第七回放哉ジュニア賞
ぱじめに
今回は七七一人、一○七九句の投句がありました。例年の事ながら指導、整理をしてい
ただいた先生方に厚くお礼申しあげます。
昨年は〃感性とロマン〃を中心に選句いたしましたが、今回はそれに加え〃夢〃という
事を念頭に置きながら選句させていただきましたが、どの句も大人にないキラリと光るひ
らめきがみられました。本来なれば全員に賞を差し上げたいところですが、一応左記のと
おり選句いたしましたのでご了解ください。
さて、荻原井泉水の自由律俳句理念は、自然・自己・自由というご一本の柱からなってい
ます。放哉も山頭火も自由律俳句が存在しなかったら、自己の苦渋に満ちた内景を表現す
る文学形式として、決して俳句を選ばなかったでしょう。
井泉水は講演(昭和四十七年)の中で「自虫律俳句は尾崎放哉や種田山頭火のような奇
行の人でなければできない、と誤解している人もいるようですが、ちがいます。日常の生
活に即したものです・・・・・・。」と述べています。
五・七・五の形式にこだわらず、自由に作ってほしいものです。
次回も沢山の応募を期待いたします。ありがとうございました。

                                「放哉」南郷庵友の会
                                小豆島尾崎放哉記念館
一年 二年 三年 四年 五年 六年 優秀 入選 佳作
小豆島町立
池田中学校
9人 5人 14人 1人 3人 4人 8人
18句 10句 28句
鳥取市立
修立小学校
35人 17人 28人 35人 22人 29人 166人 4人 6人 10人 20人
35句 17句 31句 35句 27句 37句 182句
土庄町立
土庄小学校
16人 32人 33人 50人 54人 43人 216人 4人 8人 14人 26人
28句 45句 52句 81句 99句 73句 360句
土庄町立
渕崎小学校>
37人 47人 51人 50人 50人 50人 285人 4人 9人 14人 26人
39句 70句 60句 81句 71句 78句 399句
土庄町立
四海小学校
13人 20人 15人 9人 21人 12人 90人 2人 6人 9人 17人
13句 21句 22句 9句 21句 24句 110句
771人 15人 32人 54人 101人
1079句
優秀賞
土庄小学校1年 中橋千夏(ちなつ)
みか月のあいだうさぎはどこにいる
よくきがつきました。でもしぱらくするとまたかえってきます。
うちゅうたんさくの「かぐや」でみてみたいですね。
土庄小学校2年 八木菜未香(なみか)
あさがおがらっぱのようにふいてるよ
なつのあさになると、あかやむらさきの花がらっぱのように、いっせいに天にむけて
えんそうしているようにみえます。どんなきょくか、いちどきいてみたいですね。
 
土庄小学校3年 蓮池朋希(ともき)
おらは おら
おらは方言(ほうげん)で、俺(おれ)、じぶんのこと。この句、はじめのおらで
じこしゅちょうしており、あとのおらでしっかりじぶんをたしかめています。
ともき君はいしのつよい子でしようね。

土庄小学校5年 河原嘉次郎(かじろう)
せんこう花火まるでさみしい太陽だ
せんこう花火はパチパチはじけ、すぐに消えます。これをしずんでいく太腸と見たのでしょうか。
きれいな句ですね。
 
渕崎小学校一年 須佐美 想(こころ)
トナカイさんサンタクロースはおもいの
みんなはサンタさんのプレゼントをまっていますが、あなたはおもいソリをひっぱるトナカイさんを
しんぱいしています。こころのやさしい子ですね。
渕崎小学校2年 濱田晴香(はるか)
いちごさんたねとたねがおともだち
いちごにはゴマのようなつぶつぶがたくさんついています。それをおともだちとみたあなたは、
がっこうでもみんなとなかよくしていますね。
渕崎小学校3年 清水理央(りお)
ないてるないてるきみのこころ
なかのよいともだちのしんばいごとを思いやるきもちがよくでています。
なかせてあげてください。なきおわると、いつものえがおになるはずです。
 
渕崎小学校6年 木村 夢(ゆめ)
おはようと声を出すたび白い雲
 朝の登校時はみんなでおはようとあいさつして一日のべんきようがはじまります。
冬の朝、はいた息を雲と見た感性はすばらしいです。
四海小学校1年 西本 暖(はる)
ブランコゆらゆらおそらがまぶしい
いえのなかでゲームをするより、そとにでて、うんどうするほうがよいです。おもいきりこいで、
あおいそらをみて、しぜんにふれてください。 
 
四海小学校3年 伊藤千真(かずま)
とんぼは赤いやけどした
 なるほど、赤とんぼはやけどしてあんなに赤くなったのですか再でもやけどはあついので、
せめて赤いクレョンをぬってあげましよう。青い色もね。
 
