東京医科大学が女子学生数を抑制

〜 断じて許してはならない! 〜



文部科学省の局長を裏口入学させて問題になっている東京医科大学が、今度はなんと、入学試験において女子受験生の合格者数を抑制していたことが分かり、大問題になっている。
女子受験生の点数に係数を掛けて一律に減点するなどの手口で女子の合格者数を全体の3割程度に抑制していたのだ。

東京医科大学の入試は主にマークシート方式の1次試験と、小論文などが課される2次試験があるが、1次試験の合格者が出そろった段階で、年度ごとに決めた「85%」「90%」などの係数を掛けて女子受験者の得点を一律減点し、2次試験に進む女子受験生を少なくしていたようだ。不正な得点操作は以前から行われていたが、特に2010年には女子合格者の割合が増えたため、それ以降は徹底されていた。

女子学生を抑制する理由としては、女性医師は結婚や出産で離職し、系列病院の医師が不足する恐れがあるからと言うことだが、もちろん募集要項には男女別の定員は定められておらず、受験生にも一切、説明が無いまま行われていた。

前回の裏口入学事件については、私立大学の医学部の裏口入学なんて当たり前で不思議でもなんでもなかったので、何の驚きも無かったが、恥ずかしながら男女差別があったとは知らなかったので、本当に驚きだ。

(幹事長)「もう、こんな大学、お取りつぶしにしたらどうだ?」
(石材店)「そんな事したら学生が可哀想でしょ!」


確かに裏口入学でない学生は可哀想だが、こんなひどい大学に多額の税金が投入されているってのは許し難い。
東京医科大学に限らず私立大学には私立大学等経常費補助金という補助金が交付されている。もちろん財源は国民の税金だ。東京医科大学には毎年、なんと20億円以上もの補助金が交付されている。冗談のような話だが、この補助金以外にも、東京医科大学は女性の活躍を支援する国の事業「女性研究者研究活動支援事業」に選ばれ、何千万円もの補助金を受けている。女子学生の数を抑えておきながら、あり得ない!
ちなみにアメフト部の犯罪タックルが大問題になった日本大学には、なんと90億円もの大金が交付されている。なので、私立大学だから何しても勝手だという訳ではない。アメフト部が犯罪タックルしてもへっちゃらで大学を私物化している理事長とか、文部官僚の息子を裏口入学させるような理事長がいる大学は許してはならない。仮に、学生が可哀想だからという理由で大学は取りつぶさないのなら、せめて理事長は北朝鮮に島流しにして欲しい

ところで、裏口入学なんてのは、私の理解では、私立大学の医学部では当たり前だ。私立大学の医学部が金で動くのは常識だ。高校時代の同級生には医者の子どもはたくさんいて、彼らは数千万円の金を積んで私立の医科大学へ進学していった。裏金の額は入試の成績次第で、ちゃんと合格ラインに達していれば裏金は不要だが、達していなければ、点数の差に応じた裏金が必要だった。もちろん、医者の子ども達だから金には何の不自由もしてなくて、みんなホイホイと金を積んで入学していった。なので、私立の医科大学は金次第で何とでもなるというのが私たちの常識だ。
しかし、女子受験生への差別ってのは、不覚にも知らなかったのだが、なんと、これも昔からの常識らしい。何も東京医科大学に限った事ではないらしいのだ。

東京医科大学に在籍する女子学生は「元から私立大の医学部にはこうした性別による優遇はあると思っていた。他の大学でもやっているのでは」なんて言ってるし、国立医大出身の女医も「東京医科大学に限らず、国立を含むほかの大学でも同じような話を聞く。女医を目指す女性たちは、もちろんみんな不利なことを知っていたから余計に頑張って勉強をしていた」なんて言ってる。あまりにひどい話で、唖然、呆然だ!

て言うか、東京医科大学のやり方は不可解だ。東京医科大学の今年の一般入試の受験者数は、男子が1596人、女子が1018人で、1次試験の合格率は男子が18・9%、女子が14・5%だ。男子より女子の合格率が低いのは前述の点数調整の結果だ。ところが、その後の2次試験を経た最終的な合格率は男子8・8%に対し女子は僅か2・9%なのだ。男子は1次試験合格者の半分近くが2次試験を合格しているのに、女子は1/5しか合格していない。学力だけなら、そんな事はあり得ない。これは2次試験の面接で恣意的な判断が行われているからだ。面接での採点なら、何が不公正かなんて分かりにくいから、好き勝手にやり放題だ。予備校の教師も、面接において女子学生への差別があるのを前提に受験指導を行っているとのことだ。
でも、と言うことは、何も1次試験で点数調整をやらなくても、2次試験の面接だけで女子受験生を落とす事が可能だ。なのに、なぜ1次試験でも点数調整をやったのだろう。たぶん、点数調整を行わなければ1次試験での合格者数は女子の方が多くなるのに、2次試験での合格者数が男子の方が多くなれば、不正が疑われやすいからだろう。

女子学生の数を抑える理由として女性医師の離職率が高いことが理由とされているが、それは本末転倒だ。女子医師が結婚しても出産しても働き続けられる職場環境を作ることがあるべき姿ではないのか?

(2018.8.5)



〜おしまい〜





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