プラスチック製カップの使用廃止

〜 トンチンカンな方針 〜



三井住友海上火災保険や損保ジャパン日本興亜が、社員食堂での使い捨てプラスチック製ストローカップ廃止する方針を決めた。国内の全ての社員食堂で紙製への切り替えを進めるという。
プラスチックごみによる海洋汚染が問題視されるなか、外食産業を中心にプラスチック製ストローを使用しない方針が相次いで示されているが、本業とは関係無いところでの自主的な取り組みが始まったとして、注目を集めている。

(幹事長)「いやあ、驚いた!もう、びっくり!」
(石材店)「そこまで驚かなくても」
(幹事長)「社員食堂で使い捨てのカップを使ってるのか!」
(石材店)「そこですか」


うちの会社もそうだけど、普通、会社の社員食堂のカップって、プラスチック製はプラスチック製でも、使い捨てじゃなくて、洗っていつまでも使えるハードなものを使っていると思ってた。そうじゃないのか?テイクアウトも多いファーストフードの店なら使い捨てカップを使うのも理解できるが、なんで社員食堂で使い捨てカップを使う必要があるんだ?洗うのが面倒なのか?

三井住友海上火災保険は「2030年に目指す社会像を『レジリエントでサステナブルな社会』と定め、国連が2015年に策定したSDGs(持続可能な開発目標)を道標として、企業活動を通じた社会との共通価値の創造に取り組んでいきます」なんて訳の分からない英語を使った意味不明の声明を出しているが、仰々しくぶち挙げている割りには、その具体的な内容が「社員食堂・喫茶室において、プラスチック製のストロー・カップの使用を廃止し、紙ストロー・紙コップへの使用に切り替えました。今後、コップのふたも紙製に切り替えを予定しています」なんて子供だましのものだ。他にやる事ないのか?
アホくさい。全くアホくさい。仰々しく叫んだ「企業活動を通じた社会との共通価値の創造」の中身が社員食堂での使い捨てプラスチック製カップの使用廃止だなんて、アホらしくて物も言えない。

(石材店)「言いまくってますけど」
(幹事長)「これがボヤかずにいられようか」


もちろん、廃プラスチックによる海洋汚染の拡大や漂着ゴミの増加は世界的にも深刻な環境問題になっている。それくらいは分かっている。しかし、そもそもなんで社員食堂で使い捨てカップを使ってるんだ?プラスチック製使い捨てカップを廃止して使い捨て紙コップを使うなんて、もう呆れて物も言えない社員食堂ではいつまでも洗って使えるカップを使え!

話はそれるが、ペットボトルにしたって同じだ。ペットボトルによる環境汚染の問題は一向に解決しないバカみたいに回収に精を出したって、再利用は限られる。Tシャツを作るったって、そんなに何枚も何十枚もTシャツは要らないぞ。ただでさえマラソン大会の景品でもらったTシャツがタンスに溢れていると言うのに。
ペットボトルの問題を解決するには、昔のようにガラス瓶を使えば良いだけだ。ガラス瓶を使っていたのは、そんなに大昔の話ではない。私が学生の頃はジュースもビールも全てガラス瓶だった。空になったガラス瓶は酒屋に持って行けばお金を返してくれたし、ガラス瓶なら洗っていつまでも使える。

社員食堂で使うカップをプラスチック製の使い捨てカップから紙製の使い捨てカップに替えたり、ペットボトルをせっせと回収して使うあての無いTシャツを作るようなトンチンカンな方策じゃなくて、使い捨てカップやペットボトルを廃止すれば済む話だ。アホみたいな袋小路に入ってはならない。

(2018.9.20)



〜おしまい〜





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