衆議院選挙で再び自民党圧勝

〜 予想通りの結果 〜



安倍首相が突然、打って出た、何の大義名分も無い衆議院選挙の結果が出た。事前の予想通り、自民党が圧勝した。全く意外感が無く、近年まれに見るつまんない総選挙だった。

(石材店)「まさか棄権したとか?」
(幹事長)「アホな。取りあえず参加してないと、興味が半減するがな」


ただでさえ興味に乏しい今回の選挙を、それでも目一杯楽しむためには、当然ながら投票はしなくてはいけない。

それにしても、ほんと、つまんない選挙だった。選挙は、国際紛争と並んで私の最も好きなイベントなので、今回もそれなりに楽しんだけど、余りにも順当な結果で、サプライズが無いし、夜中の1時には寝てしまった。
昼間、甲子園で行われた甲子園ボウル(全日本大学アメリカンフットボール選手権大会決勝戦)の方が、はるかに面白かった。

(石材店)「あれこそ一方的すぎて、つまんなかったのでは?」
(幹事長)「関西の大学を応援する私としては、あそこまで関東の大学を徹底的に叩きのめすのを見ると気持ち良い」
(石材店)「自分は関東の大学を出ているくせに?」


今回の自民党圧勝の理由は、一言で言うと、戦う前から野党の選挙態勢ができてなかった事だ。安倍首相のもくろみ通りだ。安倍首相が何の大義名分も無いのに総選挙に打って出た作戦が、まんまとはまった。
自民党と共産党は、昔から、いつ選挙になっても戦えるように、常に全選挙区に候補者を準備しているが、2年前の総選挙で惨敗した民主党は、政権交代の受け皿となり得る二大政党の1つを標榜しておきながら、候補者を立てることすらできなかった選挙区が多く、24の選挙区では自民党と共産党の一騎打ちになった。今回、共産党は久しぶりに健闘し、議席を大幅に増やしたが、それでも共産党が自民党との一騎打ちに勝てるわけがない。沖縄1区だけは野党の選挙協力体制が出来て当選したが、全国の他の選挙区では、自民党対共産党の一騎打ち選挙区は、戦う前から自民党の全勝が確実だった。

また、共産党を除く、民主党と維新の党など野党5党の選挙協力により、いずれかの党の候補者に一本化した選挙区は194もあったが、当選したのは42議席にとどまった。194もの選挙区で候補者を一本化したなんて言うと聞こえは良いが、要するに民主党はロクに候補者を擁立することもできなかっただけだ。もともと民主党と維新の党は政策が根本から異なり、相容れない部分が非常に大きい。単に選挙のためだけに候補者を一本化したって政策が異なったままでは、有権者は騙されない。民主党の支持者が維新の党に投票するわけないし、逆も同じだ。
前回の選挙で、自民党が得票率は低かったくせに圧勝したのは、民主党や日本維新の会のほか、みんなの党とか未来の党とか、おバカ泡沫政党がわんさか出て票が分散したおかげだ。その反省があって、今回の野党候補者の一本化が進められたのだが、各党の政策がてんでバラバラなままで候補者だけ一本化したって、選挙目当ての野合に過ぎず、選挙民の支持が得られるはずがない。前回の選挙で、民主党と日本維新の会を始めとする第三極が競合して自民党が勝った選挙区のうち、民主党と第三極の得票を合計すると自民党を上回っていたところが109選挙区あり、このうち今回、68選挙区で候補者を一本化したが、野党が勝ったのは僅か12選挙区だった。

てなことで、一言で言うと、民主党の選挙態勢が出来てなかった事が最大の要因だ。前々回の2009年の総選挙で歴史的な惨敗を喫して下野した自民党は、その直後からリベンジを果たすべく全国の各選挙区で候補者を決め、いつ選挙があっても戦えるように準備を怠らなかった。また共産は大昔から、常に全選挙区で候補者を擁立し、いつ何時でも選挙を戦えるような体制になっている。その時の風任せの、お気楽な泡沫政党ならともかく、二大政党を標榜している民主党なら、常に全選挙区で候補者を擁立して臨戦態勢を整えておかなければならないのに、それが出来てなかったことが最大の敗因だ。あいつら、この2年間、何をやってたんだろう。まさか当分、選挙は無いだろうって呑気に構えてたんだろうか。構えたんだろうなあ。

