CIAの拷問

〜 あまりにも甘っちょろい! 〜



アメリカ議会は、ブッシュ政権のもとでCIA(アメリカ中央情報局)が行っていた、テロ容疑者に対する拷問の実態を公表した。CIAの拷問なんて、一体どういう内容なのか、本当にゾクゾクする。

(石材店)「こういう話題が好きですねえ」
(幹事長)「え?嫌いな人なんているのか?」


期待に胸を膨らませて読んだんだけど、具体的な拷問の内容は、次のようなものだった。


●平手打ちや壁への押し付け
尋問担当官によって頻繁に壁に叩きつけられ、巻いたタオルで殴打されていた。収容者を侮辱するために顔を平手でたたいたり、腹をこぶしで殴ったりする方法も取られていた。また、尋問担当官が収容者の襟元を両手でつかみ、自らに引き寄せる「アテンション・グラスプ」と呼ばれる方法も行われていた。

これって拷問と言えるのか?殴るのが拷問なのか?しかも、タオルで殴るとか平手でたたくとか、拷問と呼ぶには、ちょっと甘すぎるんじゃないのか?襟元を両手でつかんで引き寄せる、なんて、もう暴力ですらないだろ?世界で最も甘い日本の警察ですら、日常的にやってるんじゃないのか?


●睡眠の剥奪
直立や体に負荷のかかる姿勢を強制し、180時間に及び睡眠を禁じる方法が取られていた。収容者は両手を頭の上にあげた状態で、天井からつるした鎖につながれた。全面真っ白で一日中明かりのついた部屋に入れられたり、絶え間ない尋問によって眠れない状態に置かれたりしていた。

天井からつるすってのは、これは結構きついかもしれない。これは、かなり拷問らしい拷問と言えるだろう。ただ、真っ白な部屋に入れられるのが拷問と言えるのかどうかは微妙だ。たぶん僕なら問題なく眠るだろう。


●監禁や隔離
20日間で累計266時間にわたって大きな棺ほどのサイズの箱に入れられた。小さな箱にも29時間にわたり入れられた。完全な暗闇の中で、しばしば裸で頭上に両手をつながれた状態で拘束されていた。部屋には大音量の音楽や騒音が流され、排せつ用のバケツが与えられた。氷水による入浴やシャワーも使われていた。

大きな棺ほどのサイズってのが、どれくらいの箱なのか分からないが、部屋ではなくて箱なんだから、狭いのは間違いないだろう。さすがに箱に閉じこめられたら、ちょっときついだろう。これは立派な拷問だろうな。


●ラフ・テイクダウン
担当官が収容者を怒鳴りつけ、監房から引きずり出し、服を切り裂いて裸にして体をガムテープで巻いた。さらに頭にフードをかぶせ、平手打ちしたり殴ったりしながら、土が敷かれた通路を繰り返し引きずった。

これも拷問と言えるかもしれないが、普通の暴行との違いは微妙だ。拷問と普通の暴力とは違う。拷問は、あくまでも非日常性が求められる。ワクワクゾクゾクするものでなければならない。


●裸で尋問
収容者を裸にして監房に放置することが頻繁にあった。尋問時に裸にされることもあるが、鼻風邪で震えが止まらなかった際には服を与えられたこともあった。

う〜ん、これはどうかなあ。本当の拷問なら、服は与えないだろうなあ。ちょっと詰めが甘いぞ


●心理的な脅迫
収容者への脅迫は日常的に行われていた。ある収容者は、施設を出られるとすれば、「ひつぎの形をした箱」に入った状態での出所になるだろうと告げられた。ある収容者が、CIAが子どもを含む家族に危害を加えるだろうと脅された。ある収容者は母親に性的暴行を加えると言われ、別の収容者は母親の喉がかき切られるだろうと言われた。頭の近くに拳銃を突き付けられて、生命の危険を感じさせるロシアンルーレットのようなことをされたこともあった。

こんなんは拷問とは言えないだろう。単なる口先の脅しだ。切迫感がなさ過ぎる


●強制的な直腸栄養法
収容者に対し、医療上の必要性が文書化されていないのに、直腸からの補水、または直腸栄養法が行われた。「水責め中のおう吐を抑制するため」として、たんぱく質飲料を与えられた収容者もいた。

これは全く意味不明だ。直腸からの補水や直腸栄養法って、痛かったり辛かったりするのかなあ。拷問として、どういう意味があるんだろう。何も食べさせないのなら拷問になるけど、直腸栄養法にしても、たんぱく質飲料にしても、栄養補給なんかしたら拷問にならないのではないか?


