カマタマーレ入れ替え戦勝利

〜 J2残留決定! 〜



我がカマタマーレ讃岐は、2011年にJFLへ昇格し、3年目の2013年には第2位となりJ2最下位のガイナーレ鳥取とJ2入れ替え戦を戦い、1勝1分で勝利し、今年、J2に昇格した。ここまでは信じられないほど順調だった。

ところが、初めて戦ったJ2の舞台は、予想以上に厳しくて開幕からJ2ワーストタイ記録となる7連敗を喫するなど第14節まで1勝も上げられず、2分12敗と惨憺たる結果を残した。その後は第15節にカターレ富山を相手に初勝利をあげたのを始め、7勝10分11負と、そこそこ健闘したが、前半の負けが大きくのしかかり、最終結果は7勝12分23負と悲惨な結果となった。
ただ、前半が終わった時点ではダントツの最下位だったけど、後半の踏ん張りのおかげで最下位は免れ、下から2番目となった最下位と下から2番目の違いは大きい最下位になると、有無を言わさずJ3に降格となる。カマタマーレ讃岐に初勝利を献上した、カターレ富山は最下位となり、早々にJ3降格が決まった。一方、下から2番目となったカマタマーレ讃岐は、J3で2位となった長野パルセイロとJ2・J3の入れ替え戦を戦うことになった

2年連続の入れ替え戦だが、去年は昇格を賭けた戦いだったのに対し、今年は降格がかかった試合だ。これで負けたら悲惨だぞ。
入れ替え戦はホーム・アンド・アウェイの2試合あり、先週は長野で第1戦が行われた。この試合、前半はカマタマーレ讃岐が押していたんだけど、なかなか得点ができなかった。一方、後半に入ると、フォーメーションを変えた長野が押し気味に試合を進めた。だが結局、どっちも得点できず、0対0の引き分けとなった。

そして今日、丸亀競技場で最後の決戦となる第2戦が行われた。もう、こうなると、いてもたってもいられない。丸亀競技場まで出掛けて応援するしかないではないか!
て事で、12時33分キックオフの試合を見に、高松の自宅を11時頃、出発した。いくら入れ替え戦の重要な試合とは言っても、そんなに大勢の観客が押し寄せるとは思えない。そこそこは来るだろうけど、1万人は集まらないだろう。なので、11時に高松を出れば、12時前には丸亀に着くから、楽勝だろうと思った。
もちろん、私の認識が基本的に甘いことは承知している。今年の夏の高校野球香川県予選決勝戦でも、前日の準決勝がガラガラだったもんだから、のんびり出掛けたら、信じられない大観客が集まり、車を停めるのに苦労し、球場に入ったら試合は3回まで進んでいた。しかし、どう考えても高校野球の県予選決勝ほどは混雑はしないだろう。

などと思いながら、昼食用のハンバーガーなどを買い込んで競技場に12時頃に着いた。競技場へ入る道路は全然、混雑していない。外からでも競技場の客席が見えるが、まだまだ空席もいっぱいある。やっぱり楽勝だ。
なーんて思って競技場へ車を入れるが、スタジアムに近いところの駐車場は既に満杯だ。それは、そうだろう。それくらいは覚悟している。ところが、係員の誘導に従って遠いところの駐車場へ行くが、どこまで行っても駐車場は満杯だ。そして、とうとう道路は激しい渋滞で動かなくなってしまった。でも、おかしい。もうこれ以上、先に進んでも駐車場は無いはずだ。この競技場の駐車場の場所は、丸亀マラソンで毎年来ているから熟知している。これは、恐らく、駐車場は全て満杯になったから、このまま道路へ戻らされていると思われる。それなら、そうと、早めに言って欲しかったが、もう遅い。
これじゃあ、どうしようも無い、と判断して、急いで強引にUターンして、脇道へ逸れる。丸亀は今も実家があるホームタウンなので土地勘はある。競技場のエリアを抜け出し、近くのショッピングセンターの駐車場に停めて急いで戻ってくる。他にも同じ行動を取ってる人も多く、ゾロゾロと競技場へ向かう。今日は天気は良いけど、ここんとこの寒波で気温は低く、風も少しあって歩くと寒い。聞こえてくる場内放送によると、僕が競技場へ着く直前に試合は始まったようだ。が、ま、そんなにすぐに点は入らないだろう。

競技場に着いてチケットを買う。メインスタンドとバックスタンドとどっちにしようかと思ったけど、バックスタンドはお日様が当たり暖かそうなので、バックスタンドにした。中に入ると、メインスタンドは半分程度の入りだが、バックスタンドは、ほぼ満席で、座る場所を探すのも苦労したくらいだ。

試合は、今日も前半は終始カマタマーレ讃岐が押していて、大半の時間は長野のゴール前で攻撃を続けていた。しかしながら、今日も決定力が無くて、結局、前半は無得点に終わった。このまま後半も押していけば、いつかは得点できるだろうと思っていたが、今日も後半になると長野がフォーメーションを変え、一転して押し気味となり、カマタマーレ讃岐には厳しい試合展開となった。

実は、今日は1点でも取られると非常に厳しくなる。第1戦は0対0の引き分けで、今日も0対0の引き分けなら延長戦に入り、さらにPK戦も待っている。しかしながら、1対1の引き分けなら、アウェイゴールが0対1となって長野の勝利となってしまう。て事は、もし長野が1点取ったら、カマタマーレ讃岐は2点を取らないと負けてしまうのだ。長野が1点取った時点で引き分け延長戦は無くなるのだ。つまり、どっちかと言えば、カマタマーレ讃岐には少し不利な条件なのだ。つまり、前半ならともかく、終盤になって1点取られたら、状況は極めて厳しくなるのだ。
て事で、後半に入って押され気味になったのは、あまり好ましい展開ではない。もう、こうなったら徹底的に守りに入り、延長戦に持ち込んだ方が良いんではないかと思えてきた。延長戦に入れば、アウェイゴールの差はカウントされなくなるから、平等な条件となるのだ。

なーんて思っていたら、残り時間が20分を切った時、鮮やかな速攻で先取点を上げた。これは、とてもきれいに決まった見事なゴールだった。エース木島の個人技と言えるゴールだった。
ただ、それでも、長野に1点取られた、それは引き分けではなく負けを意味するので、もう1点追加点が欲しいところだ。しかし、絶対にもう1点入ると思われた相手ゴールキーパーとの1対1の決定的チャンスをトロくさくも外してしまい、もう1点取るのは諦め、徹底的に守りに入った。もうほとんど長野ゴールには攻め上がらず、自陣に引いて守ったため、終盤は一方的に攻め続けられたが、なんとか無得点に抑えて逃げ切った

なかなか厳しい試合だったが、終盤に見事にきれいに決まった1ゴールで逃げ切れたので、結果的には、大変、気持ちの良い勝利だった。せっかくJ2に昇格したのに、僅か1年でJ3に降格なんかしたら、しばらくは立ち直れなかっただろう。J1からJ2に降格し、僅か1年でJ1に復帰し、その1年目でJ1優勝を遂げたガンバ大阪は、元々力があるチームだから成し遂げられた快挙であり、カマタマーレ讃岐に真似ができるとは思えない。せっかく増えてきた観客も一気に激減するところだっただろう。J2に残留できて、本当に良かった。
今年は前半の惨敗のせいでJ3降格の危機に直面してしまったが、後半のような戦いを最初からすれば、もっと上位には行けるはずだ。なので、来年はもっと期待したいぞ。頑張れ、カマタマーレ讃岐!

(2014.12.7)



〜おしまい〜





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