白人警察官による黒人射殺事件

〜 簡単には解決できない社会問題 〜



白人警察官黒人死亡させる事件が相次いだことに抗議するデモが、アメリカ各地で繰り広げられており、なかなか収まる気配が見えない。

直接のきっかけはニューヨークでの事件だ。たばこの違法販売の容疑で黒人男性を逮捕する際に、首を絞めて男性を死亡させた白人警官について、地元の大陪審が起訴しない決定を下したことに対し、大規模な抗議行動が起こったのだ。そして、抗議デモはニューヨークだけでなく、全米各地に広がった。
この事件が大きな反響を呼んだのは、現場に居合わせた第三者が、黒人男性が複数の警察官に取り押さえられ首を絞められる様子を撮影し、その映像がネット上に公開されたからだ。この映像では、黒人男性が「息ができない」とうめき声を上げていたにも関わらず、警察官は力を緩めることなく押さえ続け、その結果、死亡してしまった。しかも、こういう客観的な映像が出回っているにもかかわらず、警察官の起訴を見送る決定をしたことについて大陪審が理由を明らかにしなかったから、市民の怒りが爆発してしまった。

きっかけは、このニューヨークの事件だったが、その他にも、白人警察官が黒人を死亡させる事件はいっぱい起きている。
アリゾナ州フェニックスでは、黒人男性が麻薬を販売しているとの情報を受けて、白人警察官が現場に駆けつけ、黒人男性ともみ合いになり、警察官は男性がポケットに手を入れたので、拳銃を取り出そうとしていると思い込んで発砲し、黒人男性はその場で死亡した。黒人男性は拳銃を持っていなかったが、黒人男性の車からは拳銃と薬物が見つかった。

オハイオ州クリーブランドでは、空気銃を手に公園で遊んでいた12歳の黒人少年が、通報を受けて駆けつけた警察官に射殺された。警察官は現場到着から数秒のうちに発砲していたことが現場の防犯カメラ映像で明らかになっている。

ミズーリ州ファーガソンでは、黒人少年をパトカーの中で事情を聴いている最中にもみ合いになり、銃をつかまれ顔面も殴られたため、白人警察官が射殺した。この白人警察官も正当防衛を主張し、不起訴になった。

今回、問題になっているのは、射殺にまで至った特別な事件だが、そこまでいかなくても、日常的に黒人は白人警察官から差別的な扱いを受けている。黒人に対しては、白人警察官はすぐに職務質問を行ったりする。黒人の間では、白人警察官に黒人に対する潜在的な差別意識があり、過剰な捜査や取締まりが容認されているという不信感が広がっている。

(石材店)「どうなんですか?」
(幹事長)「仕方ないと思うよ」


今回の出来事は、アメリカでは、ものすごい大問題になっている。そら、当たり前だわな。黒人としては怒りが爆発するわな。
しかし、日本では、ほとんど無関心だ。ほとんどの日本人は「人種差別は悪いことだ」って言葉の上っ面では思っているだろうけど、実際に黒人に接する事なんて、ほとんど無いからピンとこないと思う。実際に黒人に接しないと、なぜ差別が起きるのかは理解できない。アメリカで抗議デモが広がっているというニュースを聞けば、そらそうだろうなあ、なんて漠然と思うだけだろう。

正直なところ、白人警察官の行為には、同情する余地がある。はっきり言って、黒人は怖い。本当に怖い。最近は、日本にも黒人がそんなに珍しくなくなってきたから、「そんな事ないじゃん」って言う人も多いだろうけど、日本に来ている黒人は、そんなでもない。そらそうだ。そんな怖い黒人は、日本に来る飛行機のチケットは買えないから、日本には来ない。本当に怖い黒人は日本にはいない。でも、アメリカの都市のスラム街の夜を歩いてみれば分かる。そういう所にいる黒人は、本当に怖い。疑うのなら、試してみればいい。ニューヨークやロスアンジェルスのような大都市である必要はない。どんな街でもいい。どんな街にも黒人しかいないようなスラム街が広がっている。そこを夜、歩いてみれば、黒人の怖さが分かる。(なーんて言いましたが、たぶん生きて帰れないので、よい子は真似しないでください)

現実問題として、黒人は白人に比べて逮捕件数が10倍以上に上る。これは、黒人だから差別されて逮捕されているのではなくて、犯罪を起こす人が非常に多いから逮捕者も多いのだ。なので、白人警察官が最初っから黒人に対して警戒するのはやむを得ない。真面目に暮らす多くの黒人たちに取っては、差別的な扱いを受けているとの不満は強いが、黒人の犯罪者が非常に多いのだから、これは仕方ないことだ。

