Rockford Fosgate

ロックフォードのデモカーは雑誌でも評判のクライスラーPTクルーザーであった。このPTクルーザーは音楽用にロックフォードのデッキを搭載し、尚且つDVDの5・1チャンネルシステムも搭載したデモカー。個人的には前デモカーのシボレータホの方が好きではあるが、このPTクルーザーは自分の為の・・・と、言うよりは家族や友人にも喜ばれる仕様である。
古めかしいデザインと最新のデザインが融合したアメ車としては非常に小柄なPTクルーザー。車高は見事に落ちており、かなりのローダウンである。ロックフォードのデモカーのデザインはいつもながらクールなデザインだが、センスは非常に良い。雑誌登場時はグローブボックスに設置されていた各ユニットもちゃんとセンターコンソールに納められ綺麗にインストールされている。フロントドアにはミッドバス・キックボードには同軸としたミッドハイとツイーター。そしてダッシュ中央にはセンタースピーカーを配置。リアシートは撤去されサブウーファー3発が鎮座。リアゲートを開けるとパワーシリーズのアンプ二枚と5・1チャンネルプロセッサー等がインストールされている。FRPワークも非常に綺麗である。音はロックフォードらしい生粋のアメリカンサウンド。力強く、グイグイと押してくる音は迫力満点。また、サブウーファーの威力もシートの後ろから風圧が来る程だった。


ALPINE

アルパインのデモカーは岡山のアウトバーン製作のフォルクスワーゲンビートルであった。こちらはアルパインの最新デジタル技術を駆使したデジタルサウンド。フロントのスピーカーは全てソニックデザインではあるが、他のユニットは全てアルパイン製。通常のCD再生からDVD・HDCDまで広く対応している。勿論DTSもである。広い車内は音作りにもかなりプラスとなっているだろう。
とても綺麗なブルーのデモカーはアルパインの最新システムとソニックデザインを搭載したフォルクスワーゲンビートル。フロントにインストールされるスピーカーはドアにソニックデザインのミッドバス・ダッシュ上に同じくソニックデザインのミッドハイとツイータである。広いダッシュ上をとても有効に使い試聴位置の距離を取っている。良い意味でも悪い意味でもソニックデザインの音が反映されている音だった。また、トランクにはアルパインのDDDRIVEサブウーファとパワーアンプ二枚がインストールされている。ロックフォード程の迫力は無いのだが、非常に日本的な真面目な音作りの印象があった。典型的なジャパニーズサウンドであろう。しかし、解像度やクリアーな点はロックフォードよりも上手であったように思う。


OSCAR INTERNATIONAL

オスカーインターナショナルのデモカーは真っ白なトヨタウインダム。こちらはデジタル制御を一切しない純粋なソースとシステムの音が聴ける。MBクォートの2WAY6インチとBowパワーアンプ・DENONのCDデッキという非常にシンプルなシステム。シンプルなだけに誤魔化しは一切効かない。
前車を二台聴いた後、そっとウインダムに乗り込んで聴いてみると車の中の静けさが違う。他とは隔離されたような静けさの中で聴くシンプルなアナログサウンドはとても心が休まるヒーリング系であった。デジタルサウンドに疲れた時、聴くとこの音の良さがよく解る。フロントドアにはMBクォートの16センチウーファー・キックボードには同じくMBクォートのツイーター。スピーカーはこれのみのシステム。アンプはオスカー自社のBow。CDデッキはDENONのデッキを搭載。情報量や音のまとまりはデジタルには負けるが、アンログサウンドの良さを目一杯引き出した音であろう。とても安心して緊張せずに聴ける音である。HI−FIの原点のようなオーディオカーであった。今回のデモカーの中では一押しである。


MINES COMPANY

マインズカンパニーのデモカーはフォルクスワーゲンポロであった。しかし、このポロ・・・・なりは小さいがマニアックなシステムで驚きである。外部ボリューム・自作ネットワーク・キャパシター用リレー(キャパシターを使用した時としない時の音の差が解る)カーオーディオを趣味としている方であれば興味津々であろう。
こちらもデジタル補正をしないアナログサウンド。1DINのXESと言われたソニーのデッキから出力された信号は、キッカーのZRシリーズのアンプに送られ信号を増幅。増幅された信号は自作のネットワークを通り、ドアのモレルのミッドとキックのモレルスプリーモを鳴らす。サブウーファーは角ソロであった。これのネットワークだが、車両を持って来られたマインズカンパニーさんの自作。とてもマニアックなネットワークである。また、このポロに搭載されていたBA/LABのキャパシターだが非常に高音質。キャパシターを使用すると解像度・伸び・音場・全てが良くなる傾向にある。これは聴く価値大である。価格は高い・容量も少ないのだが音の良くなるキャパシターは貴重。さすが、200万クラスのホーム用アンプの部品である。ちなみにこれはニチコンの特注だそうだ。


BABY STAR

NOW PRINTING!


BACK     TOP     NEXT