衆議院選挙結果

〜 トンチンカンなマスコミの論調 〜



面白くて面白くて仕方なかった衆議院選挙が終わり、ちょっと気が抜けてしまった今日この頃ですが、取りあえず結果について一言。
この日、台風に直撃されたため、楽しみにしていた庵治マラソン大会が中止となり、とても悔しい思いをしたが、村田が見事にチャンピオンになったから、まあ許してやろう。

それはいいとして、台風の直撃により投票率は低迷した。台風が直撃すると、日頃、政治に無関心な無党派層は選挙に行かなくなるから、それもあって、事前の予想どおり自民党が圧勝したマスコミ各社の事前予想が、軒並み自民党の圧勝を強調していたので、それを見た国民の揺り戻しによって、そんなには勝たないんじゃないかって思っていたんだけど、事前予想通りの圧勝だった。自民党みずからも、自民党圧勝の事前予想が出回る中で、絶対に揺り戻しがあると考えて警戒を強め、「マスコミの事前予想は選挙妨害だ」なんて言う声すら聞こえてきたが、安倍首相もびっくりの圧勝ぶりだった
もちろん、マスコミが書き立てているように、今回の自民党の圧勝は野党の体たらくが原因だが、いくら後から原因を追及したところで、自民党が圧倒的多数の議席を獲得した事実は変えられないので、事後分析なんて意味が無い。野党は、次の選挙の教訓として記憶にとどめておくべきなんだろうけど、どうせ次の選挙までには政局は大きく変わりまくり、実際には何の参考にもならないだろう。

私は、ことさら自民党を支持する訳でもなければ、ことさら安倍政権を支持する訳でもない。単に、現行のクソ憲法改正してくれるのであれば、どの政党だって構わない
他の政策なんて、どの政党が政権を取ったところで、そんなに変わりようがない医療や介護を含む社会福祉分野では、今後、増税か福祉の削減か、どちらかの選択肢しか無い。個人的には、どっちでも良い。増税と福祉削減の両方をやるというのなら分かるが、一部の政党は、増税もしないし福祉の削減もしないって言ってる。そんなのは100%あり得ない政策であり、そんな事を言ってる時点で政権担当能力はゼロだ北朝鮮問題を含む防衛政策にしたって、現実的な対応としたら、どの政党が政権を取ったって、そんなに代わり映えはしない。一部の政党は、北朝鮮に対して対話路線を強調しているが、ここ何十年も対話路線を模索した結果が今の核兵器の完成であり、それについてはアメリカも反省しているし、何より一番の当事者の韓国だって行き詰まっている。それでもなお北朝鮮に対して融和路線を取れと言っている一部政党は、完全に中国の手先であり、その時点で政権担当能力はゼロだ。また、一部の政党は格差是正を訴えているが、階級社会が残る欧米や共産党が一党独裁する中国と違い、日本にはそれほど格差は存在しない。各自の能力や努力に起因する格差まで解消しろというのは、まさに完全なる共産主義社会にするしかない。今人的にはそれでもいいんだけど、たぶん日本では政権は取れないだろう。
てな事で、ほとんど全ての政策において、実際に政権を取ってしまえば、政党間の違いは無くなるはずだ。なので、現行のクソ憲法さえ改正してくれるのであれば、別にどの政党が勝利しても構わない。


〜 愚かなマスコミの未練がましい空論 〜

でも、独善的で頭が悪いマスコミどもが、今回の自民党圧勝の結果が悔しくて悔しくて仕方ない様子を見ると、本当に気持ち良い。

独善的で頭が悪いマスコミどもは、どうしても自民党が圧勝したという厳然たる事実を素直に受け入れる事ができないから、苦し紛れに

  ・自民党が圧勝した原因は、国民が自民党を支持したからではなく、野党への票が分散したからだ

  ・もし野党が統一候補を立てていれば結果は全く変わっていたはずだ


という論調で、批判記事ばかり書いている。
本当に見苦しい未練がましい空論であり、これは大きく間違っている。独善的なマスコミどもは本当に頭が悪いから、ほんの数ヶ月前の事すら覚えていないようだが、彼らは完全に間違っている。


〜 民進党と共産党の選挙協力はあり得なかった 〜

そもそも、なぜ今回、衆議院選挙が行われたのか?安倍首相は解散の名目としては「北朝鮮や少子高齢化という国家的危機に対峙するための国難突破解散」なんて言ってたが、100%こじつけだ。北朝鮮問題は喫緊の重大な過大だが、北朝鮮問題において、社民党のような中国の手先の政党を除き各政党の対応方針に大きな違いはない。アメリカと共同して北朝鮮を殲滅するしか解決方策は無く、国民に選択を求めるような案件ではない。また少子高齢化についても、今の段階で特に急いで国民の選択を求めるような情勢ではない。このような名目は100%こじつけであり、あくまでも今、選挙をやればボロボロの民進党に勝って安定政権を維持できると踏んだからだ。

