２機を動かすだけでも、大幅な赤字が続いている日本の貿易収支がかなり改善される。日本の国益を考えると、ほんと、もったいない話だ。

例え話をしよう。うちの家にはトイレが２つあるが、そのうちの１つが浄化槽の爆発により使い物にならなくなったとしよう。（もちろん、浄化槽はトイレに隣接している訳でもないし、トイレが２つあっても浄化槽は共通だが、そういう事は気にしないでおこう）浄化槽が爆発したトイレは悪臭を撒き散らし、使い物にならなくなったが、もう１つのトイレは何の問題も無く使える状態にある。ところが、１つのトイレが悪臭をまき散らして腹立たしい状態にあるから、もう１つの健全なトイレも使うのを止める事にした。ま、こういう事だ。
何の問題も無いトイレまで使用中止にして取り壊すなんて、どう考えても、もったいない話だ。普通の市民感覚なら、絶対にあり得ない話だ。どうしてこんなもったいない壮大な無駄が行われるかと言えば、自宅のトイレの工事費は自分の負担になるから分かりやすいが、原子力発電所を運転しない事による莫大なコストは、税金や電気料金として広く薄まってしまって、分かりにくいからだ。て言うか、地元福島の人は東北電力から電気を買っているので、東京電力の電力料金がいくら高くなっても関係ないし。だから、本来なら政府が国益を考えて、国として「もったいないなあ」って考えて、なんとか運転再開に努力すべきだ。しかしキチガイ菅よりは５億倍くらいマシだとは言え、自民党にも５、６号機運転再開を強行するほどの馬力は無いから、廃炉要請になったのだ。
考えれば考えるほど、もったいない話だ。いつから日本人は、こんなもったいない事をするようになったのかなあ。

話は少し変わるが、安倍首相がオリンピック誘致のために「状況はコントロールされています」って見得を切った事について、相変わらず、と言うか、ほんとにしつこく批判するアホが、マスコミを含めて後を絶たない。
マスコミは、細かい揚げ足取りを繰り返して東電の幹部から強引に「コントロールできてない」っていう言葉を引き出して、鬼の首を取ったようにはしゃいでいるが、そんな事をして嬉しいのかなあ。嬉しいんだろうなあ。レベル低いよなあ。
細かい話をすれば、どこまでだったら「コントロールできている」って言えるかどうか、の議論がある。ほんの１滴の汚染水まで管理すべきだなんて、非現実的な話はしたくない。「１滴の水も漏らすな」って言うスローガンは、飲食物や大気を始め、この世のあらゆるものから自然放射線が出ている事を考えたら、全くナンセンスだ。何の実害も無いレベルの汚染水を排出したって、何の影響も無い。そこまで考えれば、今の状況はコントロールできていると言えるだろう。

それから、もし仮に完全にはコントロールできていないとしても、オリンピック誘致のスピーチなんだから、多少はハッタリをぶちかましたって構わない。「健康に対する問題はない。今までも、現在も、これからもない」だなんて、将来の事なんて分からないんだから、１００％ハッタリだ。でも、他の都市だってハッタリばっかりだ。「資金的な問題は全く無い」とか「施設は何の問題も無く予定通りに完成する」とか、何の根拠もないハッタリのオンパレードだ。それくらい、みんな分かっていることだ。分かった上でのスピーチであり決定だ。それともバカ正直に「コントロールできてまへん」なんて言って落選した方が良いってのか？反対派って、そこまで視野が狭いバカなのか？バカなんだろうなあ。
また、反対派のアホどもは、苦し紛れに、「安倍首相の発言は国際公約になってしまった。絶対に守らなければ日本は嘘つき呼ばわりされる」なんて泣き叫んでいるが、誰もそんな事、覚えてないというか気にしてないわ。いくらなんでも２０２０年まで安倍首相が首相やっているとも思えないし。て言うか、そもそも反対派やマスコミが騒いでいるだけで、誰も福島の事故の事なんて気にしてないってば。中国や朝鮮の嘘に比べれば可愛いものだ。

（２０１３．９．２０）

〜おしまい〜

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