マクドナルド異物混入事件

〜 ファーストフードを信用するな 〜



マクドナルドの商品への異物混入事件が賑やかだ。

マクドナルドと言えば、ちょっと前に、中国産の期限切れ鶏肉使用問題で非難されたが、あの時は「中国が作ってる物だから、それくらいは当たり前だろう。中国に作らせたマクドナルドが悪いのは確かだが、マクドナルドも被害者と言える」って感じで、それほど強く非難はされなかった。

それが、ここへきて、色んな物が混入しているのが発覚している。最初はビニール片とかプラスチックで、この辺りまでは何となく理解できるし、同情の余地もあった。しかし、なんかが出てくると、これはちょっと驚きだ。

最初はチキンナゲットにビニール片が混入していたのが発覚し、その後、チョコレートサンデーの中に入っていた異物で子供が口の中を切るけがをしていたことが明らかになった。さらにチキンエッグマフィンを食べた男性客から「で唇を切った」との苦情が寄せられたことも分かったし、ホットケーキの中にアクセサリーの金具が入っていたり、マフィンにプラスチック片が混入していたことも明るみになった。
その後も、ハンバーガーに鉄くずが入っていたり、チキンナゲットにスポンジが入っていたりしたことが分かり、これらは店舗内で混入したとみられ、保健所が店に衛生指導を行っていた。
しかし、驚きはだ。ビッグマックセットを購入した客が「ポテトの中に歯が入っていた」と届け出たというのだ。

なぜ、最近、マクドナルドの商品への異物混入が多数発生しているのか。それは、これまで公表してこなかったものが、バレただけだ
これまで公表してこなかった事について、日本マクドナルド側は、「公表するのは品質や健康に重大な影響を及ぼすものが対象であり、これまでの異物混入は対象にならない」というスタンスだ。つまり「些細な異物混入は公表するような重大事件ではない」というスタンスであり、チョコレートサンデーで子供が負傷したケースも含め、大きな事件ではない、という認識だ。
ハンバーガーに鉄くずが入っていたりチキンナゲットにスポンジが入っていたりした原因は店舗内での混入と分かっているが、原因が究明されていない事件も多い。それにも関わらず「品質に問題はない」と強調しており、公表や販売中止の気配は無い
「歯」についても、マクドナルド側は店員に聞き取り調査を実施し、歯が欠けるなどした店員がいないことを確認したと言っており、「海外での製造過程での混入だから自分たちに非はない」とのスタンスだ。

原因が分かってないのに「安全性には問題はなく販売中止の措置は取らない」なんて強気な態度に出るのは、ちょっと理解に苦しむ。客としては、マクドナルドで買った食べ物に異物が入っていたら、もう当分、マクドナルドでは何も買わないだろう。もし「歯」なんか出てきたら、マクドナルドだけでなく、当分、食品は買う気がしないのではないだろうか。気の毒だ。
それなのに、このような異物混入を軽微な事として扱おうとするマクドナルドの態度は許されるのだろうか。許されるのだろう。

(石材店)「許すんですか!?」
(幹事長)「仕方ないと思うよ」


食品業界の人が言っていた。「食品への異物混入を根絶するのは不可能だ」と断言していた。完全に機械化された薬なんかの製造ラインと違って、食品は人手が関わる余地が大きい。どんなに品質管理を徹底したところで、何かが混入する可能性は残る。日本国内ならともかく、海外で製造すれば、色んな物が入ってくるだろう。ビニール片でも鉄くずでもゴキブリでも、何だって入る可能性はあるだろう。それをいちいち目くじら立てて販売中止なんかやってたら食品業界はやってられないだろう。
逆に言えば、普段、なかなか気付かないというか公表されないだけで、色んな食品の中に色んな異物が混入しているはずだなかなか表沙汰にはならないだけだ。外食産業だけでなく、スーパーで売られている食品だって同じだ。何が入っているか分からない。

それに、そもそも、マクドナルド(だけでなく、外食一般に)の食べ物なんて、どこまで信用して良いのか疑問だ。以前は、みんな、そういう認識だったような気がする。少なくとも、私の周囲では、「チキンナゲットなんて本当はカエルの肉だ」とか言われていたし、「ハンバーガーだって実は犬の肉だ」なんて言われていた。チキンナゲットなんてどう見ても、何の肉か分からない。ハンバーガーだって同じだ。何の肉なのか、全く分からない。みんな、そう思っていたのではないか?忘れたのか?マクドナルド(だけでなく、外食一般)なんて、そういうモノだっただろう?信用してはいけない。て言うか、それくらい許容して食べなければやっていけない

(2015.1.11)



〜おしまい〜





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