ソフトバンク通信障害

〜 スマホに頼りすぎる社会への警鐘 〜



ソフトバンクの携帯電話サービスに大規模な通信障害が発生した
12月6日の午後、突如、携帯電話が使えなくなったのだ。通話だけでなく、通信のモバイルネットワークも全面的に使えなくなった

原因は、全国各地にあるスウェーデンの通信機器大手エリクソン社製の通信設備の不具合だ。
複数の設備で同時に不具合が発生するなんて、そんな事あるんだろうか、って思ったが、それはハードの故障だろうと思ったからだ。実はそうではなく、パケット交換機のソフトウェアに異常が発生したことによる障害だったようだ。異常と言うか、ソフトウェアの認証の有効期限が切れてしまったというバカみたいな単純ミスのようだ。
なので、複数の設備が一斉に不具合を生じたのだ。そのため、ソフトバンクだけでなく、同じ設備を使う海外11カ国の通信事業者でも、ほぼ同じ時刻に同様の不具合が発生している
政府はソフトバンクに対して行政指導に乗り出すようだが、今回の障害は、何もソフトバンクが悪いのではなく、エリクソンのバカみたいな単純ミスが原因なので、追求するのならエリクソンに対して追求しなければならない。

不具合は、ソフトウェアを旧バージョンに戻すことで復旧したようだ。このような不具合は、例えばパソコンの世界ではよくあることで、マイクロソフトのウィンドウズは私の許可も得ずに勝手に更新を繰り返し、そのあげく、ある日突然、不具合が発生してまともに立ち上がらなくなったりする。その解決策は、更新前の状態に戻すことだ。

(幹事長)「もういい加減にマイクロソフトは勝手にウィンドウズを更新するのを止めてもらいたい!」
(石材店)「話がそれてますよ」


この通信障害は様々な分野で影響が出た
電話が使えなくなったため、久しぶりに公衆電話に行列が出来たりした。若い人の中には、これまで公衆電話やテレホンカードを使った事が無いっていう人もいたようだ。
またメールやラインが使えなくなってプライベートだけでなく仕事でも影響が出た人も多い。
119番通報もできなくなったことから、東京消防庁は公式ツイッターで「火災や救急などの緊急時は、他社の固定電話または携帯電話から119番通報するか、お近くの消防署に直接通報してください」との呼びかけを行ったが、ツイッターで呼びかけても、そもそもスマホが使えなくなってるんだから、あんまり意味は無い。

また、単に携帯電話が通じないとかメールを送れないとか言ったトラブルだけでなく、地図アプリが利用できなくなって道に迷ったとか、スマホ決済ができなくなったとか、JRのモバイルSuicaでチャージや指定席の予約ができなくなったとか、宅配便でインターネットから申し込みがあった集荷や再配達の情報がドライバーの専用端末に届かなくなったとか、コンサートで携帯のQRコードによる入場をとりやめたとか、色んなトラブルが発生した。
いかに、社会がスマホに頼り切るようになっていたかを痛感させられる。て言うか、ちょっとスマホに頼り過ぎじゃないのか。これを機会に、反省すべきではないのか。

(石材店)「新しい情報化社会に着いていけない高齢者の意見ですか?」
(幹事長)「ごほごほ」


確かに、ラインやメールが使えなくなったら、私もとっても不便に感じるだろう。でも、それらはほんの10年か20年前には存在しなかったものだ。あの頃、それほど不便だったとは思わない。無ければ無いで済むものだ。
地図アプリが無くなったら、私もすぐ迷子になるだろうけど、以前は事前に地図を頭の中に入れていた。カーナビと一緒で、便利になればなるほど頭が空っぽになっているだけなので、元に戻せば済むことだ
ましてや、スマホで決済するとかQRコードで飛行機に乗るとか、そういうリスクのあるシステムは止めたらどうだろう

今回は大規模な傷害が発生したから大問題になったが、そもそもスマホを紛失したら個人にとっては同じような問題になる。もっと言えば、持って出るのを忘れただけでも大変な事になったりする。スマホは便利だが、あまり頼りすぎるとリスクが肥大化する一方だ
ちょっと話はそれるが、政府は電子マネー化を推進しようとしているが、そういう愚かな政策も止めるべきだろう。

(2018.12.6)



〜おしまい〜





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