川崎市中学生殺人事件

〜 疑惑だらけのマスコミの報道姿勢 〜



川崎市の多摩川河川敷で中学1年生の少年が刺殺体で見つかった事件は、被害者の知人の18歳の不良少年らが逮捕されて、一件落着となった。

(幹事長)「前回の『名古屋大学女子学生殺人事件』は女子学生が殺されたんじゃなくて女子学生が殺した事件だったが、
       今回の『川崎市中学生殺人事件』は中学生が殺したんじゃなくて、中学生が殺されたのだっ!」
(石材店)「はいはい」


この事件については、マスコミが朝から晩までバカ騒ぎ大騒ぎで報道の嵐というか報道の垂れ流しで、ほんと、もう辟易している方が多いだろうから、詳しい内容を繰り返すつもりはない。
ただ、その報道の仕方に大いに疑問がある

今回の事件を最初に聞いた時、すぐに思ったのは、不良少年グループ内のリンチ殺人事件かな、というものだった。ところが、マスコミは、どこも「とても善良な少年がなぜか殺された不可解な事件」として報道をしていた。ほんまかいな、なんて思っていたら、被害者の少年は不良グループに入っていたとか、ずうっと学校にも通ってなかったとか、私が当初から思っていた通り、不良グループ内の事件だったという事実が次々と明るみになってきた。ところが、そういう事実が明らかになった後も、マスコミは、そういう事には一切コメントせず、相変わらず「善良な少年が殺された」という報道姿勢を崩さない。これは一体どういう事なんだろう?

(幹事長)「被害者の少年は、世間一般の基準からすれば立派な不良だよなあ?」
(石材店)「それはそうでしょうけど、無理矢理、不良グループに引きずり込まれたんじゃないですか?」


どういういきさつで隠岐の島から川崎市に引っ越して来た純朴な少年が不良グループに入ったのかは分からないが、多くの普通の少年は、川崎に引っ越したとしても、そう簡単に不良グループに入ったりはしないだろう。何か事情があったのかもしれが、そのあたりについて、マスコミは一切、報道しない。報道しないというか、全く目をそらして、一切、コメントしない。まるで「正真正銘の善良で純朴な少年がなぜか不良少年に殺された摩訶不思議な事件」であるかのような報道ぶりだ。まことに奇妙だ。

それから、母親が一切出てこないのも不思議だ。普通なら、真っ先に出てくると思うが、完全に出てこない。最近になって、ようやく、かろうじて、祖父がコメントだけを出したが、どういう家庭環境なのかは全く分からない。これはプライバシーの問題が大きいので、報道しない方が良いと思われる場合は報道しないのだろう。しかし、被害者の少年が加害者の少年に殴られて顔を腫らしていたとかの報道もあるが、そういう状況なのに母親は放ったらかしだった訳であり、まことに不思議だ。そもそも、中学1年生が不良グループに入って深夜まで家に帰ってこないとか、学校にも行かなくなったとか、普通の親ならなんとかするだろう。それを何もしないで放ったらかしにしていたんだから、普通ではないだろう。

(幹事長)「て言うか、はっきり言って、親は完全に責任を放棄しているとしか思えないが」
(石材店)「色々と事情があるんでしょう」


明らかに、色々と事情があるのだろう。それは分かる。しかし、誰が考えても、色々と事情があるだろうと思える今回の事件に関して、マスコミが完全に知らん顔をしているのが不思議だ。わざと言わないのか、敢えて言わないのか。本当は全て知っているけど、知らないフリをしているのか。

とにかく、今回の事件に関して、マスコミの報道姿勢には大いに疑問がある。
単なる不良グループ内のリンチ殺人事件なら、ここまで大々的に報道を垂れ流す必要は無いと思うのだが。

(石材店)「被害者が13歳というのがスキャンダラスなんじゃないですか?」
(幹事長)「それだったら、もっと報道を続けるべき事件があったぞ」


つい先月の初めには、和歌山県紀の川市で小学5年生の男児が殺され、22歳の男が逮捕されたが、今回の事件が起きて以降は、全く報道されなくなった。これはマスコミの東京中心主義によるもので、東京から遠い和歌山の事件より東京に近い川崎の事件の方が好まれるからだろうけど、それにしても、今回の事件の方がバカ騒ぎ大騒ぎするほどの価値があるとも思えない。

(幹事長)「それより『名古屋大学女子学生殺人事件』はどこへ行ったんだ!」
(石材店)「やっぱり、そっちの方が気になりますか?」


(2015.3.1)



〜おしまい〜





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