加計学園問題

〜 非難するいわれの無い些細な問題 〜



加計学園問題が、いつまで経ってもくすぶっている
文部科学省の岩盤規制により新設が50年間も認められなかった獣医学部の開設が国家戦略特区により愛媛県今治市で認められた事に対する反動勢力の攻撃が止まないのだ。
反動勢力の主張は「今治市で新たに獣医学部を開設する加計学園の理事長は安倍首相の友人であり、安倍首相の強い圧力により認可されたのではないか」と言うものだ。

問題を整理しよう。

日本では近年、バカみたいに沢山の大学が新設され、トンでもないような名前の大学や意味不明の学部がウジャウジャと林立してきた。そういうのは許されている。どんなバカげた学部でもOKだ。なんぼでも新設されている。なぜなら必死で反対する人がいないからだ。バカげた大学や学部の新設を苦々しく思う良心的な国民は多いが、自分の利害に関係ないから必死になって反対はしないからだ。ところが一方、医学部、薬学部、獣医学部の新設は基本的に認められていない。なぜか?それは既得権益層の猛反対があるからだ。
他の学部は、こういう既得権益層の反対が少ない。工学部とか経済学部とか、あまりにも広範囲にわたりすぎて、特定の既得権益層が存在しない。法学部は、かつての司法試験制度が改正されて法科大学院制度が出来たとき、弁護士どもから猛反対が起きた。金儲けの亡者である弁護士としては、弁護士の数が増えると死活問題になるから必死になって反対したのだが、国民の圧倒的多数の賛成の声に押されて、制度が大きく変わった。弁護士どもの悪行については、全国民が苦々しく思っていたから、いくら反対しても押し切られたのだ。でも、これは例外であり、医学部、薬学部、獣医学部の新設は強固に反対されてきた。ゆえに、この規制は岩盤規制と呼ばれている。この岩盤規制のため、獣医学部は52年間も新設が認められてこなかった

岩盤規制の歴史は古く、明治4年に郵政事業が開設されようとしたとき、なんと飛脚業界が猛反対したという記録がある。郵政事業が国営だったころ、パソコンの導入に労組が猛反対したという笑い話もある。もちろん、このような反対は今は認められていない。かつて薬事法の規制により、薬局の新設は既存の薬局から100m以上離れていなければ認められなかったが、最高裁が違憲判決を出して取り払われた。既存の薬局から100m以上離れていなければならないというのは、もちろん既存の薬局が不利益を被らないようにするための規制だが、そういう既得権益の保護は最高裁が違憲だと判断したのだ。同じように考えれば、既存の獣医の既得権益を守るための獣医学部新設禁止措置というのも、明らかに違憲だろう

医者や薬剤師や獣医師が医学部、薬学部、獣医学部の新設に反対するのは分かる。自分達の既得権益が侵されるからだ。でも、なぜ文部科学省が一緒になって反対するのだろう?恐らく、裏で利権を分け合っているのだろう。文部科学省の役人は大挙して大学に天下りしているので、大学の既得権益を守るのは自分達の利益を守るためだ。なので、文部科学省はこれまで頑として獣医学部の新設を認めてこなかった。他の学部の新設にあたっては、大学設置審議会で教育や研究の質を審査して最低限の基準をクリアしていれば新設が認められてきたが、医学部、薬学部、獣医学部については、大学設置審議会で教育や研究の質を審査することすら認められていない。はなから新設は禁止されてきたのだ。
このような業界と役所が一体となって強固に反対する岩盤規制を打破するために生まれたのが国家戦略特区の制度だ。所管する役所は、業界とグルになって岩盤規制を死守しようとするから、国家戦略特区制度の所管は内閣府だ。なので、今回の問題でも内閣府が文部科学省に圧力をかけるのは当然だ。圧力をかけなければ文部科学省は絶対に認めないからだ。かつて日本を無力化しようとする中国の企みに操られて日本国民を総白痴化しようとした「ゆとり教育」を推進した文部科学省なんか、コテンパンにやっつけなければならない。

(石材店)「岩盤規制との戦いは分かりましたけど、獣医学部の新設が本当に必要なのかが問題になってますよね」
(幹事長)「説明しよう」


文部科学省の言い分は「獣医学部を新設するほど需要は無い」というものだ。これは嘘だ。獣医師という既得権益層は猛反対するが、獣医学部の人気は非常に高い。全国に10ちょっとしか大学がなく、定員は全部合わせても1000人程度だ。なので競争率は20倍以上という高率だし、偏差値も高くなっている。なので獣医学部の新設というのは、全然おかしなことではない。

