バックカントリースキー事故多発

〜 だって楽しいんだも〜ん 〜



スキー場のコース外など自然の山中をスキースノーボードで滑るバックカントリーの遭難事故が増加しており、ちょっとした問題になっている。

コース外は圧雪していないため雪崩などの危険があるし、立ち木に衝突すると大けがにつながる恐れもある。また、吹雪で前が見えなくなった場合、ゲレンデで滑っていれば、とにかく下へ滑っていけば下山できるが、バックカントリーの場合は、どこへ出てしまうか分からないので遭難の危険性が大きい

このため、多くのスキー場はコース外滑走を禁止している。ただ、スキー場は山全体を管理しているわけではないため、コース外への立ち入り禁止を強制することはできない。登山と同じだ。柵や注意書きはあっても、絶対に止めさせる事はできない。なので、スキー場としては「コース外に出る場合は自己責任で行ってもらいたい。不十分な装備で、軽い気持ちで出ることはやめてほしい」と訴えるしかない。

長野県野沢温泉村では、コース外で遭難した場合には遭難者が捜索救助費用を弁償するというスキー場安全条例を制定している。同じような措置を取るスキー場も全国で広まっているが、これはコース外での捜索には雪上車が必要な場合が多いし、人手でもかかるので、スキー場側の負担が大きいからだ。賠償額は、捜索にかかった時間や場所によるが、数万円から数百万円に上るケースもあり得るらしい。

このように風当たりが強くなっているバックカントリースキーだが、なぜ事故が増えているのかと言えば、バックカントリーをする人が増えているからだ。そして、なぜバックカントリーをする人が増えているかと言えば、文句なしに楽しいからだっ!

(石材店)「そんなに楽しいんですか?」
(幹事長)「もう、めちゃめちゃ楽しいぞ」


バックカントリーの何が楽しいのかと言えば、人工じゃない自然のフワフワの雪の上を滑るのが気持ち良いのだ。楽しいのだ。嬉しいのだ。

誤解の無いように言っておくと、私は普通のゲレンデも嫌いではない。朝一番できれいに圧雪して整備されたゲレンデをスノーボードで滑るのは、これはこれで大変気持ち良い。ガンガンスピードが出て、とても楽しい。ただし、転倒した時は痛い。バックカントリーの危険性が問題になっているが、個人的には、ガチガチに圧雪したゲレンデも危険だと思うのだが。
なので、朝の元気なうちはガチガチに圧雪したゲレンデ滑っていても、だんだん疲れて体力が無くなってきて足腰が弱ってくると、ゆっくり滑れる林間に入りたくなる。

昔から私は、スキー場へ行っても、隙さえあれば柵の間を抜けてコース外に出て、林間を滑っていた。林間は木にぶつかる恐れがあって少し危険と言えば危険だが、雪が圧雪されていなくてフワフワなので、そんなにスピードは出ない。なので、木にぶつかることは少ない。ま、たまにはぶつかるけど、そんなにスピードは出ていないので、怪我した事はない。
子供ともよく一緒にスキーに行くが、子供も一緒にコース外に出て滑る。子供もフワフワの雪が大好きで大喜びだ。とっても楽しい。

林間を滑る時は、長いスキー板は邪魔になって滑りにくい。木にもからみやすい。雪に突き刺さりやすい。なので、林間を滑るにはショートスキーに限る。ショートスキーなら小回りがきいて楽しく滑れる。
だが、しかし、やっぱり楽しいのはスノーボードだ。スノーボードでバックカントリーを滑るのは、本当に楽しい。スキー板ならフワフワの雪に埋もれてしまいがちになるが、スノーボードならどんなに柔らかい新雪でもズボっと埋もれることはなく、フワフワと滑っていけて本当に楽しい。どんな急斜面でも、フワフワと雲の上を滑っているような感覚になる。
なので、スキー場の柵を抜けてコース外に出ているのは、最近はたいていがスノーボードだ。スキーでバックカントリーをする人は、バックカントリー専用のスキー板を履いて、本格的に自然の中へ出て行っている。それはそれで、大変楽しいのだろうと思う。ただ、スキー場の柵を抜けてコース外をちょこちょこ滑るのと違って、本格的に自然の中に出ていくと、遭難した時は、本格的に遭難するんだろうなあ。それは、ちょっと怖いかも。