それにしても、予想通りの自民党の大勝利で、つまんなかった。マスコミ各社の事前の世論調査は、軒並み自民党の圧勝を予想していたものの、そういう報道が相次ぐと、自民党は油断してしまうとか、有権者が「もう自分が投票しなくても勝つだろう」って思って別の候補者に投票したり棄権したりする可能性もあるし、「あんまり自民党に勝たすのも良くない」なんて思って敢えて別の候補者に投票したり、とかで大きく情勢が変わる可能性がある。あるいは逆に、「どう転んでも自民党の勝利が揺るがないのなら、民主党に投票しても無駄か」なんて思って棄権する人もいるかもしれない。てなことで、事前の世論調査ってのは気をつけないといけない。て言うか、どうせ開票すれば分かるんだから、そんなに事前にしつこく世論調査する必要なんて無いだろ。ていうか、悪影響もあるから、直前の世論調査は止めさせろ、と言いたい。
テレビの開票速報ってのも、なんであそこまで急ぐのか疑問だ。そんなに慌てなくても、数時間も経てば開票が進んで、正式な結果がはっきりと分かるのだ。寸刻を争って当選確実を出す必要なんてないだろ。今回もNHKが間違った当選確実を出してしまい、後で謝っていたが、ほんと迷惑な話だ。


さて、では、ここで選挙結果を冷静に分析してみよう。

小選挙区制の恐ろしさ

まず、小選挙区は一票でも多く票を取った方が勝ちになるので、ちょっとした差が大きな議席差となる。仮に全ての選挙区で支持率が同じであれば、51%の支持を取った政党が全議席を独占することが可能だ。そこまで極端になることはないだろうけど、基本的には似たような傾向になる。今回、自民党は小選挙区で48.1%の得票率だったが、議席数では295議席中223議席で75.6%の議席を獲得した。つまり、議席数では圧勝だが、実は得票率では半分にも満たないのだ。ちなみに民主党は22.5%の得票率で12.9%の議席数だ。共産党に至っては、自民党と並んで全選挙区で候補者を立てているので得票率では13.3%も獲得しているが、議席数では0.3%だ。
このように、結果は自民党の圧勝だが、必ずしも大半の選挙民が自民党を選んだ訳ではない。自民党が圧勝して悔しくて仕方がない朝日新聞などの親中国系マスコミは、この点を強調しているが、いくら強調したって、自民党が謙虚になる訳ではない。

十分な民意の反映を重視するのであれば、小選挙区制は適切な制度とは言えない。大量の死票が発生して、少数派の声が反映されないからだ。個別に見れば少数派だが、合計すれば圧倒的多数の声が反映されないのだ。理想を言えば、党派別の全国計の得票数に応じて党派別に議席を割り振り、彼らが徹底的に話し合って国民的なコンセンサスを形成して政治を進めるというのが理想的だ。しかし現実的には、キチガイ政党やヒステリック政党や無能無知自己中心的独善的政党が溢れているので、そんな事になったら何も決まらず日本が沈没していくだけなので、相対的に得票数の多い政党が一任的に政権を担い、とにかくやってみて、もし良くなかったら次の選挙でひっくり返せばいい、ってのが小選挙区制の特徴だ。その意味で、4回連続で極端な結果になった総選挙は、小選挙区制の特徴が予想以上に大きく発揮された選挙だった。
あまりに極端な結果が出るので、私は当初は小選挙区制を批判的に見ていたが、政治がダイナミックに変わるから、今は小選挙区制の方が良いように思う。民主党は一度は政権を取って現実の政治運営の難しさを知ったし、自民党も一度は痛い目を見たから、どちらも下手な事をすればいつでも再び痛い目を見ることが分かっているからアホな事はしないだろう。また、どちらも、大勝した時も得票率を見れば決して大勝した訳でないことは明らかなので、調子に乗ってアホな事はしないだろう。

