復興大臣が不適切発言で辞任

〜 どうしようもない鈍い感覚 〜



今村雅弘復興大臣が、東北大震災に関して「東北で良かった」なんて言う舌足らずの発言の責任を取って辞任した
問題の発言は、所属している自民党二階派のパーティーで講演した時に出たもので、「マグニチュード9.0と日本観測史上最大、津波も9メートル、死者・行方不明計1万8478人。一瞬にして命を失われた。社会資本等の毀損も、いろんな勘定の仕方があるが、25兆円という数字もある。これがまだ東北で、あっちの方だったからよかった。けど、これが本当、首都圏に近かったりすると、莫大な、甚大な被害があった」と言うものだ。

言ってる事は当たり前と言うか、誰もが思っている事であり、特に認識の誤りなんかも無い。誰だって「もしこれが首都圏を直撃していたらトンでもないことになっただろう。東北で良かったなあ」なんて思っているだろう。それはそうだ。その通りだ。
でも、それを復興大臣が言ったら、いかんだろう。総理大臣なら、日本国全体の事を考えなければならないから「東京でなくて良かった」って思ってもいいけど(もちろん言ってはいけない)、復興大臣は被害にあった東北の側に寄り添っているべきであり、間違っても「東北で良かった。まだマシだった」なんて口が裂けても言うべきではない。いったい、この大臣は、自分の責務を何だと思ってるんだろうか。もしかして、年次の順繰りでやっと大臣にはなれたものの、重要閣僚でもないポストで、何の関心もない軽いポストで、やる気が無いのだろう。ミエミエだ

今村大臣は、少し前にも失言問題を起こしている。福島県の東電の原子力発電所事故に関連して、自主避難者については「本人の責任だ」などと言ったことで、袋だたきにあった。
ただし、この件に関しては今村大臣の発言が正しい。記者会見で、自主避難者に対する福島県の住宅支援が3月末で打ち切られたことに関連して「国が責任を取るべきではないか。帰れない人はどうするのか」なんて質問されたため、「それは本人の責任、判断だ。自己責任だ。文句があるのなら裁判でも何だでもやればいい」と述べたものだ。
そもそも自主避難者ってのは、科学的に安全な根拠が示されているにもかかわらず、頭が悪くて不安感を抱いている人が、自分勝手に避難しているものだそんな勝手な行動に対して、なんで税金を恵んでやらなければならないのだ。そんな頭の悪い自分勝手なアホは、ほったらかしておいたらいいだけだ。それに、もともと住んでいた所が学校や病院や買い物が不便で困ってたところへ、事故が起きたもんだから、これ幸いと、何かと便利の良い都市部に自分勝手に避難して、そのまま帰りたくないっていう人も多い。高齢者はふるさとに帰りたがるが、子供達なんかは絶対に帰りたくないと思う。さらに、実は福島県だけでなく、全く無関係な栃木、群馬、千葉など無関係の地域から勝手に自主避難している人もいて、ドサクサに紛れて悪質な詐欺が行われいてるようなものだ。こんな輩に税金を恵んでやるなんて、絶対に阻止しなければならない。

ただし、今回の「東北で良かった」発言は、復興大臣としてはあるまじき失言であり、即クビにした安倍首相の判断は正しい。安倍首相は「閣僚全員が復興相であるという意識を共有し、被災地再生にあらゆる政策を総動員する」なんて言ってたのに、肝心要の復興大臣が何の自覚も無く放言しているんだから怒り心頭だろう。
て言うか、こんなんを大臣に任命した責任は痛感してもらわなければならない。こんな輩は、いくら当選回数を重ねても、大臣にすべきではなかった。

(2017.4.26)



〜おしまい〜





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