国際ロマンス詐欺

〜 絶対に騙される方が悪い 〜



アメリカの軍人とか国際連合軍関係者などを装ってフェイスブック(FB)などのSNSで「会いたい」なんてメッセージを送り、相手に恋愛感情を抱かせたうえで、「会いたいが休暇申請や搭乗機手配に費用が必要」だとか「軍を辞めるには金が必要」なんて言って多額の現金を騙し取ったとして、ナイジェリア人の男ら4人が逮捕された
このような詐欺の手口は国際ロマンス詐欺と呼ばれているらしい。

国際ロマンス詐欺なんて言うが、その手口はオレオレ詐欺と変わらない
例えば、軍人を装った事件は、まず「戦闘が激しくなっているので軍を辞めたい。司令官に辞めさせるよう頼んでくれないか」なんてメールが届く。それを真に受けて、アメリカ軍司令官を名乗る男に除隊を頼んだら、その司令官から「男を日本に送るための民間機の費用として200万円を振り込んで欲しい」なんてメールが届く。それと並行して男からも「200万円の半分は負担するので、残りの100万円を振り込んで欲しい」なんてメールが届き、結局、その100万円を指定された口座に振り込んでしまったらしい。
他にもシリア在住の医師米国籍の未亡人の女性をかたって、遺産譲渡の手数料なんていう名目で何百万円も騙し取る手口もある。
もちろん、ナイジェリア人達は外国から詐欺しているのではなく、埼玉県を拠点にしていたらしい。なので、国際ロマンス詐欺とは言っても、新手の国内の詐欺だ。

ただし、オレオレ詐欺と決定的に違う点がある。オレオレ詐欺は息子なんかを装って騙す詐欺なので、騙される方が悪いとは思いつつも、同情の余地も無いことはない。認知機能の衰えた高齢者は騙される可能性があるのかな、なんて思う。
しかし、国際ロマンス詐欺と呼ばれるものは、なんと、被害者は犯人と実際に会ったことはなく、単にSNSでメッセージを交換しただけの仲なのだ

(幹事長)「会ったこともない外人相手に、ロマンスもクソも無いだろ!」
(石材店)「まあまあ、被害者に鞭打つような発言は控えて控えて」


中高年の女性が被害に遭うケースが多く結婚や交際をほのめかしながら金銭を要求されるということで、「交際をしていると思っていた」なんて話している被害者女性もいる。しかし、彼女が言う「交際」って、一体何なんだ!?SNSでメッセージを交換するのが交際なのか?最近、現実世界から逃避して、バーチャルな世界で生きているような勘違いした若者も増えているが、いい歳したおばさんまでもがバーチャルな世界だけで知り合った外人相手に恋愛だなんて、もうバカバカしくて同情の余地はない
もちろん、実際に会ったことがあるけれど、諸般の事情でなかなか会えないため、日常的にはメッセージの交換が主になるってのなら分かる。よくある普通の遠距離恋愛だ。でも、会ったこともない外人相手に、勝手に交際している気になり、多額の現金を騙し取られるなんて、もう完全に騙された方が悪い。100%悪い

(石材店)「いやいや、騙した方が悪いでしょ」
(幹事長)「いや、絶対に騙された方が悪い」


額の多い人は、何度も振り込んで、合計で1千万円近くも被害にあっているとのことだが、そこまで騙されるまで分からなかったのか、と言いたい。そんなにお金が有り余っているのか、と言いたい。

思い起こせば、20年前にもクヒオ大佐という結婚詐欺師がいて、日本人のくせにアメリカ軍のパイロットを名乗り、多くの日本人女性から1億円もの現金を騙し取った事件があった。
似たような事件はなかなか後を絶たないとも言えるが、しつこいようだが、クヒオ大佐の事件でも被害者は犯人と直接会って逢瀬を重ねており、被害者は本当の恋愛と思い込んでいたので、同情の余地がある。

しかーし、今回の国際ロマンス詐欺では被害者は犯人と全く会ってないのだ。単にメッセージを交換していただけなのだ。それで多額の現金を振り込むなんて、もう呆れてものも言えない。金が有り余って仕方ないかもしれないが、そんな金があるのなら恵まれない子供たちに回して欲しいと思う

(2019.1.23)



〜おしまい〜





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