極端な結果が出やすい小選挙区制だが、2005年の衆院選以降繰り返されてきた、大勝する政党が入れ替わる振り子現象は今回は止まった。2005年の郵政選挙では自民党が大勝し、2009年には民主党が1党としては過去最多の308議席を獲得して政権交代を果たし、2012年の前回は自公両党が325議席を得て政権を奪還するなど、3回連続で極端な振り子現象が続いていたが、今回は自公両党の勝利が継続し、政権は安定した。日本の小選挙区制も成熟しつつあると言えるのかもしれない。


自民党は勝ったと言えるのか?

今回も前回に続き自民党が半分にも満たない得票率で小選挙区を圧勝したが、それでも前回よりは得票率は上がった。前回は43.0%で今回が48.1%だから、だいぶ増えている。その割に獲得議席数が前回の237議席より減ったのは、野党候補者の一本化のために、野党の共倒れによる漁夫の利が減ったことによる。逆に前回の22.8%から22.5%に得票率が微減した民主党は議席数では27議席から38議席へと増えた。

(石材店)「じゃあ野党の候補者一本化調整が功を奏しているじゃないですか」
(幹事長)「少しはね。ただ、大勢に影響を及ぼすレベルでは無かったってこと」


小選挙区で自民党が圧勝した理由の1つは、小選挙区では、投票したい政党の候補者がいないというケースが多かったからだ。自民党と共産党しか候補者がいない選挙区なんかが代表だが、そのほかにも、維新の党なんかは潜在的な支持者はもっと多いと思うが、小選挙区の候補者が72人しかいなかったから、投票したくても投票できない人が多かっただろう。そのために棄権した人も多かっただろうけど、小選挙区は他の誰かに投票しつつも、比例区では維新の党に投票した人も多かっただろう。
なので、選挙民の民意は小選挙区よりは比例区の方が、より反映されているだろう。それを見ると自民党の得票率は33.1%だ。前回の27.6%よりは増えたとはいえ、たった1/3だ。議席数も68議席で37.8%だから、得票率よりは多いものの、小選挙区に比べれば得票率との乖離は少ない。小選挙区では半分近くの得票率を得たが、本当の支持率は1/3に過ぎないのが実情だ。

民主党だって似たようなもので、比例区の得票率は前回の16.0%から少し増えて18.4%、議席数は35議席で19.4%だ。2割以下だ。じゃあ、他にどこが、と言うと、得票率で言えば維新の党が15.7%、公明党が13.7%、共産党が11.4%などだ。
もし、この支持率が全議席数に反映されたなら、自民党と公明党だけでは過半数も獲得できず、さらにどこかと連立を組まなければならなくなる。そうなると、イタリアとかギリシャのように機能不全に陥るだろう。そう考えれば、やはり小選挙区制の方が良い制度だろう。


民主党の評価

民主党は前回に続いて惨敗と評価されている。上記のように比例区では得票率も議席数も微増しているし、野党の候補者一本化調整のために小選挙区での得票率は減少したが、獲得議席では前回の27議席から38議席に増えている。議席数を増やしたのに惨敗なんて言われるのは、前回がとんでもない惨敗であったため、それに比べたら多少はマシになっただけで、やはり惨敗と言わざるを得ない。これが第三極の政党なら評価も変わるだろうけど、二大政党を自負している政党の議席数としては惨敗以外の何物でもない。
海江田氏は「民主党は議席を伸ばしている」と述べて、民主敗北との見方を否定したけど、彼自身が落選してるんだから、負け犬の遠吠えにしか聞こえない

惨敗の要因は、直接的には、上に書いたように、圧倒的な準備不足だ。「いつでも政権交代が可能な二大政党である」なーんて言いふらしておきながら、全然臨戦体制が出来てなかったんだから、負けるべくして負けたと言えよう。最初っから候補者が半数に満たない178人しかいないんだから、奇跡が起きても過半数はとれない。最初から勝つつもりの無い戦いだ。
また、安倍政権の経済政策を批判するのはいいが、それに対する具体的な対案は全く示せなかった。対案を示せずに批判するのは、まさに反対のための反対であり、責任ある政党のやることではない。社民党がやることだ。

