女子サッカーなでしこワールドカップ決勝進出

〜 イングランドに同情する必要は無い 〜



サッカー女子日本代表なでしこジャパンが、サッカー女子ワールドカップで2大会連続の決勝進出を決めたなでしこジャパンは前回のワールドカップで優勝なんかしちゃったもんだから、国民は、決勝に進出しても当たり前のような錯覚を抱きがちで、仮に、もし決勝まで行けずに敗退してたら非難の声すら予想されたが、なでしこジャパンにとって、決勝に進むことは決して簡単な事ではなかった。なでしこジャパンは、実は、そんなに強くはないのだ。

準決勝で破ったイングランドは、これまで一度も勝ったことの無かった相手だ。過去の対戦成績は0勝2敗2分だった。前回のワールドカップでも、イングランドだけには負けている。負けたのが予選リーグだったから決勝トーナメントには進むことができ、その後、優勝したんだけど、一度も勝ってないっていう実績は、なんとなく嫌な感じではあった。なので、イングランド相手に勝ったのは、実は素晴らしいことだ。

強豪はイングランドだけではない。今回のワールドカップが始まった時点で、アメリカ相手には1勝23敗6分と、呆然とするほどの負けっぷりだ。ドイツ相手でも1勝11敗1分のボロ負けだ。なんとなくアメリカは絶対的な強豪のようなイメージがあるが、実は現在の世界ランキングでは2位で、1位はドイツだ。まあ、どっちでもいいけど、その世界ランキング1位と2位に対して、どちらも過去1勝しかしてないのだ。
ドイツに勝ったのは、前回のワールドカップの準々決勝だけだ。アメリカには、前回のワールドカップの決勝戦はPK戦での勝利なので、公式には引き分けとカウントされ、その翌年のアルガルベカップで勝ったのが最初だ。最初で最後だ。

てなことで、なでしこジャパンは強豪国には惨敗し続けている。しかし、ワールドカップとかオリンピックのような大きな大会では、なでしこジャパンは驚異的な力と言うか不思議な力を発揮する。前回のワールドカップのドイツ戦やアメリカ戦は普通では考えられないような、あり得ないような力と言うか展開で奇跡のような勝利をあげた。決勝戦は終始アメリカに押されていたが、最後には追いついてPK戦で勝利した。もう神懸かりだった。
決勝の相手のアメリカは、過去の実績や個々の選手の力を見ると、圧倒的に強そうに思える。普通に考えれば日本が勝つのは難しいだろう。しかし、大きな大会になればなるほど不思議な力を発揮してきたなでしこジャパンなら、再び奇跡の勝利をあげても不思議ではない。もう楽しみで楽しみで仕方ない。

さてさて、前置きは、これくらいにして。

(ピッグ)「えっ?これって前置きだったんですか?」

主題はイングランド戦だ
1対1のまま延長戦に突入するのは間違いないって雰囲気が漂っていた最終盤に、イングランドのオウンゴールであっけない幕切れになってしまったもんだから、話題はそればっかりになってしまった。確かに、珍しい決着だったのは間違いない。そして、世界中のサッカーファンからオウンゴールしてしまったイングランドのバセットに対して同情の嵐が巻き起こっている。
しかし、あのオウンゴールはやむを得ないオウンゴールだあそこで足を出さなかったら、100%とは言わないけど、かなりの確率で日本が得点を上げていただろう。それだけ川澄のクロスが良かったと言える。てことは、あれはオウンゴールなんかじゃなくて川澄のゴールと言えば良いのだ。何も特異なことではない。シュートが相手選手に触れてコースが変わったためにキーパーが取れずに得点になるのは珍しいことではない。しょっちゅうある事だ。その場合、最後にボールに触れたのが相手の選手であっても、シュートした選手のゴールと記録される。それを思えば今回のオウンゴールだって川澄の得点だとみなせば何の問題も無い。バセットが悲観する必要は無いし、誰も責められない。

さてさて、前置きは、これくらいにして。

(ピッグ)「えっ?まだ前置きだったんですか?」

主題はPK
あのイングランドのPKは、ひどい。ひどすぎる。どう見ても、あれはイングランド選手のシミュレーションだ。ビデオをスローでゆっくり見れば明らかに分かる。イングランド選手に日本選手は、ほとんど触れていない。足も全くかかっていない。あの巨体のイングランド選手が、なんであれで倒れるんだ?完全にダイビングだ。イングランドの監督自身が「あれはPKではなかったな」なんて正直に感想を述べている。

この試合に限らず、今回の女子ワールドカップの審判はひどい。信じられないくらい簡単にPKを与える。アメリカ対ドイツ戦もそうだったけど、PKの大安売りだ。PKなんて興ざめも甚だしい。悪質なファウルに対しては仕方ないにしても、どう見てもシミュレーションのわざとらしいダイビングに対してPKを献上するなんて、ひどすぎて話にならない。
あのPKに対しては、その前に日本に与えたPKも怪しかったので帳尻を合わせたのではないかという意見もある。確かに、日本が得たPKもボックス外でのファイルだったのではないかという疑問が出ていた。でも、場所はボックス外かどうか微妙な場所だったけど、明らかに手で押し倒したファウルだったから、イングランドとしては、あんまり文句は言えないのではないだろうか。それに対して、イングランドが得たPKは、何のファウルも無かったのだから、明らかにおかしい。

こういうインチキな試合をしていたから、最後になって天罰が下ってオウンゴールになったとも言える。つまり、オウンゴールしてしまったバセットには気の毒だけど、あれで公平になったと言える。
なので、バセットには気の毒だったけど、イングランドというチームに対しては、何の同情も必要ない。天罰だ。天誅だ。自業自得だ。ざまあみろ、だ。

(2015.7.2)



〜おしまい〜





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