東京都知事選挙候補者決定

〜 目に余る横暴 〜



舛添要一東京都知事が自分の政治資金を私的に流用していたとして大問題になり、結構しぶとく抵抗していたが、最終的に辞任したため、東京都知事選挙が行われることとなった。その候補者が出揃ったのだが、例によってマスコミはキチガイみたいにバカ騒ぎを続けている
舛添知事の政治資金流用問題の時から苦言を呈しているが、東京都知事の問題は、あくまでも東京のローカルな問題だ。なので、単に東京の人が騒げばいいだけのことだ。東京のローカルな問題として勝手に大騒ぎしたらいい。他の地方の人には無関係だ。首都の知事とはいえ、実際には東京以外には何の関係も無い。それなのにテレビも新聞も連日の大騒ぎだ。なぜなら、テレビも新聞も東京が中心だからだ。マスコミは、そもそも、自分の事しか考えない独善的な奴らだから、自分らがいる東京の問題は日本全体の問題だと勘違いしている。なので、何の抵抗もなく全国放送や全国紙で大騒ぎしている。はっきり言って我々は何の関係もない。

て事で、タダでさえイライラしていたのに、立候補者が出揃う過程を見ていたら、ますます頭にきた。与野党を問わず、各政党は一体何をやってるんだ?

与党の自民、公明両党は、舛添知事や、さらに前任で同じく金銭スキャンダルで辞任した猪瀬知事を支援した過去があるから、今度こそはカネの問題が少ないと言うか、政治資金収支報告書の提出が義務付けられていない非議員の擁立を目指していた
しかし、だからと言って最初に浮上した桜井前総務次官は、行政能力はあるかもしれないが、自民党がアテにしたのはアイドルである息子の人気にあやかろうとしたのがミエミエだったため、本人から固辞された。
結局、元総務相の増田寛也氏を擁立することとなったが、増田氏は元岩手県知事であり、それが今度は東京都知事なんて「なんのこっちゃ」ってのが正直なところだ。岩手県知事を務めた経歴から実務型を強調しているが、東京都知事って、知事を渡り歩いた上がりのポストなのか?そんな事で東京都民にアピールするのだろうか?
しかも、党としての正式な擁立候補選びにモタモタしているうちに、小池百合子元防衛相が勝手に立候補してしまい、保守分裂選挙に追い込まれてしまった。小池が真っ先に立候補したのだから、彼女に決めたらいいような気もするが、日本新党で初当選し、新進党や自由党を経て自民党入りしたにもかかわらず、自民党では閣僚など要職を歴任したため、自民党内ではやっかみから反発が強いようだ。今回の早々の立候補からも分かる通り、野心満々なんだろう。
党としては正式に増田氏を候補者として組織を締め付けているが、小池氏を支援する党員も一定程度いるし、選挙民には増田氏より小池氏の方が人気があるんじゃないかなあ。

一方、野党はもっとひどかった。民進党執行部が最初に擁立を目指した蓮舫代表代行は、もし出馬していれば超有力候補だっただろうけど、将来は首相を狙っているため要請を辞退されてしまった
その後は色んな名前が浮かんだが、参議院選挙で行った民進、共産、社民、生活の4党で統一候補を擁立するという方針のため、右往左往した。
民進党内では、長島昭久氏なんかの名前が挙がったが、安全保障政策や憲法改正へのスタンスが安倍政権に近いため、共産党が共闘できないと主張しボツに。
逆に、前回の知事選で共産、社民両党が支援した宇都宮健児氏は勝手に立候補を表明したものの、左翼色が強すぎるため、民進党内に慎重論が強くて合意は得られなかった。
さらに、民進党の東京都連が出馬を要請した元通産官僚の古賀茂明氏がいったんは統一候補に決まりかけたが、最終的には鳥越俊太郎氏を擁立することとなった。
そして、告示前日になって、宇都宮氏が立候補を辞退し、野党側は分裂選挙は回避できた。しかし、だからと言って鳥越俊太郎で本当に良いのか?恥ずかしながら、くだらないテレビは一切見ない私は、実は、鳥越俊太郎なんて名前は聞いた事がないから、どういう人間か全く知らない。でも、どうせタレント崩れのテレビ業界人だろう。全く期待できない。よくもまあ共産党が妥協したものだ。

保守分裂選挙に突入してしまった与党に比べたら、見苦しい迷走を繰り広げながらも最終的には統一候補を決めることができた野党の方がマシかもしれないが、大問題なのは、これら候補者の決定過程において、政策論議が全く無かったことだなんでもいいから勝てそうな候補を探して迷走しただけなのだ。
日本で一人勝ちの東京だって、問題は色々とある。しかし、どの問題にしたって、今回の候補者のスタンスの間に大した違いは無い。東京の問題は東京の人間が騒げばいいだけの話であり、我々には全くどうでもいい事だが、そういう政策論議が欠落した中で主要政党が一般大衆の人気だけを頼りに候補者を右往左往しながら決めたという過程がイライラするというか腹立たしい

(2016.7.14)



〜おしまい〜





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