では、なぜ今なら選挙で民進党に勝てると思ったのか?それは安倍政権の支持率がいくら下がろうとも、民進党の支持率は低迷したままだったからだ。いくら安倍政権が嫌になったとしても、民進党にだけは政権を取らせたくないってのが国民の本音だ。そして民進党の内部では、共産党との協力について意見が大きく分裂していた。昨年の参議院選挙では民進党が共産党と選挙協力を行った結果、かなり健闘したが、共産党との選挙協力に否定的な保守派の声は強く、そのため共産党との協力に否定的な前原氏が民進党の新しい代表に選ばれたのだ。

なので、仮に民進党が解党しなかったとしても、昨年の参議院選挙の時のような民進党と共産党との選挙協力はあり得なかった。だから愚かなマスコミどもの「野党が統一候補を立てていれば結果は全く変わっていたはずだ」という意見は全く非現実的な絵空事だ


〜 前原代表に対する的外れな批判 〜

前原代表の決断で民進党が希望の党に合流した事についても大批判が沸き起こっているが、それは今だから好き勝手言えることだ。
もし民進党が希望の党に合流しなければ
、希望の党がどうなったかは分からないが、民進党が壊滅的な敗北を喫していた事だけは間違いない。今になって前原代表の決断を批判する声が多いが、合流を決めた議員総会では、どうしても議員を続けたいばっかりに、全員が賛成したではないか

希望の党が出来ようが出来まいが、あのまま民進党として選挙戦を戦っていれば、民進党が壊滅的な敗北を喫していた事だけは間違いない。みんな、それが分かっていたから希望の党に合流したはずだ。希望の党の方が人気が出そうだから、というだけの理由で、ついこの前まで安保法制反対とか憲法改正反対なんて叫んでいた連中が、生き残りだけを目的に、舌の根も乾かぬうちに希望の党に入れてもらいたくて自ら主張をひっくり返したのだ
前原代表の主導で全員合流を打ち出す前から、ゾロゾロと次々に民進党を離党して希望の党に入っていたのだから、前原代表の決断を非難するのは意味が無い


〜 小池代表に対する的外れな批判 〜

小池代表の排除発言を問題視する声も非常に大きい。しかし、あれは記者会見の一部だけを抜き取った恣意的な報道だ。あれは記者から「前原代表は、民進党からの合流希望者は誰も排除しないと言っているが、それは本当か?」と尋ねられたから「そんなことはない。排除する」と言っただけだ。「排除しないのか?」と問われたから、その言葉を引き取って「排除する」と言っただけだ。会話の流れを考えれば、それほどきつい言葉ではない。

そもそも民進党には、今回、立憲民主党に入った輩のようなゴリゴリの左派議員がいっぱいいて、そんな奴らもミソもクソも一緒に受け入れたら、希望の党自体が民進党になってしまい、そんな事になったら結局は、選挙で壊滅的な敗北を喫してしまうので、それを避けるためにゴリゴリ左派議員を受け入れなかったものだ。

さらに、希望の党と共産党なんて、絶対に協力できるはずが無いじゃない。なので愚かなマスコミどもの「野党が統一候補を立てていれば結果は全く変わっていたはずだ」という意見は全く非現実的な絵空事だ


〜 どう転んでも野党統一候補は実現しなかった 〜

つまり、

  ・民進党が新しい代表に前原代表を選んだ時点で共産党を含む野党統一候補はあり得ない

  ・希望の党がゴリゴリ左派の民進党議員を受け入れるなんて事はあり得ない


なので、頭の悪いマスコミどもの「野党が統一候補を立てていれば結果は全く変わっていたはずだ」という意見は、全く的外れの絵空事だ。そんな事も分からないマスコミに意見を述べる資格は無い。
野党の乱立により政権批判の声が分散されてしまった、というのは事実だが、一口に野党と言ったって、ついこないだまで自民党にいた小池百合子が代表を務める希望の党と共産党では向かう方向が180°異なっており、それを強引に一緒にするなんて事は不可能だ。


〜 抜き打ち選挙に対する的外れな批判 〜

また、野党の準備が整わないうちに選挙に打って出た安倍政権は卑怯だという意見も根強いが、そもそも野党としては「与党は国民の意見を無視して強引な政治を進めている」と常に与党を批判しまくっている訳であり、本当に国民が怒りを感じているのであれば、いつ選挙をしても野党が勝つはずだ
野党ってのは、政権奪取を目指す以上、論理的には常に選挙を求めているはずだ。ところが実際には自民党が圧勝したって事は、国民は政権に怒りを感じていないか、もしくは与党以上に野党に対して呆れかえっているか、である。


