野外放尿盗撮

〜 想像を絶する世界 〜



野外で放尿している女性を取り囲んで撮影する野外放尿盗撮サークルの男達が逮捕された

(石材店)「なんちゅう話題を書いてるんですかっ!」
(幹事長)「あまりに衝撃的だったから」


どういう事かと言うと、直接の容疑は以下のようなものだ。
ゴールデンウィークの休日の午後、東京都内のある公園での出来事だ。公園内はバーベキューを楽しむ若者らで大にぎわいで、所狭しとテントや簡易イスが並んでいた。その中に盗撮サークルの30〜40代の4人の男達もいたが、彼らはバーベキューをするフリをしながら、ほとんど会話もせずにコンロとは全く別の方向をじっと見つめ続けていた。視線の先にあるのは女性用トイレで、長蛇の列が出来ている。そして、列に並んでいた一人の20代の女性が遅々として進まない行列をそっと離れて物陰へと歩き始めた瞬間、4人の男達も後を追って歩き出した。女性は用を足せる場所が無いか公園内を歩き続け、最後は隣接する物流センターに行き、遂に我慢できなくなって物流センターの物陰にしゃがんで用を足し始めた。後を追っていた男達は、いきなりしゃがみこんだ女性の面前に姿を現し、躊躇うことなくスマートフォンを出して撮影を始めた。女性は突然の事態に取り乱し、やめるよう懇願したが、男達はにやけながら至近距離で撮影を続けた。用を足し終え逃げるようにして女性が立ち去った後は、再び最初に居た女性トイレの近くへ帰っていった。
(幹事長)「どや?考えられない世界やろ?」
(石材店)「確かに想像もしなかったような行為ですねえ」


これが犯罪になるのかどうか、よく分からないが、よくできた犯行だ。
まず第1に、被害者は絶対に自分からは訴えないだろう。「オシッコを我慢できなくなって、その辺で用を足していたら、突然撮影されました」なんて、普通の女性なら恥ずかしくて警察に言えないだろう。そもそも、その辺で勝手にオシッコをする事自体が軽犯罪になるし、公衆の面前で行った場合には公然わいせつに問われる場合だってある。

また第2に、突然、撮影を始めても、女性は騒がない。だって騒いで誰か来たりしたら、もっと恥ずかしい思いをするからだ。

そして第3に、小さい声で「止めてください!」って言うだろうけど、すぐに放尿を止めて立ち去る事もしない。て言うか、できない。人間は放尿を始めたら、なかなかすぐには止められないからだ。放尿を止められないまま立ち去ろうとすれば、下半身がオシッコでビショビショになるから、それもできない。結局、「止めてください!」って言いながらも最後まで出し切るまで放尿を続けざるを得ないのだ。

て事で、撮影し放題っていう状態だ。

(幹事長)「素晴らしく良く考えられた犯罪だと思わんか?」
(石材店)「あんまり褒めてると捕まりますよ」


こんな完全犯罪なのに、なぜ捕まったかと言えば、バーベキューもせずにじっと女性トイレを監視し続ける姿が異様だったため、別の来園者から警察に通報されてしまい、職務質問の末、スマートフォンから放尿する女性の動画が見つかり、逮捕されたのだ。

4人の男は東京、千葉、宮城、大阪のマニアたちだった。彼らは長年にわたって全国を行脚し、女性が野外で放尿する姿を動画に収め続けていた。元々は別々に趣味に目覚めたんだけど、現場で互いに女子トイレを監視する姿を見つけて同好の士だと確信し、連絡先を交換してからはおすすめスポットを情報交換したり、一緒に撮影旅行に出かけたり、撮影した放尿動画の上映会を開き、互いに感想を言い合ったりするようになったという。

手口はいずれも、花見やバーベキューなどの客で混雑し、トイレが長時間待ちとなる時期を狙って全国各地の公園に出向いて女性トイレに並ぶ列を監視し、離れた女性がいたら尾行し、女性が我慢できずに野外で放尿し始めると撮影するというものだ。放尿が始まってからは女性は身動きも抵抗もできないので、好き勝手に撮影していたそうだ。
恥じらいながら野外で放尿する女性の姿に興奮するんだそうだが、「野外で放尿する女性はたくさんいる。それを撮影する人は他にもたくさんいる」なんて供述しているらしい。

(幹事長)「知らなかった。そんな世界があるなんて、全く知らなかった!」
(石材店)「お願いですから、足を踏み入れないでくださいね!」


私は放尿シーンには何の興味も無いから、この世界に足を踏み入れようとは思わないが、ただ、今回の逮捕には疑問があるこれは「盗撮」と言えるのか?と言うことだ。盗撮って、文字通り、こっそり隠し撮りする事ではないのか?堂々と現れて堂々と撮影するのは盗撮なのか?

これについては、実は警察も困ったらしい
東京都の迷惑防止条例は盗撮を禁じているが、その定義では、盗撮とは「浴場などの人が一般的に服を脱ぐ場所」または「公園などの公共の場所・乗り物」で「人が一般的に隠している体の一部や下着」を撮影する行為を指す。しかし、現場の物流センターの物陰は「人が一般的に服を脱ぐ場所」ではないし、「公共の場所」でもない。それに、男達が撮影していた女性は体の一部や下着などは服で隠したままだったため、「人が一般的に隠している体の一部や下着」を撮影していたとも言い難い。なので、普通に考えれば、これは盗撮行為とは言えない
それで出した結論が、なんと建造物侵入容疑での逮捕だった。物流センターに勝手に侵入したのが建造物侵入容疑だと言うのだ。しかし、これは、あまりにも無理がある。強引すぎる。それなら、最初に勝手に物流センターに入って放尿した破廉恥な女性はどうなる?そいつだって建造物侵入だし、しかも放尿したんだから、なんか知らんが、もっと色々と罪になりそうな気がする。私が物流センターの管理者なら、勝手に放尿されたら絶対に怒るぞ。被害者づらしてるけど、こいつだって犯罪者だぞ。

(石材店)「幹事長もマラソン大会の途中で我慢できなくなって建物の陰で用を足した実績がありますけど」
(幹事長)「すんませんでした」


法律違反かどうかは厳密には難しいところだが、モラル的には許し難い行為だろう。ただ、しつこいようだが、勝手に他人の建物で放尿したモラルの無い破廉恥な女性にもペナルティがあっていいのではないか?

(石材店)「盗撮されたんだから、もうペナルティは十分でしょっ!」
(幹事長)「それはそうだけど」


て事は、こういう盗撮野郎の存在が明らかになると、モラルが欠如した女性の野外放尿が減るかもしれない。て事は、盗撮野郎のおかげで放尿による環境破壊が食い止められるかも。社会のモラル向上に役立つかも。モラル破壊野郎がモラル向上に役立つなんて、おかしな話だけど。

(2016.6.7)



〜おしまい〜





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