羽生選手に国民栄誉賞

〜 乱発し過ぎでは? 〜



平昌オリンピックのフィギュアスケート男子で、ソチオリンピックに続く2大会連続の金メダルを獲得した羽生結弦選手に、国民栄誉賞が授与されることになった個人では最年少、フィギュア選手では初の国民栄誉賞受賞だ。

授与の理由は「大会直前の大きなけがを乗り越えての連覇は日本国民に大きな感動と勇気、社会へ明るい夢と希望を与え、震災復興への力強いメッセージとなった」とのことだ。
確かに、羽生選手の優勝は、冬季オリンピック個人種目としては日本人初の連覇であり、またフィギュアスケート男子シングルとしては66年ぶりの連覇だ。なので、すごい事は確かだが、「歴史に残る快挙を達成した」なんて言うほどの事かどうかは疑問の余地がある。

(石材店)「言葉に気をつけないと女性ファンから刺されますよ」
(幹事長)「だって誰も言わないんだもーん」


平昌五輪の直前に右足首を怪我するという逆境を乗り越えての優勝や、東日本大震災の被災地である仙台市の出身だから被災者支援に尽力していること、なんかも評価されたのだろう
しかし、今回の授与は安倍首相の指示らしいし、安倍内閣による授与が羽生選手で7人目になり、これまで最多だった中曽根内閣の4人を大きく上回っていることから、安倍首相の人気取り政策であるのは間違いないだろう。仮にそうだとしても、羽生選手の業績が誰も文句の付けようのない偉業であれば納得するが、どうしても疑問の余地が残る。

国民栄誉賞は昭和52年の創設以来、これまでに個人25人と1団体が受賞している。受賞者にはスポーツ界や芸能界の人が多く、直近では2月13日に将棋で史上初の永世七冠を達成した羽生善治棋聖と、囲碁で2度の七冠独占を果たした井山裕太十段に同時授与された。
ただし、その選考基準は極めて不明確だ。て言うか、選考基準は無いに等しい。とても曖昧でグレーだ。オリンピック連覇は偉業と言えるのかも知れないが、それなら柔道60キロ級でオリンピック3連覇を果たした野村選手や、水泳の平泳ぎで2連覇を果たした北島康介選手や、体操個人総合で2連覇した内村航平選手なども貰って良いと思うのだが、彼らは貰っていない。柔道や水泳や体操などは種目がいっぱいあるけど、フィギュアスケートは種目がとても少ないから、価値が違うのかもしれないが。

(石材店)「橋尚子は1回しか優勝してないのに貰ってますよね」
(幹事長)「何を言うか!高橋尚子さまは1回しか優勝しなかったけど、疑惑の選考により出場できなかったアテネオリンピックに出ていたら確実に金メダルだったから、2連覇と同じことじゃ!」
(石材店)「強引ですね」


高橋尚子さまの場合は全国民が一人残らず賛同したから何の問題も無いが、他の選手の場合は、2連覇以上達成しながら貰っていない選手がいる一方で、1回だけの優勝でもらった選手もいる。とてもとても不透明というか曖昧というか恣意的で独善的な選考だ

(石材店)「なでしこジャパンも1回の優勝で貰ってますね」
(幹事長)「あれは、良いだろう!めちゃすごい偉業だぞ!」
(石材店)「幹事長こし、めちゃ恣意的で独善的ですよね」

例によってバカでお調子者のマスコミは批判めいた事は一切言わず、「国民全員が納得する受賞」だとか「誰も反対しないだろう」なんて言ってるが、決してそんな事は無い。私のように苦々しく思っている国民も多いことを忘れてはならない。

それと、話題は変わるが、レスリング女子でオリンピック4連覇などという驚異的な偉業を達成して国民栄誉賞を受賞した伊調馨選手に対して、日本レスリング協会の栄和人選手強化本部長がパワハラ行為をしたとされる問題は、一体何のこっちゃ!?って感じだ。こんなに有名ですごい実績を上げている選手に対してパワハラって、レスリング協会はどうなってるんだ?まだ真相は分からないが、全く火のないところに騒動は起きないので、何かドロドロしたものがあるんだろうなあ。

(2018.3.4)



〜おしまい〜





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