NBCチャプター徳島

旧吉野川を舞台に大暴れ!


第4戦 8月17日 エコギヤ/ノリーズCUP

25位

届かぬ想い

チャプター徳島の最終戦である。
お盆休みの終わり日曜日に開催という事もあり、オフリミット期間を設けていなかったのだが、何やかんや色々あってプラクティスに入らずじまいで挑むことになった。

夜中に自宅を出発、寝ぼけまなこをコンビニに寄って覚ましながらスロープに到着する。
今回は夜が明けきる前に全員集合したスタッフ...前日土曜日に猛烈な夕立ちが降ったので、ひょっとしたら当日も同じようになるかもしれない...なので時間をどんどん前倒しにしながら早め早めの運営(雨が降る前には器材もろとも撤収できるように)を行なうことになった。
そんな話を朝のスタッフミーティングでしていると、何だか足がかゆい。暗くて全然気が付かなかったが前日の雨で蚊が大量発生しているらしく、すでにハーフパンツからはみ出たスネ〜足首にかけて4箇所も5箇所も刺されていた。
「かいかいかいぃ〜」どうすりゃいいの?って程のかゆみに耐えながら受付業務をすませ、ボート準備を行ない、いつものように最後のランチングで水面へと浮いた。

今年のチャプター戦で目標にしているのは、もう何年も出場できていない『中国四国ブロックチャンピオンシップ』への権利を獲得すること・・・そのために一発勝負をかましたい気持ちをグッとこらえて一戦一戦の手堅いポイントの積み重ねを続けてきた。
で、今回の最終戦は定水日、これが無風どピーカン照りでカレントも無い状況なら自分に勝機があると期待していたのだが、あいにく前日の雨が災いして定水日なのに水量豊富でカレントは強く、時おり真夏の暑さを忘れるほどの曇り空、吹いてくる風は優しい...うーん、オイラにとってはこっち(釣りしやすい状態)のほうがコンディションとしては悪いんだよね。
でも文句なんて言ってられない、とにかくこの一戦、やるしかない!
着実なポイントを得るために設定した目標ウェイトは2キロ+α、つまりキロフィッシュ×2ともう一本はオマケで300gでも何でもいいから加えたい、というトコロ。だって700〜800g×3は自分にゃ到底無理だしね、この晩夏では。

チャプター会長の石川プロが今回のスポンサー代表でもあるため、朝のミーティングでは何度も挨拶をする大活躍・・・四国内では数少ない「JIJIより多忙」なアングラーだが、この人は常に笑顔を忘れない。その姿勢が大好きだし、自分も見習いたいと思うところである。

さてスタートしてわき目もふらずに入ったのは上流域、旧JT裏のポンプ小屋から攻めることにした。
ここ数年で旧吉野川からヒシ藻がほとんど無くなった。そのかわり水面下にびっしり生育するウィードベドとかウォーターレタス系の流入が多く見られるようになってきた。
そのレタスをかき分けるようにショアライン沿いのシャローへテキサスリグを撃ち込んでゆく。
排水エリアからオーバーハング、そして次の排水エリアまでノーバイトで進んだところで移動を決意。自分としては絶対的な狙い目のある川崎橋までやってきた。
橋脚や周辺ウィードなどを一通り攻めて反応が無かったので、先に述べた「ここぞ」の釣りを試みることにした。それは水位の高いこの状況でこそ有効な方法である。
川崎橋の上流、向かって左側のシャローエリア、そこはウィードカーペットが一面に広がってボートで進むには困難なほどのエリアである。しかしそのなかでも水と魚の通り道になっているウィードの薄い一本のラインがある、そこを狙うのだ。

縦に伸びるその筋を様々なアプローチで攻める、するとレタス畑とその筋が合わさるスポットにねじ込んだテキサスリグが着底するかしないかのタイミングでゴンッ!と。
キャスト直後でいくぶんラインスラックがある状態なのに、ロッドを持つ手にしびれるようなバイトの瞬間が伝わってくる。
20〜30cmのバスじゃない事は誰でも判るほど。とにかくウィードに潜られたらアウトだ、一気の大アワセで出来る限り水面に近いところまで浮かせ・・・られる間もなく弓なりに引き戻されるロッド。
まだ藻ダルマ変化じゃなく突っ込んで逃げているだけの状態のバスに、力いっぱい締めたミリオネアのドラグが空回りする...どんだけデカいんや、顔見せてみろー!と渾身の力で追いアワセ、パワー対パワーのやりとりが開始されたと思いきや、突然のラインブレイク... まじで?!