〜 立憲民主党は政権を獲れない 〜

今回の選挙で躍進した立憲民主党に期待する声も大きい。て言うか、期待したいのだろう。だが、どう転んでも立憲民主党が政権を単独で政権を獲得するのは100年先でも不可能だろう。なぜなら、立憲民主党の立ち位置はかつての社会党と全く同じだからだ
彼らが言ってる事は、かつての社会党と全く同じで、とにかく何でもかんでも政府がやる事に反対するだけだ。今回の選挙戦でもバカの一つ覚えのようにモリカケ問題ばかり追及して、現実的な政策提言が無いから政権担当能力はゼロだ。こういう政党を支持する層は決して多数派になる事はないから政権交代はあり得ないが、必ず一定は存在する
社会党が衰退した後、その政治戦力は実質的に民主党に流れたが、民主党は左派から保守政治家まで幅広い意見を抱え込んだため左派色が薄れてしまい、その結果、行き場を無くした左派支持層の票が共産党に流れ、最近は共産党の勢力が大きくなっていた。ところが今回、立憲民主党なんてものが出来たため、一気に共産党は票を減らした。左派のパイが増えているわけではなく、パイの奪い合いをしているだけなので当然の帰着だ。


〜 小選挙区制に対する的外れな批判 〜

小選挙区で自民党が半分弱の得票率で3/4の議席を獲得した事について、現行の小選挙区制度を批判する声も出ている。しかし、これもトンチンカンな批判だ。
小選挙区制では、第1党の獲得議席の比率が得票率に比べて大きくなるのは当たり前だ。そういう選挙制度なんだから、当然だ。それが分かったうえで、簡単に政権交代が実現するように導入した制度だ。かつての中選挙区制度だと、定数3人の選挙区で、自民党が2人、社会党が1人という議席獲得が固定化していた。あのまま中選挙区制度を続けていたら、100年経っても政権交代は起きなかっただろう。
小選挙区制度にしたから民主党は政権を獲ることができた。また今後も、小選挙区制度を維持する限り、自民党政権が簡単に引っ繰り返る事もありうる。それを分かって小選挙区制度を批判しているのだろうか。恐らくは頭が悪すぎて、そんな事も分からないのだろう。


〜 低投票率に関する的外れな批判 〜

投票率は5割ちょっとだったことから、選挙結果の正当性に疑問をはさむ声もある。自民党は投票率50%のうちの半分にも支持されいないから国民の支持は2割に過ぎない、とかいう意見だ。これも驚くべき的外れな意見だ。投票しなかった人は選挙に無関心な人だ。つまり政治に無関心な人だ。そんな人を相手にする必要は無い。選択肢が無かったなんていう言い訳も聞こえるが、そんなアホな言い訳は聞く必要は無い。政治に関心があれば、少しでも自分にとってマシな選択をするはずだ。


〜 民進党の元議員たちの呆れた戯言 〜

最後の生き残りを賭けて希望の党に入ったのに落選してしまった愚かで節操の無い元民進党議員を中心に、小池代表を批判して「党首の資格がない。解党した方がいい」なんて言ってる人も多いが、自分らの変質を棚に上げて「よく言うわ」って感じだ。政策もクソもなく、希望の党の方が人気がありそうだからと言うだけの理由で自ら進んで希望の党に入ったくせに、党首の批判なんてできる資格はない。自分たちが作った政党では無いのだから、偉そうに解党を言える資格は無い。選挙に当選したというだけの理由ですり寄っていったんだから、小池代表には絶対服従なのだ当然だ。自分の愚かな決断を棚に上げて他人を批判するのは止めてもらいたい。

また、希望の党に移って当選した元民進党議員からは民進党の再集結を望む声も聞かれるが、これほど国民を愚弄する輩もいないだろう。どういう経緯であれ、自ら民進党を捨てて希望の党にすり寄って合流した癖に、選挙結果が出た後になって再び民進党に合流しようだなんて、国民を愚弄するにも程がある。あり得ない話だ。

この点、「永田町の内側の数合わせに関与しているという誤解を与えれば、期待はあっという間にどこかに行ってしまう」と言う立憲民主党の枝野代表は正しい。まさに、その通りだ。彼はかつての社会党と同じ路線を選んだからこそ、かつての社会党と同じくらいの議席を獲得する事ができたのだ。それを再び民進党に戻してしまえば、壊滅するのは明らかだ。そんな事も分からない元民進党の議員の節操の無い行動には呆れるばかりだ。

(2017.10.28)



〜おしまい〜





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