ポケモンGO死亡事故で実刑判決

〜 それでも軽すぎる! 〜



去年の10月、愛知県でポケモンGOをしながらトラックを運転していて小学4年生の男児をはねて死亡させた男の裁判が名古屋地裁であり、禁錮3年の実刑判決が言い渡された。

先々月の1月には、去年の9月、京都府でポケモンGOをしながら大型クレーン車を運転してミニバイクの女性をはねて死亡させた男の裁判が京都地裁であり、禁錮1年6ヵ月、執行猶予5年なんていう驚天動地の軽い判決が言い渡されたばかりだ。執行猶予が付いたら実質的には無罪と同じだから、「日本の裁判官は心の底から腐りきっているのか」と日本中に怒りの渦が巻き起こった。
それに比べたら、今回の判決は実刑なので、少しはマシだ。少しはマシだけど、それでも僅か禁固3年だなんて、余りにも軽すぎる。京都地裁の判決のように、人を一人殺しておいて無罪だなんて言うのは、もう無法地帯で言語道断だが、それが禁固3年になったとしても、それでも驚愕の軽い判決だ。

と思ったんだけど、なんと、検察側の求刑そのものが僅か禁錮4年だった。京都地裁の事故も、そもそもの検察側の求刑は禁錮1年6ヵ月であり、それが判決では執行猶予が付いたものだった。
今回の判決で、裁判官は「ゲームをするため、前方注視という最も基本的な注意義務を怠っており、過失のありようは非常に悪質」と指摘している。さらに「以前からゲームをしながらの運転を日常的に繰り返しており、交通法規や安全性に対する意識の乏しさが顕著で、事故は起こるべくして起きたと言える」と批判している。
そこまで批判しておきながら、僅か禁固3年だ。非常に悪質な行為により人を殺しておきながら、僅か禁固3年という相場観が理解できない日本の司法界は世間の常識から、かけ離れすぎていないか

我が国の交通事故における刑罰は、まことにおかしな事になっている。例えば、強姦罪は法定刑の下限を懲役3年から5年に引き上げようという動きがある。つまり、最低でも懲役5年なのだ。しかも執行猶予がつくことは無い。つまり、強姦罪で有罪になれば、最低でも懲役5年なのだ。一方、ポケモンGOで人を殺した場合は、執行猶予がついたり、つかなくてもせいぜい禁固3年だ。もちろん強姦罪も重大な犯罪だが、人を殺すのとどっちが悪質だろうか?
なにも強姦罪に対する罰が重すぎると言ってるのではない。人を殺した場合の罰を重くしろと言ってるだけだ

繰り返し言うが、悪質な事故を撲滅するには、3年なんかの禁固ではなく、死刑にして一罰百戒にすべきではないか?また、ポケモンGOに限らず、スマホをいじりながら運転している人も多く、それが原因の事故も多い。重大な事故が起きてからでは遅いのだから、スマホをいじりながら運転しているような人は、片っ端から捕まえて、実刑にすべきではないだろうか

私は昨年12月に自転車で帰宅途中に、狭い路地から飛び出してきた車にはねられて肋骨を3本も骨折して苦しんだ。初参加で楽しみにしていた那覇マラソンにも出られなかったし、咳をしても死ぬほど痛くて、1ヵ月ほどは運動もできなかった。
それほど苦しい思いをしたのに、加害者に科せられるペナルティは信じられないほど軽い違反点数が何点か科されて、せいぜい免停になるくらいで、その免停だって違反者講習を受講すれば免除される。つまり、実質的にはほとんど何のペナルティも無いのだ。私からすれば、狭い路地から一旦停止もせずに飛び出してくるなんて、重大な過失そのもので、是非とも実刑にして欲しいくらいだ。
また、被害者に対して補償はされるが、その交渉や手続きは全て保険会社任せで、加害者本人が出てくることはない。加害者は放ったらかしで済むのだ。しかも、補償たって、大した補償がある訳ではない。私の場合は自転車が壊れたとかスーツが破れたとかの補償は実費相当の補償があったが、肉体の痛みに対する慰謝料なんかは驚くほど少ない。雀の涙程度だ。いくら相手が悪いと叫んでみたことろで、我が国の法制度、そして保険のシステムの中では、加害者はほとんどペナルティが無い一方で、被害者は大損するだけだ。莫大な慰謝料を払ってくれるとか、加害者が死刑になるんだったら許せるが、本当に腹が立つ。
私の事故のレベルなら仕方ないにしても、せめて、不注意から死亡事故を起こしたような人は即刻、死刑か北朝鮮への島流しにすべきだと思うが。

(2017.3.10)



〜おしまい〜





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