声にならない声で空に叫び、軽くなったロッドを叩きつけながら水面に叫ぶ。奥歯のこすれる音が耳の下で響く。ホントの歯ぎしりってコレなんだな。

大切な、滅多にないチャンスを失ってしまった。中ば途方に暮れながら次の一手を探す。このまま粘るべきか...はたまた別の策を講じるか?
粘ってみようと思った。しかし水位が若干高すぎるのか、私が狙いを定めているウィードの筋を、それも新しい魚が流入してくる側を他選手のボートが次々と通ったり横切ったりしてゆくのだ。
確かにね、かなり浅い部分をボートで通るときはエレキにウィードが絡むのを避けてウィードの薄い部分を選んで通る、そりゃオイラもそうだ。
なので残念ながら混雑した現在の状況では、しばらくこの筋狙いは使えない。となれば話は早い、移動だ!

やって来たのは今切川、まずはスロープ下流のテトラが終わった辺りから北島応神大橋へ向かって流しはじめる。
この時期になると表層を意識している個体も多くなってくるので、ノーシンカーやグラビンバズ気味の横動きも交えながらキャストを続ける。
しかし思いのほか・・・と言うか全く反応が無い。
やはりここは丁寧にフリップを続けるほうが集中力あがるよな、なんて考えで再びベイトロッドを手にする。

応神大橋の周辺は特に念入りに撃ちまくったがノーバイト、それでも諦めちゃいけないのだっ!
アシ島まで一気に移動してしまおうかと思ったのをグッとこらえて、これ以上攻めていない部分が無いくらいに徹底的に撃ちまくる。
そんなストレッチの途中で、「ここは絶対に(魚が潜んで)おるやろー」「エエとこ(キャスト)決まったわー」と何度つぶやいたことだろう。何度も何度も裏切られて落胆して・・・

ついにアタリがやってきた!

キャスト、着水、そしてすぐゴンッ!という黄金パターン。アドレナリンが出まくる私の一番好きな釣り。
こんどはラインチェックしたばかり、もう切れるもんか!と強引に寄せてきてネットにキャッチ。
キーパーとして十分な
995gフィッシュが、ようやくライブウェルに収まった。

ホッとするもつかの間、気持ちは次へと切り替える。
アシ島まで進んできて、点在するクイの内側を攻めている選手がいたのでようやく移動を決意、久々にエンジンへ火を入れて一気に最下流デカバス岬まで走る。
あの手この手で岬からモータースワンド周辺、さらには岬の手前まで戻って水路などを攻めまくったが、それ以上のバスは反応してこない。
最後の最後のチャンスを願ってスロープ周辺まで戻り、そこから三つ合橋方面へ強い流れに逆らいながらオイラもバッテリーも最後の力をふりしぼって釣りを続ける...がしかし、2本目には結局出会えずじまいで無念のタイムアップ。

それなりに良型とされるバスでも、さすがに一本で入賞できるほどチャプター最終戦は甘くない。
痛恨の25位、5点ボウズへと沈み、あと1点の差で中国四国チャンピオンシップにすら届かない結末を迎えるカタチとなった。
本気で地団太踏むほど感情を露にして悔しがったのは久しぶり。
でもこれが勝負だ。
チャプター戦でも目標を持って頑張って上位に絡んでいけばJBプロ戦にも劣らないドキドキワクワクを感じられることを再認識した一戦、いや一年の戦いであった。