しかし、より根底にある敗因は、政権をとっていた時に暴露したバカさ加減だ。長年の自民党の腐りきった政治に辟易して民主党に期待票を投じた多くの善良な市民の期待を裏切って迷走に迷走を重ね、日本を滅茶苦茶にした民主党を「もう死ぬまで許さないぞ!」というのが圧倒的な国民の声だ。沖縄基地問題を大混乱に陥れた鳩山バカボンや、エネルギー政策で日本経済を奈落の底へ突き落としたキチガイ菅は、絶対に許すことができない。なので、あんなトンでもない愚か者を2代続けて首相に据えた民主党には、何があっても許すことはできない。私を含め、民主党に裏切られた善良な国民が寿命で死に絶えるまで、あと50年は民主党の復活は無いだろう。

(石材店)「まだあと50年も生きるつもりですかっ!?」

もちろん、バカな路線を捨て去って、岡田克也代表代行や前原誠司元外相なんかが中心になって、真に政権交代に耐えうる政党になれば、復活もあり得るだろう。次の代表が誰になるか気になるところだ。
一方、民主党をむちゃくちゃにしたキチガイ菅が、比例区で復活当選したのは暗い話題だ。あんな疫病神は、早く消え去って欲しいのに。


第三極の政党

第三極ったって、まともな政党は維新の党だけだ。維新の党は小選挙区の得票率が8.2%、議席数が11議席、比例では得票率が15.7%で議席数が30議席だ。あれだけ「落ち目だ、落ち目だ」なんて言われていたのを考えると、健闘と言えよう。比例区の得票数で民主党を大きく上回った前回に比べれば得票率も議席数も大幅に減らしたが、これは次世代の党との分裂騒ぎのせいであり、分裂後の議席数42議席に比べれば、今回の獲得議席数41は現状維持と言えるだろう。
それでも前回のような熱気は無かったし、伸び悩んだのも間違いない。理由は簡単だ。候補者が少なかったからだ。小選挙区での候補者が少なければ、ブームが起きる訳がない。得票が伸びる訳がない。民主党なんて泥船と歩調を合わせたら、一緒に沈むだけだ。

候補者擁立の準備が整わなかったこともあり、民主党と候補者一本化調整したものの、本来的に民主党とは政策が全く異なっており、橋下氏も選挙期間中、民主党を激しく攻撃したりしてた。選挙後も江田氏が「基本政策の一致もない中で、国民からすればこんなすみ分けは選択肢たり得なかった」と認めているが、そんなの最初から分かり切ったことだ。政策にしても、「身を切る改革」なんてものを唱えたが、そんなもの全く争点にもなっておらず、完全に選挙戦略の失敗だ。

一方、維新から分裂した次世代の党は惨敗し、議席数は1/10の2議席となった。次世代の党の候補者たちは、前回は維新だったから当選しただけであり、分裂して「維新」のネームが無くなれば、もう当選する力は無い。年寄りばっかりなのに「次世代の党」では通用しない。2議席ってのは、泡沫政党の社民党生活の党と同数であり、これからは泡沫3兄弟と呼ぶことにしよう。
また、前回は共産党を大幅に上回る得票だったみんなの党は、直前に崩壊し、泡沫政党ですら無くなった。オーナーだった渡辺ナントカも落選し、政党が無いから比例区での復活も無かった。このまま消えていってくれたら嬉しい限りだ。
このような目障りで存在自体が許せない泡沫政党は、前回は、民主党の足を引っ張って自民党を圧勝に導いた功績があった。前回、自民党が得票率では前々回と同レベルで低迷していたにもかかわらず圧勝したのは、泡沫政党が乱立して票が割れたからだった。そういう意味では存在価値があった。しかし今回は、泡沫政党は候補者すらロクに立てられなかったから、そういう機能は果たさなかったが、それでも民主党の議席数は微増にとどまり、大勢に影響を及ぼさなかったから、泡沫政党の役割は完全に終わったと断言できるだろう。


