きっかけ・・・
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そもそも劇団を立ち上げようと思ったきっかけは、あの阪神大震災でした。
テレビで映し出される惨事を目にし、何か出来ることはないかと考え、
その時所属していた劇団の有志とともに現地に向かいました。
自転車7台に提供を受けた品や、図書館で借りた紙芝居などを積み込み、
避難所を回りました。
最後に行った老人ホームでのことでした。
「高松で劇団してマース。今日は、お雛様持ってきました。」
すると、「今、そういう人たちを待っていました!!」との返事が…。
「劇団」と聞いたそこのスタッフは、そこで私たちが「何か」をすることを
期待したようです。
しかし、「劇場で公演をする」という活動をしていたため、
その場で何かすることは出来ず、おじいちゃん、お婆ちゃんと
お話をして帰ってきました。
もちろん、それで当初の思いは達成できました。
玩具屋さんから提供を受けたお雛様も喜んでもらえたし、
それぞれのメンバーがお話ししたおじいちゃん、お婆ちゃんも
「お話しできて良かった。」と笑顔を見せてくれました。
だけど、「今、そういう人たちを待っていました」
という声が私の心に響いていました。
それから2年後、芝居をとおして出来ることを模索しつつ、
「芸のある劇団」をキャッチフレーズに劇団暖団を立ち上げました。
そして、劇場で公演する「本公演」と
こちらから芝居を出前してしまおうという「出前公演」の
二本柱で活動をしています。
まだまだ、「一芸」に秀でることは出来ませんが、
2002年、暖団の中に音楽部とダンス部が誕生しました。
亀のようにゆっくりとした歩みですが、
いつの日か、暖団の「芸」として披露できるよう、
今日も活動を続けています。
(nao)
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