 特上焼肉はがっつり頂きました

 

  

第3戦 7月13日 ポパイR11店CUP

14位

明るく楽しく真剣に

もう3戦目となるチャプター徳島戦は、すっかり真夏を感じさせる暑さのなか開催された。
いつものようにプラ無し。夜中に自宅を出発して国道をひた走り...途中えらく遅いクルマに前を走られたせいでスタッフ集合時刻の午前5時に5分遅刻してスロープに到着した。
この時期の朝は早く、すでに空は明るいのですぐにチャプター本部設営に取りかかる。
運営準備が整ったところで大会出場するスタッフは各自のボートセッティングを始める訳だが、その前に全スタッフ集合!の号令がかかった。

実はこの日、集合時刻の午前5時に集まっていたのは、大会に出場しない(完全ボランティアでわざわざ遠くキューヨシまで来ている)副会長だけだった。
確かに出場選手兼スタッフというのは大会の準備もありまた各自それぞれ家庭や仕事などあって、少しでも仮眠睡眠していたい理由はあるのだろうが、それでも『慣れ』がほんの少しでもスタッフ意識を低下させていた事実というのは、ある。
ここはひとつ、自らの気持ちを新たにして、選手としてもスタッフとしても全力でやっていこうじゃないか!と、しっかり者の兄ちゃんプロに代表者として厳しい言葉をかけていただく事になった。

・・・そうだよな、チャプター会長や副会長にしたって、もちろんJIJIだって他の委員だって、みんな最初は(今でも)基本的に選手=トーナメンターなのだ。それを有志たちが集まってNBC本部との連絡をとり、毎年毎回の大会協賛スポンサーを探してお願いして、景品の購入から当日の運営、HP等による周知や結果公表など、基本すべてボランティアでやっているのだ。だってバス釣り大会が好きだから。大会を開催して盛り上げたいから。
もし一所懸命に動いても、妙な不正疑惑が発生したり、ルールやマナーを守れない連中が続出したら...きっと楽しく無くなる。楽しく無くなったらスタッフなんてみんな「やーめた」でバラバラになっちゃうのは必至...つまりチャプター戦なんて、ダラダラが続いてしまうと来期から、いや次戦から消滅しても全然おかしくない状態で開催されているのだ。
あらためてその事実をスタッフ全員が共有し、「それでも頑張ろう、楽しくいこう!」と気合いを入れなおした。

さて早々にボート準備を済ませて、他の一般選手が受付する前にJIJI自身の受付を行なっておく。すると引き当てたフライトは何と1番!・・・おいおい何処に行けっちゅーねん(爆)
真夏の暑さ&ほとんど無風&定水日でカレント弱い...の逆3拍子揃ったコンディションだ、こうなりゃ朝一勝負!頭ン中をフル回転させてはじき出した答えが「共栄橋と周辺ウィード&テトラ」だった。
プラスアルファ的な豊富なストラクチャーを有するスポットは旧吉野川に数多くあれど、その狭い川幅(チャネル幅)で少しでもカレントを意識することのできる場所は限られる。しかもそこはスタート地点からそんなに近くも遠くもないため、絶妙なポジションで朝一に充分釣りきれると考えた。

スローエリアを抜けて一番乗り。さっそく本命の橋脚&ウィード塊へのキャスト開始・・・とにかく後続の選手がわんさと押し寄せる前にキロフィッシュ一本仕留めたい。
航路に近く相当な交通量となってプレッシャーがかかる前に・・・あれ?
待てど暮らせど後続選手の姿が見えない。ひょっとしてスタートに何か問題あったの?と不安になったところでようやく次の一艇が...って、それだけかよっ!
他の選手たちはほとんど中〜下流域に向かっていないのだ。それはアレですか?本筋下流方面は釣れないってコトですか?