共産党

さて、共産党だ。共産党は今回、議席数を8議席から21議席へと激増させた。得票率でみても、小選挙区も比例区も前回より倍増させている。共産党はいつも全選挙区に候補者を擁立しているが、今回はいつもより得票率が倍増したのは、民主党や第三極の立候補者が少なかったからだ。自民党対共産党の一騎打ちになった選挙区では、自民党が嫌なら棄権するか共産党に入れるしかない。他に選択肢が無い。て事で、今回の大幅な議席増となった。そういう意味で、「今回、自民党が圧勝したのは、他に選択肢が無かったからであり、あくまでも消極的な消去法的な支持だ」なんて指摘するマスコミが多いが、共産党も同じだ。今回、共産党が大幅に議席数を増やしたのは、他に選択肢が無かったからであり、消極的な消去法的な支持だ
しかし、消去法的な支持であれ何であれ、全選挙区に候補者を擁立することの重要さが如実に表れた選挙結果だ。全選挙区で立候補したって、当選する可能性は限りなくゼロだ。今回、小選挙区295区のうち共産党は自民党の283人を上回る292人の候補者を立てたが、当選したのは1人だけだ。しかし、小選挙区で当選しなくても、小選挙で候補者を立てて選挙運動をすることによって、比例区の得票に結びつけることができるのだ。なんてったって選挙運動は小選挙区がメインであり、比例区だけで候補者を立てたって、なかなか票は獲得できない。民主党や維新の党などは、準備不足のために野党候補者一本化調整と称して候補者擁立を見送った選挙区が多かったが、そのために比例区での票を掘り起こしきれなかった。

私は実は共産党を大いに評価している。

(石材店)「こんなとこで公言して、良いんですか?」
(幹事長)「あの政党は面白いぞ」


なんと言っても、戦前から、まったくブレていない。よく知らない人は、共産党は「何でも反対する政党だ」なんて認識しているかもしれないが、実はそれは間違いだ。何でも反対していたのは、頭が空っぽの社会党であり、その流れを組む社民党だ。こいつらは本当に頭が空っぽで、理論なんてまるで無くて「駄目なものは駄目」の一点張りで何でもかんでも反対だけしていた。それなのに生きながらえていたのは、自民党が圧倒的に強くて、どんなに社会党が頑張っても、所詮は自民党の半分くらいの議席しかとれず、日本が傾く不安が無かったからだ。
一方、共産党は政権獲得の可能性がゼロにもかかわらず、昔から非常にまともな政策を打ち出していた。ほとんどの日本国民は共産党の怖さを知らないと思うが、彼らの政策は、非常にリアリスティックだ。頭空っぽの社会党が非武装中立なんて幼稚園児以下の戯言を叫んでいた時、共産党は武装中立を訴えていた。社会党が中国べったりだったのに対し、共産党は中国とも敵対していた。アメリカの属国にはならないが、かと言って中国の属国にもならない。きちんと武装して、自分の国は自分で守る、というスタンスだ。選挙用の方便で「原子力発電所の即時廃止」なんて言ったりしてるから多くの国民は騙されるだろうけど、もし共産党が政権をとれば、原子力発電どころか、間違いなく核武装に走るだろう。共産党の本質は、とてもとても怖い。もし仮に、安倍自民党と共産党が連立を組めば、確実に日本は暴走するだろう。

(石材店)「与党であり、第4党の公明党について触れてませんが」
(幹事長)「あんまり関心が無くて、よく知らないのよ」


公明党は、自民党や共産党と同じく、非常に組織がしっかりしているので、今回のように投票率が低迷すると、相対的に有利になる。自民党との選挙協力もすっかりこなれてきて、盤石な結果となった。

それにしても、今回の投票率の低さには、参った。なんで、みんな、たまにしかない選挙に参加しないのかなあ。自分が投票するのと棄権するのでは、楽しみが全然違うのに。

(石材店)「みんな、幹事長ほど選挙を楽しみにしてないんですよ」

楽しみは、人それぞれなので仕方ないが、少なくとも投票を棄権した人は、政権に対する批判は一切、口にしないで欲しい。選挙にすら参加しない人に政策を批判する権利は無い。


