新人公演 2002

ある日天使が舞い降りた

作・演出:伊東なおみ

 

2002年 5 25()

@     1600  A 1930

26()

@1400

あかつきホール

 

 

新人公演と言うことで、新人あいポンが主役に大抜擢。

脚本も書き直し書き直しで出来た作品です。

昔からのメンバーも新しいことに挑戦し、

皆、初心に戻り、創りあげました。

 

story

                                                               

ハッピーエンドが売りの漫画家 水田真理(ペンネーム白鳥麗花)は、

デビュー作「天使が舞い降りた朝」以来ぱっとしない。  

担当編集者 佐伯の説得で、「天使シリーズ第二弾なら・・・」と、

危うかった契約は継続されるが、真理本人は失恋がもとで

漫画が書けなくなってしまう。       

   そんな真理のことを応援しているオカマの友人照男。                  

   〆切は明日の夕方4時。                                              

   そんな時現れたのは・・・                                               

    「あの、どちら様ですか?」 「見てわかんない?」

 「さあ」        

    「こんばんは。天使・・・の見習いです。」

 

 

ご挨拶

伊東直美

 

 今、テレビで若かりし頃の吉田拓郎が

「今はまだ人生を語らず」という歌を熱唱しています。

人生を語らずかぁ。私はどうかなぁ。

う〜ん、若干30才とちょっとで本当は人生なんて語れるはずもないとは知りつつも、劇団員を前に偉そうに言ってる・・・。

うう、恥ずかしや。

でも、演劇って、人の人生を演じなくちゃいけないから、

ついつい知ったかぶりをしてしまうのです。

 そして、今回、初めて脚本を書いてしまいました。

ここでも大いに人生を語りたいと思っていたけど、・・・

思いはあってもなかなか語れなかった。

やっぱり人生経験が足りないのかなぁ。

いえいえ、語彙が足りないのです。

勉強不足。

ああ、やっぱり人生経験がまだまだ足りないのね。きっと。

 人生を語るにはまだ若すぎますが、

若いうちから大いに語って欲しいものがあります。

それは「夢」。

最近、おばさんの域に達してきた私は、

夢を語れない子どもや青年のことが気になります。

覇気がない若者たちのことが気になります。

 とはいえ、チョット考えてみると

もしかしたら彼らは時代の先駆者かもしれません。

以前、「新人類」といわれた私たちが今は社会を動かしている世代ということを思えば、「今の若者達は・・・。」と嘆く前に「今の大人たち」がなすべきことを考えなければいけないのかもしれません。

若者たちに求める前に、大人たちが、大いに夢を語り、人生を語り、

上を向いて歩くべきかもしれません。

 

上を向いて歩こう 上を向いて歩こう 上を向いて歩こう

  

 本日はご来場いただき、誠にありがとうございました。

そして、この公演に際し、多大なるご協力をいただきました皆さま、

心より、お礼申し上げます。 

 

(公演パンフレットより)                                                                    

 

 

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