案の定、こちらも待てど暮らせどアタリは無い。ウロウロしながらウィード奥の蔭に目を凝らせてみるが、魚の気配すら無いのだから困ったもんだ。まさに「やっちまった」状態の男がひとり・・・

朝しか勝負にならないと踏んで、それをハズしてしまった。粘ってみたが結果は出ない。すでに日は高く、雲の切れ目から時おり灼熱の太陽が容赦なく肌をさす。
持参した2リットルの水分のうち1リットルは飲み干した。それが大粒の冷や汗になって頬をつたい、顎からポタポタ滴りはじめていた。

普通なら「あかんかも」と考えがちなJIJIだが、その日は朝のスタッフミーティングで注入された気合いが全身にみなぎっていた。
朝一がダメならダメで上等だ、まだ時間は半分ある。諦めるにゃ早すぎるんだコンチクショー!
エレキをあげてエンジンに火を入れる。「こうなりゃ自分の好きな釣りを貫いてやらぁ!」...目指すは上流域、JT裏の排水エリアだった。
わき目もふらずポンプ小屋まで辿りつき、キャスト開始。
基本的にカバー撃ちがメインとなる。プラスアルファ的な要素としては排水による水の動き、そしてここでよく見られるフライ(稚魚の集団)をキーにして組み立てることにした。
ポンプ小屋そばの排水スポットには水が出ていなかったが、すぐ横のオーバーハング脇に点在するウィード塊の中にキャストしたテキサスリグから、待望の
700gフィッシュを手にすることになる。
ノーフィッシュだけは逃れた、思わず安堵のため息がもれる。

しばらく流して次の排水溝、ここは少しだけ水が出ていたので期待できそうだ...が、要所では無反応。
たまたま流しながら撃っていた、そばの薄いカバーにテキサスを着水させたと同時に先程より一回り小さいバスがパクって。よっしゃぁー、とりあえず2発目!とロッドをあおると、軽い感触と勢いよく顔面めがけて飛んでくるワーム(フック/シンカー付)、怖っ!

...おまえ今パクってしたやんけ、このド下手くそがー!とバスに言っても無駄だけど。

...つーか、下手なんオイラなんだろうけど(泣)

とりあえずライトリグでフォローかけてみる。500gでも600gでもいいから切実に一本追加したい状況なのだ。
すると今度は着水後しばらく引いてきてから、その沖のウィードパッチでアタリが感じられた。
大きくアワセると水中でグイッグイィッて・・・なんとかー、この重さ、この引き加減、いつも「すわ!デカバス」と思わせといてのラー様ってやつじゃん。ほんまクッソー、適当にあしらって寄せてきたら、いきなりエラ洗いジャンプ。
おや?バスやんけ。ブラックやん。結構な大きさやんか!うわー、うわー。

本来なら超ドキドキもんだ。でも今日はすでにボート横まで寄せてきているのでカバーに潜られる心配もない。しかもラー様を直接掴めないJIJIだけにすっかりランディングネット片手に用意できていたため何なくキャッチ。
思いがけずに嬉しい
1200gフィッシュを追加することができた。

こうなればおのずとテンションも上がってくる。なんせ当日のコンディションは過酷で厳しいサマー戦そのものなのだ。優勝/準優勝となればさすがに凄いウェイト持ってるんだろうが、3kg超えなくともお立ち台を狙えるレベルだと予想できる。
...あと一本...さっきのパク君が、たとえば500gでもシングル、もし700gだったら上位入賞ってトコロまでチャンス近付いてるんじゃないのオイラ、ひょっとして。
これでキロフィッシュとか追加したらお立ち台でしょマジで。

いよっしゃぁーっ!あと一本!

