議員の無投票当選が増加

〜 強制的に投票を義務づけよう 〜



今年は統一地方選挙の年だ
統一地方選挙とは、戦後、一斉に首長や議会議員選挙が実施されたことが始まりで、4年ごとに全国の自治体で一斉に改選時期を迎えることになるため、選挙への関心を高めたり日程の重複を避けるため、日程を統一的に調整している制度だ。4月上旬に都道府県知事や政令指定都市の市長、並びにそれぞれの地方議会議員選挙が行われ、4月下旬に政令指定都市以外の市町村の首長及び議会議員選挙が行われる。
ただ、首長の任期途中での辞職や死亡、議会の解散、市町村合併などにより少しずつ任期のズレが発生し、そのために統一地方選挙に参加する自治体の数は回を経るごとに下がり続ける傾向にある。

さて、今年の統一地方選挙だが、今回、選挙が行われる41の道府県議会選挙において、総定数の21.9%の501人もが無投票で当選することになった。過去の統一地方選挙の中でも史上最高の無投票率だ。選挙区の数では33.4%に達する。

無投票の多くは有権者の少ない地域の1人区や2人区だが、なんと香川県議会選挙では最大の選挙区である高松市選挙区が初めて無投票となった。高松市選挙区は定数が15人もいるのに、無投票だなんて、驚きというか失望というか愕然だ。香川県議会選挙では、高松市だけでなく、なんと全国最多の66%の議員が無投票当選となった。人数で言えば定数41人中27人だ。なんと議員総数の2/3だ!つまり、議員たって、3人に2人は投票無しで議員になるのだ。善通寺市選挙区では補選を含めて6回連続無投票当選という異常事態だ。

(幹事長)「いくらなんでも、あんまりだと思わない?」
(石材店)「そういう土地柄ですから」


そういう土地柄ってのは、まあ、選挙に無関心ってことだ。香川県民が選挙に無関心なのは、気候も温暖で災害も少なく、経済的にも比較的裕福で、県土も日本一狭いから道路も十分だし、課題も問題も少なく行政には何の期待も不満も無い、て言うか、行政の存在感が乏しいので、無関心になるのだろう。

高松市では、市長選挙だって無投票が続いている8年前の2007年の市長選挙では、現職が引退した後だったのに、立候補した新人が1人しかいなかったため、いきなり無投票で当選した。新人が無投票当選だなんて、県庁所在地の市長選挙では前代未聞だ。そして、その4年後の2011年の市長選挙でも、4年前に無投票当選した現職しか立候補せず、2回連続の無投票当選となった。もう前代未聞と言うか空前絶後というか開いた口がふさがらない。さすがに今年の3回目の選挙は、共産党が対立候補を擁立する動きも見せていることから、無投票ではなくなるかもしれないが、2回連続で無投票当選した現職の陣営からですら、さすがに選挙戦を望む声が上がっている。全く選挙の審判を受けないまま市長を務め続けるのは居心地が悪いのだろう
そうは言っても、現職は国政与党の自民党と公明党のほか連合の推薦も受けているから、当選は間違いない。だからこその2回連続無投票当選なんだけど、民主党は全く何の動きも見えない。もう、あんなやる気の無い政党は解散しちまえば良いと思う。

市長選挙の場合は、無投票当選って事は立候補者が1人しかいないって事だから、仕方ないんだけど、議員の選挙の場合は、絶対に選挙を実施すべきだ

(石材店)「どうするんですか?」
(幹事長)「私には秘策があるのじゃ」


議員の選挙においては、定員きっかりの立候補者しかいなくても、選挙をやって、最下位の人は落選させればいいのだ。そうなると定員割れになるけど、定員割れになって困るような選挙なら、無投票当選なんて事態にはならないだろう。
定員が1人しかいない選挙区なら、近隣の選挙区と合併すればいい。それくらいしたって、無投票当選に比べれば、何の弊害も無いだろう。

(2015.4.6)



〜おしまい〜





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