代理出産引取り拒否事件

〜 オーストラリア人を許さないぞ! 〜



とんでもない事件が起こった。タイの女性に代理出産を依頼したオーストラリア人夫婦が、生まれた赤ちゃんダウン症だったため、引き取りを拒否しているのだ

代理母となったタイ人の女性は昨年12月に男女の双子を出産したが、代理出産を依頼したオーストラリア人夫婦は健康な女の子だけ引取って、ダウン症の男の子は引き取らなかったのだ。

タイ人女性は代理母になる報酬として、当初、日本円換算で100万円ほどを受け取っている。後になって、障害児を育てる分として50万円ほどが加算されたとのことだが、100万円なんて日本の感覚じゃあ中途半端な金額だが、タイでは大金で、これだけあれば代理母は自分の実子2人を学校に行かせ、さらに溜まっていた借金を返済できる額だと言うことで、代理母を引き受けたのだそうだ。
ところが引取りを拒否されたため、代理母のタイ人女性は、この赤ちゃんを育てていかなくてはならなくなった。この赤ちゃんは、ダウン症候群のほか生命の危険もある心臓疾患も患っているそうだ。

(幹事長)「笹井芳樹副センター長を死に追いやったマスコミどもと同じくらい非道な奴らだな」
(石材店)「さすがに、酷いですね」


幸いなことに、代理母のタイ人女性は、自分が産んだ赤ちゃんなので、自分の子供として育てる強い意志を示し、「あの子を愛しています。9ヵ月も私のおなかにいたのですから。私はあの子を引き取ることを選びました」と述べている。このため、赤ちゃんの引き取り手が居なくなるような最悪の事態は避けられそうだ。
また、このニュースを聞いた人たちから、男児の治療のための寄付が既に2千万円以上も集まっており、代理母のタイ人女性は男児の治療に専念できるそうだ。まずは、良かった良かった。

それにしても、考えられない酷い行為だ。妊娠7ヵ月ごろ、男の胎児がダウン症だと分かったため、オーストラリア人夫婦は中絶を求めたのだが、中絶を良くないことと考える代理母のタイ人女性は中絶を断り、その結果、オーストラリア人夫婦は引取を拒否したというのだ。
オーストラリア人夫婦側は「男児がダウン症とは知らなかった。医師からは、先天性心臓疾患で数日しか生きられない、と言われた」とか「タイが政情不安の状態ですぐに出国する必要があった」なんて反論しているが、たぶん嘘だろう。真相は分からないだろうけど、このオーストラリア人夫婦の男の方は、過去に3人の少女に対する性犯罪で有罪になっているというから、相当悪い奴に違いない。

(幹事長)「オーストラリア人って言語道断だな」
(石材店)「オーストラリア人みんなが、そういう訳ではないでしょ?」
(幹事長)「あいつら日本の調査捕鯨に反対しまくる癖に、こんな非人道的な事を平気でするなんて、絶対に許せないぞ。
       人間の赤ちゃんより鯨の方が大切なのか!」
(石材店)「だから、オーストラリア人がみんな同じって訳じゃないですから」


多くの国と同じように、オーストラリアでは謝礼を払って子供を産んでもらう商業的代理出産は認められていない。そのため、年間500組ほどの夫婦がインド、タイ、米国などの外国で代理母を求めているらしい。

実は、あんまり公にはなってないが、日本でも、代理出産に関する法律はないが、出産する女性の身体に危険を与えることなどを理由に日本産科婦人科学会が禁止しているため、海外で実施する日本人が後を絶たず、近年は費用が安いタイを選ぶ人が増えているってことだ。

子供を欲しがる親の気持ちは痛いほど分かるので、生殖医療の進歩は望ましいことなんだけど、代理出産てことになると、なかなか簡単には認められない。今回のように、障害のある赤ちゃんが生まれた場合に依頼者が引き取りを拒むトラブルは、以前から指摘されてきたが、法律が無いため、いざトラブルになった場合に解決が難しい。当然、依頼者と代理母との間で事前に取り決めはするだろうが、法律が無いから守られる保証が無いのだ。親族間の代理出産くらいまでなら、なんとか許容範囲かもしれないけど、赤の他人に依頼する商業的代理出産はトラブルの元なので、禁止すべきではないかなあ、なんて思う。

(2014.8.7)



〜おしまい〜





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