・・・2リットルの飲み物が無くなって、汗すらあまりかかなくなった身体(←軽い脱水症状やがな、あかんやん!)にムチ打ちながらも必死でラスト一本を探す。
テキトーにカバーにキャストしても、もう12時なので時合いは期待できずバスの反応も悪いだろうってことは予測がつく。そこでサイト。ともかく目に見えるバスをひたすら探して、それを狙うしかないとの結論に達していた。

三つ合堰そば、いつものストレッチ&水門、今切川北島応神大橋、高圧線下エリア、坂本テトラ・・・とにかくバスを見つけるため様々な場所を巡った。
でもね...「その一本」が見つからない。各エリアでサイトだけでなくブラインドキャストも当然ながら数多くやってみた。だけどやっぱり「その一本」が...出ないんだわ。
ま、それが絞り出せるならオイラ今もマスターズに残っているだろうし...いやもひとつ上のカテゴリーを戦っているのかもしれない。でも実際はそうじゃない。つまりこれが現実。
己の限界を知ることもまた強さ、という言葉をかみしめながらストップフィッシングとなった。

 ポパイ11高松店代表の船木さん
猛暑のなかでも爽やかです

 

  

第2戦 6月1日 アルティメイトワールドR11店CUP

14位

負けない釣り

チャプター徳島の第2戦・・・前週に開催されたBATNET戦での結果やプラから判断して、また大会近くになって雨が降るようであれば濁りの影響でバスの活性は著しく抑えられてしまうだろうと思われた。

土曜日に降った雨は、やはり少しづつ上流より濁った水を運んでいた。
その土曜日までが定水日で、大会当日は減水日...ということは、大きく河口堰が開いて水位を下げると同時に上流の濁り水がカレントにのって一気にトーナメントエリアまで押し寄せてくるという事に他ならない。

だとすれば少しでも水質が良く、活性が比較的高い個体を狙わないと、まず自分自身がホゲる自信(?)がある。
...となると、最下流なのか?いやいやちょっと待て、もし最下流まで時間かけて移動して、そこで勝負をハズしたら、それこそ自爆しかねない。ここはひとつ、ぐっと我慢する事も必要なんじゃないかと思った。

「我慢」って言うと何だか変なニュアンスだが、本当のところは「クレバーな釣り」という事になる。
たまたま開幕戦で、運良く次に繋がるポイントにありつけたのだから、この際だ、もう何年も出場権を獲得できていない『中国四国ブロックチャンピオンシップ』を目指して着実に年間ポイントを加算していくのも、それはそれで“戦い”ではないだろうか・・・そう考えたのだ。

なので今回は表彰台に絡む無理な一発勝負をせずに、中盤ドコロでいいから確実に入賞するために淡々とレギュラーサイズで揃えようという寸法である。
そのために必要なエリアは...とにかく元気のいいバスのストック量が豊富で、どこよりも高い確率でキャッチできる可能性がある場所じゃないとイケナイ。
水温・水質・シーズナルパターン、それまでの経験と、何より当日のフィールドに出た自分の勘を信じて選んだのは今切川下流。ここで拾い釣りするのだ、絶対に3本!間違いなく3本!

・・・でもまぁ、そんな「守りの釣り」「負けない釣り」を遂行できず失敗しちゃうと、まさに目もあてられないんだけどねー(爆)
いかんいかん、すでにネガティブ思考やがな!ビッグウェイトがとれないぶん、いつも以上にミスは許されない一戦なのだ、気合い入れていくぞー!ぜ〜ったいに、負けないっ!

キープリミット『3(スリー)』からのカウントダウン開始じゃ、それスタート!!
スローエリアの北島応神橋を抜けて、まだまだスローで護岸工事区域を越えて、一気に全開だ。
赤いキツネ号、走れーっ!

辿り着いたのは今切川最下流テトラ地帯、マンション前に陣取ってまずはサーチベイトのクランキング。
バスなのかよく判らない反応を感じたものの、使用しているマッドペッパーマグナムのトレースする水深では・・・とにかくウィードが絡む絡む、こりゃ無理だ。せっかくの朝一にリグり直す時間も惜しい。
そこでメインウェポンのテキサス&ライトリグでテトラの内外を探ってゆく。
ほどなくして、テトラが見えるか見えないかの水深付近でヒットしてきたのは
650gフィッシュ、さすがに小せーなぁ、でもこれで『カウント2(ツー)』

