ポケモンGO死亡事故で執行猶予判決

〜 あまりにも軽すぎる! 〜



去年の9月、京都府で、ポケモンGOをしながら大型クレーン車を運転してミニバイクの女性をはねて死亡させた男の裁判が京都地裁であり、禁錮1年6ヵ月、執行猶予5年なんていうトンでもなく軽い判決が言い渡された。

被告側は裁判で「運転中にポケモンGOを起動させてはいたが、触っていたのは車の停車中であり、事故が起きた時はやっていなかった」、つまり「事故はゲームとは関係のない不注意が原因だ」などと主張していた。被告側の主張では、事故の直前には、信号が赤信号だったので被告はクレーン車を停止させ、しばらくポケモンGOをしていたが、信号が青になったためポケモンGOを止め、クレーン車を発進させたら、ミニバイクの存在に気付かずにはねてしまったと言うのだ。

しかし、仮に被告の言ってる事が本当だったとしても、停止している間にポケモンGOをしてなかったら、自分の車の前にミニバイクが停まった事くらい分かっただろうから、総合的に見てもポケモンGOの影響が無かったとは言えない
て言うか、クレーン車って、自分の前にミニバイクが停まっていても見えないんだ。驚きだ。そんな危険な車両を運転しているのなら、十分に注意を払わなくてはならないだろう。ポケモンGOなんかやってる場合ではないだろう。
て事で、禁錮1年6月、執行猶予5年なんていう判決は軽すぎて開いた口がふさがらない

裁判官は「二度と運転はしないと誓うなど反省している」なんて事を執行猶予の理由にしているが、そんな事で減刑になるのか?あり得ない。日本の裁判官は心の底から腐りきっているのか?
いくら有罪でも、執行猶予がついてしまったら、実質的には無罪と変わらない。人を一人殺しておいて無罪だなんて、もう信じられないんだけど、執行猶予がつかなかったとしても禁錮1年6ヵ月って軽すぎるんじゃないか?と思ったら、なんと検察側の求刑そのものが禁錮1年6ヵ月だったのだ。
これは、どういう事か?つまり、このような事故の場合の量刑の相場が、その程度だってことだ人を殺しておいて、この程度の量刑が相場なのだ。しかも、加害者に酒気帯び運転や大幅な速度違反や信号無視などと言った重大な過失が無い限り、普通は執行猶予が付くらしいのだ
誰もが思う疑問は、ポケモンGOをしながら運転するのは重大な過失ではないのか?と言うことと、重大な過失が無ければ人を殺しても執行猶予がつくのか?と言ういうことだ。我が国の交通事故における刑罰は、まことにおかしな事になっている。

悪質な事故を撲滅するには、執行猶予でない実刑どころか、死刑にして一罰百戒にすべきではないか?
また、今回の事故はポケモンGOが流行している中で起きたので話題性があったが、ポケモンGOに限らず、スマホをいじりながら運転している人も多く、それが原因の事故も多いだろう。重大な事故が起きてからでは遅いのだから、スマホをいじりながら運転しているような人は、片っ端から捕まえて、実刑にすべきではないだろうか

(石材店)「随分厳しい意見ですけど、自分も交通事故にあったからですよね?」
(幹事長)「もちろん、その通り!日本の法律は加害者に甘すぎる!」


私は昨年12月に自転車で帰宅途中に、狭い路地から飛び出してきた車にはねられて肋骨を3本も骨折して苦しんだ。初参加で楽しみにしていた那覇マラソンにも出られなかったし、咳をしても死ぬほど痛くて、1ヵ月ほどは運動もできなかった。
それほど苦しい思いをしたのに、加害者に科せられるペナルティは信じられないほど軽いのだ。違反点数が何点か科されて、せいぜい免停になるくらいで、その免停だって違反者講習を受講すれば免除される。つまり、実質的にはほとんど何のペナルティも無いのだ。私からすれば、狭い路地から一旦停止もせずに飛び出してくるなんて、重大な過失そのもので、是非とも実刑にして欲しいくらいだ。

また、被害者に対して補償はされるが、その交渉や手続きは全て保険会社任せで、加害者本人が出てくることはない。加害者は放ったらかしで済むのだ。しかも、補償たって、大した補償がある訳ではない。私の場合は自転車が壊れたとかスーツが破れたとかの補償は実費相当の補償があったが、肉体の痛みに対する慰謝料なんかは雀の涙程度だ。いくら相手が悪いと叫んでみたことろで、我が国の法制度、そして保険のシステムの中では、加害者はほとんどペナルティが無い一方で、被害者は大損するだけだ。莫大な慰謝料を払ってくれるとか、加害者が死刑になるんだったら許せるが、本当に腹が立つ。
私の事故のレベルなら仕方ないにしても、せめて、不注意から死亡事故を起こしたような人は即刻、死刑か北朝鮮への島流しにすべきだと思うが。

(2017.2.1)



〜おしまい〜





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