ワールドカップ ブラジル大会 開幕

〜 いきなり誤審! 〜



待ちに待った2014年FIFAワールドカップブラジル大会が始まった。
前回の南アフリカ大会は、前評判は徹底的に悪かった日本が意外な善戦をして決勝トーナメントまで行き、結構、盛り上がったのだが、それも遠い過去のような気がする。

(幹事長)「長かった。本当に長かった。せめて2年に1回くらいワールドカップやってくれたらいいのに」
(石材店)「たまにしかやらないから、良いんでしょうね」
(幹事長)「じゃ、せめて、もっと長期間やってくれ」


試合数は8組に分かれた予選リーグが6試合づつで計48試合、決勝トーナメントが16試合で、合計64試合もあるが、予選リーグなんか毎日3試合づつやったりするから、4年に一度のせっかくのワールドカップなのに、たった1ヶ月で終わってしまう。せめて一日に1試合くらいにしてくれたら、全試合、生中継で楽しめるのに。

(石材店)「アルジェリア対ロシアなんていう試合でも見ますか?」
(幹事長)「ホンジュラス対エクアドルだろうが、ボスニア対イランだろうが、全試合見ちゃうぞ!」


ただでさえ、生中継は深夜が多くて困るうえに、1に3試合もやられたら、録画であっても全部見ることは難しい。睡眠不足がたまっていく。眠っ!

で、今朝は5時に起きた。開幕試合のブラジルクロアチアを見るためだ。
4年ぶりのワールドカップの試合だし、なんと行ってもブラジルで開催されるワールドカップで地元ブラジルが出る開幕戦だ。南アフリカ大会の開幕戦の南アフリカ対メキシコ戦とは訳が違う。主役のブラジルも見たいし、相手のクロアチアも強豪だ。で、結果は3対1で順当にブラジルが勝った。しかし、かなり後味の悪い試合になってしまった。誤審っぽい判定が多かったからだ。

今回の試合の審判は日本人チームが務めた。主審は西村審判だ。
西村審判は、前回の南アフリカ大会のブラジル対オランダの準々決勝でも主審を務め、オランダのロッベンの足を踏みつけたブラジルのフェリペメロにレッドカードを出して一発退場させた人だ。この退場劇の前に既にブラジルは1対2と逆転されていたから、どっちにしても負けていた可能性は高いが、ブラジルの息の根を止めた退場劇とも言え、ブラジルから大きな反発を受けた
その西村審判が、よりによってブラジル大会の初戦であるブラジル対クロアチア戦で再び主審を務めるとあって、ブラジル国内では、またブラジルに不利な判定があるんじゃないかって不安の声が上がっていた。
ところが蓋を開けてみると、全く逆で、明らかにブラジルをえこひいきした判定を連発した

もっとも決定的だったのは、1対1で迎えた後半69分のプレーだ。クロアチアのロブレンがブラジルのフレッジを倒したとして、PKを与えたのだ。スロービデオで見ると、確かにロブレンの手はフレッジの肩にかかっている。その瞬間を写真で見ると、明らかなファールのように見えるだろう。しかし、流れの中で見ると、どう見ても、軽く触れているだけだ。あんな柔な触り方で倒れるほどブラジルの選手は弱くない。て言うか、あんなに軽く触れただけでは、中学生でも倒れないぞ。て言うか、あんな大げさな倒れ方は、あり得ないぞ。明らかに自分でひっくり返っている。どの角度からどう見ても、明らかにフレッジのシミュレーションだ。あれがPKだなんて、クロアチアが気の毒で仕方ない。
もちろん、クロアチアの選手たちは西村主審に詰め寄ったが、当然ながら判定は覆らない。ま、これは当然だ。サッカーにしろ他のスポーツにしろ、選手が抗議して判定を覆すようでは、試合は大混乱になり収拾がつかなくなる。このPKをネイマールがかろうじて決めてブラジルが逆転した。

普通なら、ここで意気消沈するところだが、クロアチアはへこたれず、果敢に攻め続け、遂に同点に追いついた。と思った。ところが、西村主審は、その直前にクロアチアのオリッチがブラジルのGKジュリオセザールを妨害したと判定してファールを取り、幻のゴールとなった

その後、終了間際にブラジルのオスカルが3点目を取ったから、結果的には、どう転んでもブラジルの勝ち、とも見えるが、あの時間帯で同点だったら、どう転んでいたかは分からないから、西村主審のブラジルびいきの判定がなかったら、ほんと、どっちが勝っていたか分からない試合だった。それほどクロアチアも上手かった。

当然ながら、西村主審の判定に対してクロアチアチームは猛反発しているし、クロアチアだけでなく、世界各地の各方面から批判が巻き起こっている。これは当然だ。もし日本チームに同じように不利な判定が相次いだら、日本だって黙ってはいないだろう。

問題は、西村主審がわざとブラジルをえこひいきしたのか、それとも、あくまでも自分は正しいと思って判断したのか、ということだ。前回の南アフリカ大会でブラジルに気の毒な判定をしたから、その借りを返しをしてあげたのか、あるいは主催国を初戦で負けさせる訳にはいかないというFIFAの強い意向に従ったのか、どっちにしても、わざとなら理解できる。しかし、もし仮に、あくまでも正しいと思って下した判定なら、審判としての資質を疑わなければならない。そして、そのような不慣れな審判を起用したFIFAの意図も解明したい。

どっちにしたって、クロアチアの先制点もブラジルのオウンゴールだったし、全体的にはブラジルが試合を支配していたように見えるから、主審が他の人だったとしても、やっぱりブラジルが勝っていた可能性は高いけど、それでも後味の悪い試合だった。

(2014.6.13)



〜おしまい〜





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