上記の事件でも、白人警察官の行動には同情の余地がある。例えばニューヨークの事件なら、出回っている映像を見れば分かるが、後ろから首を絞めている白人警察官に比べて、黒人男性は非常にでかい。あんな大男を相手に取っ組み合いをしてる時に、相手が「息ができない」なんて言ったからといって力を緩めたら、あっという間に形勢逆転となって反対にやられてしまう恐れがある。普通なら、怖くて力を緩めることはできないだろう。何も知らずに批判している人は、自分が警察官になって取り締まる立場になって考えてみよう。

ファーガソンの事件では、実際にパトカーの中で顔面を殴られたりしているんだから、即、射殺して当然だろう。少年と言っても、白人警察官よりはるかに大きくて、それが黒人なんだから、ものすごく怖いぞ。

フェニックスの事件では、黒人男性は実際には拳銃を持ってなかったにもかかわらず、ポケットに手を入れたのを拳銃を取り出そうとしていると勘違いされて射殺されたが、これも当然だ。警察官を相手に、ポケットに手を入れたりしたら射殺されても文句は言えない。当たり前だ。それくらい誰でも知っている。教え込まれている。警察官としては、即、射殺しなければ自分が殺されてしまうからだ。当然すぎて何の問題にもならない。これは警察官が相手の場合に限らない。ギャング相手でも同じだ。そういう危険な人と接するときに、むやみにポケットに手を入れたら、即、射殺されても文句は言えない

また、クリーブランドの事件では、空気銃で遊んでいた黒人少年を、駆けつけた警察官が即座に射殺したが、これも当然だ。だって、ポケットに手を入れてるんじゃなくて、既に銃を手にしているんだから、即座に射殺しなければ周囲の誰かが危険にさらされてしまう。「空気銃を手に公園で遊んでいた黒人少年」なんて言うと、幼稚園児がプラスチックの水鉄砲を持って遊んでいるようなイメージが浮かぶだろうが、そんなのどかな風景ではない。空気銃か本物の銃なのか、遠目では分からない。少年と言ったって、ファーガソンの事件もそうだけど、黒人の少年なんて、そりゃあ幼稚園児くらいなら可愛いけど、10歳を過ぎれば本当に怖い。本物かどうか見分けが付きにくいモデルガンを屋外で振りかざしていたら、即、射殺されても文句は言えない本物の銃が溢れている社会なんだから、当たり前だ

(幹事長)「どうだ?やむを得ないだろう?」
(石材店)「でも、抗議の声が広がってますよ」


確かに抗議活動は収まる気配が無い。根底には黒人に対する差別意識があるだろうから、黒人としては腹が立つだろう。ただ、抗議行動はエスカレートし、一部地域ではデモ参加者が銀行やスーパーのガラスを割り、商品を略奪する騒ぎが起きている。このような暴徒化は、アメリカに限らず、世界中の色んな国で、すぐ起きる。ヨーロッパでも、抗議デモは、すぐ暴徒化する。
しかし、よく見てみよう。こういった場合に暴徒化して商品を略奪しているのは、ほとんどの場合、黒人だ。そうでなければ中国人だ。黒人は、抗議デモと称して街に繰り出し、すぐ暴徒化して商品を略奪する。あいつら、最初から目的は商品略奪だろう

(石材店)「それも人種間に残る経済格差が根底にあるんじゃないですか?」
(幹事長)「なかなかええ事言うねえ」


人種間の経済格差の背景には、生まれたときから貧困層に固定化され、抜け出すことが出来ない閉塞社会があるのは間違いないだろう。
だが、しかし、同じように極貧から出発したアジア系移民、すなわち日系人や中国人や韓国人が、ことごとくアメリカ社会で必死で働いて頑張って地位を向上させ、今では平均的白人以上の地位を築いているのに対し、黒人の大半はいつまで経っても貧困層にとどまっている。
アメリカ初の黒人大統領としてオバマ大統領が当選して6年が過ぎたが、白人と黒人の経済格差は拡大傾向にある。アメリカ社会に人種差別意識が根強く残っているのは厳然たる事実だが、それを脱却するには、同時に、黒人の意識改革も必要だろう。

(2014.12.10)



〜おしまい〜





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