そうこうしていると、100m横のゴロタストレッチから流しながらテトラへさしかかった渡辺プロ(ナベちゃんの兄さん)から「揃ったぁー!」の声が・・・マジすか?!すげえ。

ご機嫌の兄ちゃんとすれ違いざま少しダベったあと、その後の反応が静かになった頃合を確認して対岸に移動を決意した。
デカバス岬のシャロー側をかすめるように1/16ジグヘッドでつくったスモラバを通していたら、一投目で食ってきたのが
750gフィッシュ
はじめの一本目よりもサイズアップだったことに安心しながら『カウント1(ワン)』

近くの水路もフジグラン前のシャローも、ずいぶん減水してるため、よほどの自信がないと攻めちゃイケナイ場所だと判断した。
普段のように勝負するならともかく、プラをしていない今の自分の状況で小一時間かけて攻めるのは「負けない釣り」にとってリスクのほうが大きいのだ。

そこでまだカレントが強いうちに、北島応神橋周辺を試してみることにした。と言っても、橋脚やテトラはずいぶん叩かれているだろうから、テトラと護岸工事区域のあいだに存在するゴロタの短いストレッチ、ここが狙い目だと直感したのだ。
朝に出会った兄ちゃんは最下流ストレッチをスピナベで連発だったが、その日のJIJIはタックル絞り込みの際にスピナベを降ろしていた。「大勝負しない」を貫くためのタックル選定が思わぬ事態を招いていたが、まぁ攻める場所も違えば時間帯もコンディションも違う、なにより釣りをする人間が全く違うのだからスピナーベイトじゃなくても構わない訳で・・・

強めのカレントにドリフトさせるように3.5gライトテキサスを送り込む。
すると水深1mに満たないカーブフォール中に横っ走りするライン!
キャッチしたのは
800gフィッシュ...これでどうにか『カウント0(ゼロ)』だ。

その後は、せめて650gを入れ替えできれば、と考えながら三つ合堰周辺まで要所要所を巡ってゆくが全然反応無く、再び戻ってきた今切川で最後まで粘ってみるもののタイムアップ。
「650gが残っている...この100g〜200gがダンゴ状態に埋もれてポイント(20位以内)取れないんじゃ・・・」と不安がよぎったが、またまた運良く次へと繋がるポイントを獲得することができた。
カツカツの3本...でも失敗しなくてよかった...決して満足じゃないけれど安堵の息が漏れた一戦だった。

 成績集計しながらドキドキ...

 

  

第1戦 3月9日 サンラインCUP

11位

2008初バスはチャプターで

いよいよ2008年の公式戦がNBCチャプター徳島から始まった。
働き盛りの40代になって、家族に迷惑をかけっぱなしだった前年までの生活を少し修正・・・本年度のマスターズ戦を断念して土曜日に仕事をすることになったため、当然ながら前日プラにも入れない状態で挑むことになったトーナメント・・・しかし闘う気持ちが薄れた訳なんかじゃ決してない!むしろ2007年の今江プロの療養を見て「オイラだっていつまでトーナメント続けていけるのか?」が頭をよぎるからこそ、たとえ1dayトーナメントになっても一戦一戦、いや一分一秒一投に至るまで悔いのないよう全力で挑もうと気持ちも新たにしたところである。

土曜日の仕事を終えてバタバタと準備を行なう。何だかんだ言っても完璧主義(?)なJIJI、一旦やっつけたものに不備がないか夜遅くまでチェックした。なにせ2008年度初戦となるから、スタッフとしても準備しておかなければいけない事が多かったのだ。ただひとつ、プリンターの予備インクが、ケースごと持っていったのにケースの中に入っていなかった事は誤算だった。ヤフオクで入手したときにオマケで一緒に付いていた予備インクが、よもや予備インクケースだけだったとは!(←買ったときに調べろよ)