実は、スキー場の柵を抜けてコース外をちょこちょこ滑るだけでも、もしコースを大きくはずれてしまうと、遭難する危険は出てくる。やった事がある人は分かると思うが、フワフワの新雪で転倒すると、それだけで起き上がるのは非常に大変になるもがけばもがくほど雪に埋もれていく。スキー板やスノーボードを外したところで、足がズボズボ入ってしまって、脱出するのは困難だ。その状態でコースまで上がっていくのは、雪山登山のラッセルと同じ状態になる。ものすごく体力を消耗する。なので、コース外に出るときは、いざとなれば、うまくコースに戻れるような場所を考えて滑っていかなければ大変な事になる。

私は一度、コースには戻れないような場所まで降りてしまい、途方に暮れて歩いていたら、たまたま雪上車のブルドーザーみたいなのが通りかかったので乗せてもらったことがある。とてもラッキーでした。
とは言え、いくらコースをはずれて、とんでもない場所まで迷い込んだとしても、天気が良ければなんとかなる。時間をかければコースに戻れる。問題は怪我した場合だ。スピードを出しすぎて怪我をしたら大変だ。ただ、上にも述べたように、フワフワの雪の上を滑っているので、無茶をしない限り、怪我をするような事は少ないと思う。
それより問題は、吹雪で場所を迷った場合だ。周りが見えなくなったら、コースからほんの少し外れた場所にいるだけでも、全くどこがどこやら分からなくなってしまい、遭難する危険性が高くなる。ただ、これを防ぐのは簡単だ。吹雪いている時にはコース外へ出ないことだ。当たり前だ。当たり前すぎる。吹雪の中を自然の中へ出ていくなんて、まさに自殺行為だ。自殺するんなら勝手にどうぞ、だが、そうでないのなら、吹雪の時はおとなしくコースの中で滑ろう

(石材店)「て言うか、吹雪の中でスキーなんかしなくていいでしょ?」
(幹事長)「吹雪の中でスキーするのが楽しいんだよ」


何が楽しいかといえば、雪が大量に降っていると、滑る片っ端から新雪が積もっていき、普段は圧雪しているゲレンデもフワフワになっていくのだ。もちろん、一気に何十センチも積もる訳ではないから、そんなに大してフワフワでもないが、それでも圧雪して表面がガチガチになったゲレンデに比べたら、とても気持ち良い。なので、降雪で周りが見えなくても、降雪で凍えるような寒さになっても、本当にスキーが好きな人は雪の中を滑っていくのだ。吹雪になると滑る人も減ってゲレンデも空いてきて、そういう意味でも気持ち良く滑ることができる。
なので、吹雪いている時はゲレンデで滑り、バックカントリーを滑るのは控えよう。

てな事で、大変、楽しいバックカントリーだが、大きな危険が伴うので、その辺りをわきまえて楽しもう。雪山の経験が無い人は、あんまり奥深くは行かない方が良いと思う。
だが、危険だからと言ってバックカントリーを全面的に規制するのは止めて欲しい。いくら規制したって、私のように、絶対に柵を越えて行くスノーボーダーがたくさんいるんだし。



(石材店)「ところで、シーホークスがスーパーボウルに出場したって記事は書いてますけど、去年と違って、
       その後の結果の記事が無いんですけど」
(幹事長)「記事が無いってことは、どういう事か分かるじゃろ?」


それにしても、残り1ヤードで、普通にリンチのランで攻めれば、間違いなくタッチダウンできるシチュエーションなのに、なんであそこでパスなんか選択してインターセプトされるんだ?もう信じられない。あれはピート・キャロルの指示なのか?それともウィルソンの判断なのか?100%勝ててた試合なのに、残念で残念で仕方ない。

(2015.2.3)



〜おしまい〜





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