(石材店)「それがなぜ今治の加計学園なのかも問題になってますよね」
(幹事長)「それも説明しよう」


なぜ新設の獣医学部が愛媛県今治市に開設されるのか、と言えば、今治市が2007年から構造改革特区として獣医学部新設を提案し続けてきたからだ。何も最近になって突然言い出したものではない。長年の要望がようやく認められたということだ。しかも四国にはこれまで獣医学部が皆無だったのだから、バランスから見ても適正な設置と言える
そして、なぜ加計学園による開設が認められたのか、と言えば、10年も前の今治市の提案で、当初から加計学園が候補として上げられていたからだ。何も最近になって突然言い出したものではない。長年の要望がようやく認められたということだ。なので獣医学部の四国での新設というのは、どこから見てもおかしなことではない

ところが、とっても頭の悪い民進党は「獣医学部開設の条件が整ってないのに認可されたのではないか」などと従来の岩盤規制を擁護している。アホだから、岩盤規制を打破しようという発想は無い。本当に政権担当能力が皆無のアホ集団だ。
なぜ民進党がいつまで経ってもギャアギャア叫いているのかと言えば、民進党は政権担当能力が皆無で政策論議ができない無能集団なので、単に、何でもいいから安倍政権を攻撃する材料が欲しいだけだ。彼らは「加計学園の理事長は安倍首相の友人だから、安倍首相の強い圧力により加計学園が認可されたのではないか」と言っている。
もちろん、その通りだ。誰が見ても分かり切っている。小学生が考えても簡単に分かる。安倍首相が強い圧力をかけたからこそ、文部科学省の必死の抵抗を押し切って安倍首相の友人が理事長を務める加計学園が認められたのだ。安倍首相にしてみれば、友人がやっている大学でなければ、文部科学省の必死の抵抗を押し切るだけの力は入らなかっただろう。友人の大学が候補だったからこそ、既得権益層とグルになった文部科学省の役人どもを蹴散らしたのだろう。友人が理事長をやっていたからこそ、岩盤規制を突き崩す事ができたのだろう。

経団連の榊原会長が記者会見で、今回の問題が国会審議の主要テーマになっていることに苦言を呈した。「集中して議論してほしい項目が山ほどある。優先順位からすれば加計学園ではないだろう。国会で優先的に議論すべきテーマは北朝鮮問題やテロ対策、環境政策だ」と述べているが、まさにその通りだ。至極もっともだ。
でも、頭の悪い民進党のアホどもは、頭が悪いから、まともな政策議論ができない。なので、ものすごくどうでもいい加計学園の問題ばかり叫いているのだ。あんな税金泥棒どもは即刻、議員をクビにしたいぞ。

そうそう、言い忘れていたけど、今回の件を内部告発した文部科学省の前川前事務次官が在職中に出会い系バー通いをしていたという報道について、「前川を個人攻撃するために首相官邸がリークしたスキャンダルだ」という批判があるが、教育行政のトップである文部科学省の事務次官ともあろうものが、売春や援助交際の交渉の場になっている出会い系バーに出入りしていたなんて、あんまり許される事ではないと思う。本人は「貧困女性の実地調査だった」などと言う、あまりにも見え透いた500%嘘の言い訳をシャアシャアとしているが、気に入った女性に小遣いを渡していたことも認めているし、こんな破廉恥嘘つきオヤジが内部告発したからと言って、それを真に受けてギャアギャア喚き立てる民主党は島流しすべきだ。

(石材店)「じゃあ前川前次官が言ってる事は嘘だと?」
(幹事長)「出会い系バーについては嘘だろうけど、加計学園問題については本当だろうな」


事の経緯を客観的に考えると、首相の圧力によって加計学園の獣医学部が認められたってのは本当だろうけど、上にも書いたように、それは何の問題も無い。既得権益を保護するためだけに存在する岩盤規制を打破したのだから、それで構わない。そもそも新しい学部の新設なんて、我が国が抱える様々な大問題と比べたら、些細な小さな問題だ。本質的な問題ではない。文部科学省の役人の天下り問題で辞任させられた前川前次官を内部告発のヒーローのように取り上げる民進党やマスコミは、みんな揃って北朝鮮に島流しにしたいぞ。

(2017.6.8)



〜おしまい〜





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