修立小学校1年 西垣花梨(かりん)
青空は小とりのえかきちよう
 小とりは青い空の中をぐるぐるまわったり、ちゆうがえりをします。木にとまってクレョンを
もってまたとぴます。どんなえができるのかためしみですね。 
修立小学校2年 田中紗英(さえ)
ときどきせきをする十二月
冬になるとかぜがはやり、せきがでます。それを「ときどきせきをする」であらわし、
「十二月」といいきっています。こんな句は大人でもできません。すぱらしい句です。
修立小学校3年 湯本日南(ひな)
風はさみしいたび人
風にはいろいろなしゆるいがあります。この風はどんな風でしょうか。そしてだまってどこに
いくのでしょうか。この句「風はさみしい」でとめ、あと「たび人」とよんでください。
修立小学校6年 澤田果歩(かほ)
冬のつぼみ夢つまってる
つぼみは寒いあいだじっとたえて、春がくるのをまっています。つぼみのそれぞれ
の夢はどんなことでしょうかUあなたの夢も早く開くといいですねむ
池田中学校2年 市坂勇斗(はやと)
農村歌舞伎化粧がつめたい
島の農村歌舞伎は五月と十月に上演され青天井の芝生で「わりご弁当」を食べながら
見物します。白ぬりの役者さんの顔がつめたく見えたのは、電燈の光だけでなく、夜の
問のせいかも知れません。