●水責め
傾斜が付けられた台に、足を上にして収容者を仰向けに拘束し、額と目を覆った布に水を少しずつかけた後、布を鼻と口の上にずらす。布に水が十分にしみこむと、収容者の呼吸は最大40秒間にわたり阻害される。

「水責め」と言えば、古くから行われてきた拷問の王道であり、ゾクゾクする拷問だが、普通「水責め」と言えば、風呂桶に体を縛って放り込み、水をどんどん注入していって溺れかけさせるようなものではないか?濡らした布を顔に被せるなんて「水責め」と言えるのか?期待はずれもいいとこだ


●虫責め
虫への恐怖感を持つ容疑者を、害のない虫1匹が入った箱の中に閉じ込める手法が、当時の司法長官によって口頭で承認された。だが、実際に行われたのかどうかは定かではない。

「虫責め」と聞いて、みなさん、どのような拷問をイメージするだろうか?普通なら、体を縛られたうえで、人食いアリのような、体に噛みつく虫が体中をウヨウヨよじ登ってくる光景をイメージするのではないだろうか?あるいはヒルでもいいし、毒蜘蛛とかサソリでもいい。それはそれはおぞましい、拷問中の拷問だ。それなのに、ああ、それなのに、害の無い虫を、しかもたった1匹入れるだけなんて、それって一体、どのような効果があると言うんだ!ふざけるのもいい加減にしろ!


て事で、ある程度、許せるものもあるが、大半は期待はずれもいいとこだ。特に「水責め」とか「虫責め」なんて、聞いただけでもゾクゾクするような拷問中の拷問のはずなのに、あまりの期待はずれの内容に、ガッカリどころか、怒りすらわいてくる。そななん、拷問でも何でもないぞ!
拷問と言えば、体に電流を流して痺れさせるとか、指の爪を剥いでいくとか、三角木馬にまたがらせるとか、ムチで叩くとか、縄で縛ってローソクを垂らすとか、ハイヒールでグリグリするとか・・・

(石材店)「明らかに違う方向に行ってますよ!」

今どきの文明国の行う拷問なんて、こんなもんなんだろうか。アメリカだって、かつてベトナム戦争を戦っていた頃は、ベトコン相手に、もっとすごい拷問をやっていたと思うが、今はもう、そういう牧歌的な時代ではなくなったのだろうか?

(石材店)「言葉の使い方が意味不明ですけど」


このように、大変ショボイ内容の拷問だが、アメリカ議会が今、これを公表した意味は、良く分からない。中間選挙で惨敗したオバマ大統領が、レームダック化しつつある政治状況を挽回するために、共和党政権時のスキャンダルとして公表したんだろうか。
共和党議員は、拷問の実態を公表することは反米感情をあおり、アメリカ国民に危害が及ぶ可能性があるとして反発しており、事実、世界中から非難が巻き起こっている。アメリカ政府が従来から人権侵害を非難してきた中国やイランは、アメリカこそが人権侵害していると非難している。もちろん、中国やイランは、もっとちゃんとした拷問をやってると思うけど。

一方、日本はどうか、と言えば、このようなショボイ拷問ですらやってないんだろうなあ。
最近、元夫4人や元交際相手3人の計7人を青酸化合物を飲ませ殺害した容疑で逮捕された女がいるが、「やっていない」としらを切っているそうなので、こういう殺人鬼こそ徹底的に拷問して白状させるべきだと思うが。

(2014.12.11)



〜おしまい〜





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