2時間半の仮眠をとって家を出る。軽く風邪っぽいのか身体がダルい。前年秋のボーナスステージに進めず早々に公式戦を終えてから約5ヵ月、今日が大会だという現実感がまだ沸かない。しかし途中でコンビニに寄ってメシを買い、セルフガソリンスタンドに寄ってボートに給油して・・・かなり頭がはっきりしてきた。つーか、燃えてきた。
まだ暗いスロープに到着して車外に降り立った時に身体がブルッときたのは決して風邪気味に冷たい風が凍みたからではなく武者奮いに違いない。

大会の準備は着々と進み、受付業務もなんとか終了した。しかし先に述べたようにプリンターがインク切れで、スタート時に選手のフライト順を読み上げる一覧表を作成したものの印刷できずに、他スタッフ達の手をわずらわせたのは充分に反省すべきトコロであった。
それでも、選手たちのいちばん最後にボートランチングを行ないエンジンをかけサングラスをかけた瞬間、自分はもうスタッフ兼務ということを意識的に頭の片隅に追いやって、ただただ一選手としてそこに存在していた。

スタート直後に向かったのは三つ合公園の水門付近...とりあえず早く魚の反応を確かめたかったのだ。なんせ初バス釣ってさえいないんだから(爆)
そこから市場橋へと遡り、JR鉄橋には他ボートが張り付いていたのでJT裏の排水エリアとその対岸を高圧線下あたりまで流す。水温が前週より2度ちかく上昇して10度になろうかというのに水質はまだ比較的クリアなほうで、シャローにバスが居ないのもよく見えますわ、ホンマに。

とにかく魚を釣ること! 現時点で自分に課せられた命題はその一点だった。
そこでキーパー場までわき目もふらずに移動する。まずは共栄スロープ対岸にある竹林エリアのブレイク。ここでレギュラーサイズでも反応してくれれば・・・との思いも虚しくノーバイト。そんなに人気(有名)じゃないしデカバス期待のエリアじゃないので誰かに叩きのめされた訳じゃないだろうに。自分のなかではフィールドを総合的に判断して『もうボチボチ釣れる』コンディションだと思っていただけに「そんなに厳しいのか?ヤバいなぁ」と感じた。
実際は朝一に、今回優勝した谷やん氏が3本まとめ釣りしていた。「こないだ同船したとき行った『あの』スポットで釣れたでー、ポンポンと」とは、大会後の氏の言葉、わちゃあ。
まぁどのみち入れ替え要員となるサイズなのだが、それを持っているのとノーフィッシュのままとでは気分のノリかたが全然違ってくるのではあるけれども。

次に入ったのは共栄橋下流の左側。テトラを攻めている選手がいたのでその向こう側から下りながら流すことにした。減水しているその日でもボートの下は水深4mになる比較的急深っぽいリバーチャネル側の<でも人気のない>ストレッチ...これがシャローを見切った時点で自分の決めた今回の戦略だった。
ほどなくして
800gフィッシュをキャッチ、久々なので650g程度に思えたが、とにかく一本出たので落ち着く。その一本から得た情報をもとに、魚が居るであろうレンジを絞り込む。無駄だと思われるキャストや誘いを極力少なくする為だ。

しばらく流して水門沖、単なるストレッチより何倍も期待できるそのエリアで予想を裏切らないヒット!
ボートに向かって泳いでくるのは豆バスじゃない証拠...ヘマするもんかとラインテンションを保ちながら急いでリトリーブ。船の下から向こう側に潜られてキールのエッヂでラインブレイクされた経験は数えきれない。一気の勝負だ!一発でキャッチしてやる、さあ浮いてこいっ!
「よっしゃ、やっぱデカい!」...と、ジャンプしたのがボート際々、つーかボートの横っ腹にドンと当たりながらジャンプって・・・すくえるかー、そんなもん。
『慌てるJIJIは何とやら』...上からネットかぶせましたわ(爆)
その確実にキロアップあるだろう個体が、かぶせたネット越しに深く悠々と潜って逃げていく姿を見送ったのは言うまでもなく...号泣