入選
竹うまにのってみおろすともだちのかお 土庄小学校1年 須藤嘉一(かいち)
しやぼん玉空にうかんでたぴをする 土庄小学校2年 田渕都妃(みやび)
雪だるましとしとながれる水のあせ 土庄小学校3年 平地晃人(あきと)
落ち葉の中に思い出一つ 土庄小学校5年 橋本紗希(さき)
赤・黄・橙秋の色 土庄小学校5年 大川遼太(りょうた)
四月七日ほうさいとわたしの記念日 土庄小学校5年 中村千夏(ちなつ)
えんがわにひなたぼっこのかげ二つ 土庄小学校6年 森井清人(きよと)
いがいがのかわにはいってひるね中 土庄小学校6年 山本香美(かみ)
あめはくものなみだだよ 渕崎小学校2年 太田明目香(あすか)
ぶどうはねいつもくっついてしあわせ 渕崎小学校2年 佐伯真由(まゆ)
えんぴつさんおふとんでねたらいいのにね 渕崎小学校2年 合内愛美(あみ)
サンタクロースとトナカイものんびり正月 渕崎小学校3年 川口俊貴(としき)
秋、かげが長くなった 渕崎小学校3年 阿冶弘典(ひろのり)
ああヤバイ雲がだんだんドーナツに 渕崎小学佼4年 湊 亜樹(あき)
葉をおとし春のじゅんびをしているよ 渕崎小学校5年 松本朱里(じゅり)
春の風しばふの上でごろんごろん 渕崎小学校6年 阿冶美妃(みき)
風のむきおちばがおしえてくれるよチラチラと 渕崎小学校6年 田中 亮(りょう)
てつぼうぐるぐるじぶんもぐるぐる 四海小学校1年 高橋 優(ゆう)
へやのすみこわれたおもちゃないている 四海小学校2年 富松侑大(ゆうだい)
波にのりりゆうぐうじょうへザブンザブン 四海小学校3年 笠井美咲(みさき)
そっとあるくこっそり人のかげをふむ 四海小学校4年 長栄勘太(かんた)
夕日は一人で見るとさみしいの 四海小学校6年 松浦朱里(あかり)
キラキラと夜空にうかぶコンペイトウ 四海小学校6年 丸岡 優(ゆう)
木にマフラーをあげたい 修立小学校1年 田中 桂(けい)
花火の音がするまど 修立小学校2年 山根法子(のりこ)
あられが歩道をわたる 修立小学校3年 三木帆菜美(ほなみ)
いも虫が糸をつるしてブランコだ 修立小学校4年 川村大地(だいち)
六月は空が泣いている 修立小学校6年 吉谷 叶(かな)
しやぼん玉は宇宙船 修立小学校6年 田中 悠(はるか)
教室駆けぬける春風 池田中学校2年 大石有紗(ありさ)
柿色の夕日手でつかんでとってみたい 池田中学校2年 藤塚さや香(さやか)
ぼうしをとらないでそれはどんぐりの宝物 池田中学校3年 鎌田真由(まゆ)
佳作
せん生のかわいいえがお大すきよ 土庄小学校1年 中橋果乃(かの)
山がねきれいなようふくきているよ 土庄小学校2年 藤井美凪(みなぎ)
どんぐりとまつぼつくりがあそんでいるよ 土庄小学校2年 飛多基志(もとし)
ありんこはいつもとことこはたらくよ 土庄小学校3年 吉岡佑梨(ゆり)
一年生のランドセルは大きい 土庄小学校3年 河原航司郎(こうしろう)
鼻の頭の皮がむけたらもう夏体みも終わりかな 土庄小学校4年 三枝瑞穂(みずほ)
季節には四つの種類があるんだよ 土庄小学校4年 濱岡 結(ゆい)
山の中赤い葉っぱがぼくを包む 土庄小学校5年 南堀仁志(ひとし)
赤とんぼとんでひまわりかれてゆく 土庄小学校5年 木場成美(なるみ)
小さな手が赤くそまった秋の山 土庄小学校5年 酒井まどか
やきいもは落ち葉の中でねむってる 土庄小学校6年 鳥井修也(しゅうや)
落ち葉ちる季節が変わる合図です 土庄小学校6年 村井麻佑(まゆ)
シーソーは二人ではかる体重計 土庄小学校6年 三枝 新(あらた)
ゆきだるま時間がたてば泣き顔に 土庄小学校6年 奥村亜希(あき)
カメさんいしの上でなにしてるの 渕崎小学校1年 亀原優花(ゆうか)
スズメさんどうしてうたがじようずなの 渕崎小学校1年 山ロ奈美(なみ)
山のたきザーザーと言つてしやべつてる 渕崎小学校2年 菊井柚果(ゆうか)
ランドセルいろんな色でしあわせだ 渕崎小学校2年 木村永遠(とわ)
雪だるまうごきそうな冬の朝 渕崎小学校3年 丸井 陸(りく)
小鳥さんお話してる何だろう 渕崎小学校4年 岡田加奈(かな)
春の声耳をすませば間こえるよ 渕崎小学校4年 佐伯颯太(そうた)
ゆきだるま顔がなければのつぺらぽう 渕崎小学校4年 三木朱音(あかね)
白い息あったかそうだけどつめたいな 渕崎小学校5年 橋本美優(みゆ)
初日の出まあるいもちみたいできれいだな 渕崎小学校5年 山崎浩輔(こうすけ)
夕方は赤にそまってきれいだな 渕崎小学校6年 橋本真実(まみ)
冬の夜白いようせいおどってる 渕崎小学校6年 井口真里(まり)
奈良の秋大仏さまも紅葉だ 渕崎小学校6年 岡上 愛(あい)
ザーザーと子守歌みたいな海の音 渕崎小学校6年 川下萌子(もえこ)
通学路ほうっといきをはいてみる 渕崎小学校6年 山根瑞貴(みずき)
雪の中春がおしのけ顔出した 渕崎小学校6年 須藤阿月(あづき)
はねつきは2人の心つながるよ 渕崎小学校6年 旭野紗也佳(さやか)
きもだめしゆうれいたちのパーテイーだ 四海小学校1年 後田晃太郎(こうたろう)
ぶるんぶるん車がおならをしているよ 四海小学校1年 富松奈美(なみ)
ふうせんがとんでるふわふわふわ 四海小学校2年 片山翔太(しょうた)
ふぶきはゆきの王さまのおいかりだ 四海小学校2年 早川 黎(れい)
花の形ひこうき空までつれてって 四海小学校3年 島本奈美(なみ)
どりるどるどるあながあく 四海小学校3年 畑中海人(かいと)
寒い冬心さびしい桜の木 四海小学校5年 馬上悠太(ゆうた)
桜の木きれいな花はまた来年 四海小学校5年 山本沙弥(さや)
白い雪きえてものこるぼくらの思い出 四海小学校6年 田中麻仁(まあと)
かぶ もつと自くなあれ 修立小学校1年 溝口希美(のぞみ)
白いだいこんゆきみたい 修立小学校1年 森岡亮太(りょうた)
水たまりは雨の落とし物 修立小学校3年 小林瑞季(みずき)
ピユーピユー風はホイツスル 修立小学校3年 山下翔太郎(しょうたろう)
ありさんはえさをさがして旅に出る 修立小学校4年 溝口優希(ゆうき)
いちようの葉散ってじゆうたん完成だ 修立小学校4年 山根彩夏(あやか)
いわし雲みんないつしよに泳いでる 修立小学校4年 西川早菜(さな)
冬の山はけものの寝床 修立小学校5年 黒川唯人(ゆいと)
にじ見れば心もにじ色 修立小学校5年 柿田大樹(ひろき)
ポケツトは冬のたからもの 修立小学校6年 山根由佳(ゆか)
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