新政権に望むこと

(石材店)「新政権には何を期待しますか?」
(幹事長)「何がなんでも原子力発電所の再稼働による日本経済の立て直しだわな」


全ての原子力発電所が無条件で再稼働すれば、電気料金の値上げは回避できるし、石油やガスの輸入で大赤字になっている日本の経常収支も黒字に戻る。原子力技術は輸出産業としても大いに有望な分野であり、日本経済の立て直しの大きな柱である。それだけで日本経済は立ち直る。間違いない。

生活が苦しい。会社が苦しい。政府は何もやってくれない」なんて文句を言う人がいるけど、そもそも自分の生活の事を政府に頼るのは甘いんじゃないかなあ。どこの国へ行ったって、政府は個人の生活の面倒なんて見てくれない。弱肉強食だなんて大層な話じゃなくて、自分の事は自分でするのが人間社会の基本だ。政府が不要な規制を作って邪魔するのは止めてもらいたいが、それ以上の事を期待するのは無理だ。政府なんかに期待しているようでは、所詮は駄目になる。「年金が少なくて生活できない」なんて文句言う人がいるけど、国の年金をアテにしているようではお先真っ暗だ。自分の老後は自分で面倒みよう。ただし子供については、徹底的に保護し、完全に平等な教育を受けさせなければならない。子供には何の責任も無いからだ。でも、責任ある成人を保護する必要は無い。

(石材店)「外交はどうですか?中国や韓国に対しては強気を通して欲しいとか?」
(幹事長)「いやいや、もっと大人しくしといて欲しいな」


尖閣諸島にしても竹島にしても、あんまり価値が無いような小さな島の領有権で、不毛な争いをするべきではない。漁業権やら海底資源やら価値がある、なんて主張する人もいるけど、はっきり言って、大した価値ではない。強気な対応を取れば気分はスッキリするだろうけど、実質的な利益は無い。
竹島問題は、人気が無くなったアホな李大統領が人気取りだけのために意味も無く竹島を訪問したのが事の発端であり、その後を継いだ朴が、さらに度が過ぎる人気取りのために事を荒立てているだけだ。日本にしてみれば、韓国に実行支配されている小さな島に対して、軍隊を派遣して戦争を起こしてまで占領する価値は無いから、現実的には何も選択肢は無い。なので、韓国が何もせずに今まで通りやっていれば、日本だって今までどおりやったのに、アホな韓国大統領が問題をこじらせているだけだ。とにかく、韓国とケンカしたって、気分は良いかもしれないけど、実利は全く無い。
尖閣諸島は、もうちょっと鬱陶しい。ちょっと前までは、竹島の場合と逆の立場で、お互いに暗黙の了解で問題を棚上げしていた。ところが最近は、中国は超強気な膨張主義を取り、南シナ海でも他国の島を次々と占領しており、同じ事を尖閣諸島でもやろうとしている。あいつら本気で隙さえあれば占領してしまおうとしている。ただし、隙を見せなければ、さすがに日本と本格的に戦争を起こそうとまでは思ってないだろう。なぜならアメリカとの戦争になりかねないからだ。なので、なんとか適当に現状維持で済ませればいいんじゃないか。少なくとも、日本としては、こちらから積極的に戦争を仕掛けるだけの価値は無いのだから。
いずれにしても、頭の悪い中国人どもや韓国人どもと同じような行動を取るべきではない。バカを相手にしてバカと同じ行動を取ってはいけない。こっちもバカになってしまう。もちろん、断固たる態度で接しないといけないが、それはそれ、これはこれ、で整理し、他の分野に悪影響を及ぼすのは避けるべきだ。

ところで、せっかく自民党が圧勝したのに、翌日の東京株式市場は大きく下落した。自民党の圧勝は前々から予想されていたことなので株価には既に織り込まれており、上昇要因にはならなかった。逆に、前週末の欧米株安や円安一服を背景に下落したものだ。みんな冷静やなあ。寂しい・・・。

(2014.12.15)



〜おしまい〜





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