東京都知事スキャンダル再び
舛添要一東京都知事が自分の政治資金を私的に流用していたとして大騒ぎになっている。
政治資金をプライベートな家族旅行や飲食代、さらには趣味の美術品の購入費に使っていたらしいのだ。報道によると、家族旅行で訪れた千葉県内のホテル宿泊代を会議費名目で政治資金から支出していたとか、回転寿司での食事代やインターネットオークションでの美術品購入といった政治活動とは関係の無さそうな出費にも政治資金を充てている。どこまで本当か分からないが、たぶん全部、本当だろう。美術品については、舛添知事は「海外の方との交流を行う際のツール」と苦しい説明をしているが、絶対に嘘だろう。
また、税金を使った海外出張も常識外れに贅沢だったとか、週末に別荘に通うために公用車を使い続けていたとか、さらには似顔絵饅頭を大量に購入していたとか白紙の領収書を集めていたとか、批判される材料が次から次へとドンドン出てくる。まるで疑惑のデパートだ。(古いっ!)
記者会見で舛添都知事は謝罪した上で続投を宣言しているが、辞職を求める動きはますます高まっている。そもそも記者会見では、第三者に調査を委ねることは明らかにしたものの、疑惑そのものについては具体的な説明はなかったから、非難の声が弱まるはずがない。
前任の猪瀬直樹都知事が2年前に「政治とカネ」の問題で辞任したのを受けて都知事になったというのに、ここまで金にいい加減な事をするなんて、呆れてモノが言えない。脇が甘いとうか言うようなレベルではない。破廉恥きわまりない。舛添氏については、政治家としての能力を評価していただけに、本当に残念だ。
そもそも舛添氏は、東京都知事なんだから高給取りだし、都知事になる前も参議院議員だったし、それ以前も大学の教員やテレビタレントとして大活躍で、お金に不自由はしてないはずだ。それなのに、なぜこんなせこい事をしたのかと言うと、政治資金という制度のためだ。政治資金ってのは使い道が特に規制されていないのだ。従って、何に使っても法的には問題がない。家族旅行の費用を会議費用と偽って報告しても、道義上の責任はあるかもしれないが、法的な問題はない。自分で集めた政治資金は自分で勝手に使い放題なのだ。そのため、何でもかんでも政治資金から出してしまおうという発想が起きるのだ。また、公用車の私的利用や贅沢な公費出張なども、舛添都知事に限った事ではない。あちこちでやられている事だ。
(石材店)「だからと言って、やって良い事ではないですよね」
(幹事長)「もちろんだ。徹底的に追求しなければならないと思う」
ただ、それは東京の人が騒げばいいことだ。東京都知事が起こした問題なんだから、東京のローカルな問題として大騒ぎして欲しい。他の地方の人には無関係だ。首都の知事とはいえ、実際には東京以外には何の関係も無い。
それなのにテレビも新聞も連日の大騒ぎだ。なぜなら、テレビも新聞も東京が中心だからだ。マスコミは、そもそも、自分の事しか考えない独善的な奴らだから、自分らがいる東京の問題は日本全体の問題だと勘違いしている。なので、何の抵抗もなく全国放送や全国紙で大騒ぎしている。はっきり言って我々は何の関係もない。くだらない東京都知事のスキャンダルなんか聞きたくもない。鬱陶しくて迷惑だ。勝手に東京だけで大騒ぎしてもらいたい。
(2016.5.30)
〜おしまい〜
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