New attempt


第1回 簡易式ライヴウェルを作ってみた

これまで私はトーナメントでは、近所のDIYショップで購入したプラスティックボックスをライヴウェルとして使っていました。適度な大きさでロック式のフタが付いているものを選んでいたのですが、どうしてもバスが死んでしまったり飛び出したりと、結果的に上位入賞を逃した経験もありました。確かに運よくバスを生かしたまま検量に持ち込めても、その衰弱しきったバスはリリース後の生存率は極めて低いでしょう。そこで、こんなライヴウェル使っていてはダメだと考え、とにかく大会用ライヴウェルを新しいものに換えることにしました。

条件1:水温安定のためちゃんとしたクーラーボックスであること(デッド&衰弱防止)

条件2:内側が白色であること(入れ替え時に一目でバスのサイズがわかるように)

条件3:とにかく軽いもの(セッティング&ウェイイン時に持って運ばないかんため)

以上の条件を満たすものとして、私はコールマンのクーラーボックスを購入しました。色もブルー&ホワイトのツートンできれいだし、なにより側面に『釣りっ子大将』だとか『荒磯600』なんて書いてない(笑)のでオシャレです。さあこれで準備は整った、ここからが飛び出し防止と酸素供給のための加工作業開始である。

バスは必ず内壁をつたってジャンプするので、何かネットのようなものでガードすればよい。しかし縄のネットでは取り付けられそうにない。

そこで登場するのはガーデニング用のプラネット、これは使えそうだ。

ネットの位置は水を入れたときに水面より少し高い場所に取り付けることにした。

内壁に数ヵ所ネジ止めして、ネットの中央部分に17〜20cm四方の穴(魚の取出口)を開けた。

次は酸素供給。ブクブクポンプのチューブを通すため、ドリルでチューブと同じ大きさの穴をフタに開ける。

穴から雨水などが侵入しないように、大きさには充分注意する。

ただエアーストーンを放りこむだけでは芸がないので、熱帯魚飼育に使っていたフィルター付き循環装置をつけた。セッティングは吸盤でワンタッチ。

フタの外側にブクブクポンプ本体を引っ掛けるための取っ手をネジ止めする。取っ手パーツもDIYショップにたくさんあるので、自分のポンプにあう取っ手を選ぼう。

このてのライヴウェルは時として同乗者の椅子がわりになるので、ポンプは取り外しできるほうがよいと考えた。

ブクブクポンプを取り付けた状態。

フタの開閉を考えて、はずれ落ちないように取り付けるのがポイント。また、ポンプの裏側には1mm程度の振動防止シールを貼った。このカタカタ...って音、なにかと気になるんだよね。

備え付けの内棚に消化バケツやバネ計りなど必要なものを入れて完了。

この内棚が結構便利。缶コーヒー類やオニギリだって入りますが、汚れるのが嫌いな人はラップかけてから入れるといいかも。

さて、私は今回このような簡易ライヴウェルをつくったのですが、ほんとは新鮮な水を循環できる装置を付けたかったのです。ただ、本格的に制作して取り付けるには、吸水ポンプや排水設備のためにボート船体に穴をあける必要があり、なによりそのためにバッテリーをもう一台積まなくてはいけません。さすがにそこまでする必要性があるのかな?と思い、やめました。大切なのは充分な酸素供給と安定した水温なのですから。

1998.12.2