それでも気をとりなおして対岸に移り、ちょうどカレントが強くなりはじめたところで反転流が発生する水位が残っているわずかな時間をセミシャローでシャッド引きしてみる。一度だけ追ってきて逃げ戻ったバスを確認したのでフォローのライトリグを投入。ハイ、一撃で食ってきたのは1匹目より少し大きいくらいのオス、をキャッチ。約800gくらいだと皮算用(実際はキロフィッシュ
それをライブウェルに入れる際、そういえば給水ポンプモーターが接触悪くて回らなかったんだ...「今日は(ライブウェル)使わないと思うから大会終わってから直すわー」なんて軽口とばしていたのが恨めしい。仕方なくライブウェルの中に放り込んでおいた消化バケツを取り出し・・・なんて普通は釣ったバス入れてから行なうものを、バスはネットに収めたままライブウェルの水に浸しておいた(トーナメントマーカー付けなきゃいけないので←入替できるかわかんないのに...爆)のだ。
案の定、こっちが水汲んでいる間にバチャバチャと飛び跳ねて・・・・・・逃がしましたです。

このショックは大きい、はっきり言って致命的である。しかし一匹キープという現実は現実だ。
ここで凹んでいる余裕なんて無いんだよ今年のオイラにゃあ。
気分を変えるためにエンジンをかけ、一気に最下流まで突っ走ることにした。

残りは約一時間、途中のスローエリアを考慮すると攻められるのは20分くらいか?それでも向かった最下流エリアには、数艇のTOP50プラ選手が入っているだけ、リップラップに至っては誰も攻めていない状況だった。
ふと手にしていたスピニングロッドを「いやまてよ」と思った。
確かにここでリップラップの落ちたトコロ約3〜4mレンジに居付くバスを狙うのはセオリーだろう。だけど、だけど・・・

数年前のバスプロ選手権だったかチャンチャン戦だったか、とにかく秋の河口湖ボーナスステージで最後の最後にドラマを起こしそうでバラしてしまったネイティブバス...あいつヒットさせる前にオイラに語りかけたルアーがいたっけ。
「使えよ、俺を!!」だってさ...生意気なルアーだったな。
名前は...そうそう、マッドペッパーマグナムだったな。

タックルボックスの奥からそいつを出して、今一度聞いてみる。オマイ、どうなんだ?
「釣れるに決まっとるやろうが!それより何よりいつまでもウジウジをライトリグばっかりに頼りやがって!・・・判断するのが遅すぎるんじゃ!年齢いって釣り感が鈍ったんじゃないのか?あ?!」
ちっ、相変わらずクソ生意気な奴だ。

しかし奴は嘘をつかない。しばらくすると見事に、ホントに見事な具合に、これぞクランキングの醍醐味!と感心させるヒットシーンを演出して900gフィッシュをライブウェルに収めてくれたのだ。

一匹釣れたからではないが...いや実績こそ全てであるなら一匹釣れたからであるからこそ、その時(その一日ではなく、その時間帯)の状況でクランキングは『正解』に限りなく近いパターンであっただろう事は確かである。
しかしいかんせんタイムアップ時刻が・・・まだ実際には40分あるのだが、最下流からスロープまで戻る時間を鑑みれば無理は禁物だった。帰着遅れをしてしまうなら、いくらウェイトを釣っていようが選手としての価値はゼロになる。
折しもポカポカ陽気が後方から照りつけて、まるで背中にコタツをしょっているかのような何ともこそばゆい身体を冷ますがごとく、後ろ髪引かれる想いいで静かな静かな最下流エリアをあとにして、ボートひしめきあう川筋を延々と走り抜け、スロープに戻るのであった。

結果としては2本、1700gなんだから上位入賞なんてハナシにならない。
たまたま他選手の調子が悪くて、このウェイトでも11位のポイントゲットとなったのはラッキーだった。
次へ繋げる開幕戦を迎えられたというだけで、このテンションどうやら保っていられそうだ。

 とりあえず初バスゲットってコトで...